カプチーノノート cappuccino note

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ペパーミント・キャンディー

2012-07-07 | 韓国映画

ャンネル銀河放送。

「小さな駅を訪ねる韓国ローカル鉄道の旅」イム・ビョングク著、金光英美訳、平凡社を読んでいたら、紹介されていました。

鉄道が出てくる映画らしいので、見てみました。

まー、ヘビーな映画でした。

人生に絶望した男が、鉄橋の上で、向かってくる列車に「もう一度、あの日に戻してくれ!」と叫ぶ。

映画は男の過去をさかのぼる。

そこに、彼の絶望の秘密があったという映画です。

キム・ヨンホ役の主演ソル・ギョングのうまさが光ります。

「ペパーミント・キャンディー」のエピソードがうまいです。

3日前、初恋の人ヤン・スニムを見舞いに行くとき、ヨンホははっか飴を買っていく。

意識のないスニムに、ヨンホは「君にもらったはっか飴持ってきたよ。大事に取っておいたんだ」と語りかける。

19年前、スニムが、徴兵され軍にいたヨンホに送った手紙に入っていたはっか飴。

ヨンホはそのはっか飴を大事にしまっていた。

しかし、緊急出動の際、はっか飴は床にちらばり、軍靴に踏みにじられる。

20年前、工員たちのピクニック、スニムがヨンホにはっか飴をあげる。
「はっか飴好き?、私も好きになろうと努力しているの…、だって1日1000個も包んでいるんですもん」

あー、工場って、製菓工場だったのかーって、この時ちょっとびっくりしました。

はっか飴って、単なる初恋のアイテムじゃなかったんですねー。

ヨンホやスニムの無垢だった頃の気持ちの象徴だったんですねー。

ただ日本語タイトルは「ペパーミント・キャンディー」じゃないだろうって思いました。

どう考えても「はっか飴」の方が内容にふさわしいです。

でも「はっか飴」じゃ、だれも映画を見に行かないでしょうけれど…。


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