チェックインからチェックアウトまで、
各旅館で様々なサービスを展開しているが、
その旅館の印象を大きく変えるのが、仲居さんの接客にある。
入れ替わり立ち代り、若い仲居さんがやってくるところがあり、
嬉しそうなパパを見ながら「ここは仲居さんの若さと美しさも売りなのね!」と思ったが、
その後に体験する「おばちゃん仲居」と比較すると
旅館側としては清潔感を重んじてのことであったのかもと改心する。
私も立派なおばちゃんであり、
語弊があってはいけないので否定するが、おばちゃんだとハズレというわけではない。
要は「品」。
お料理を置く時、立ったままならまだいいのだが、片足があがる様子がよくない。
当然、遠くから器を置くことになるので、派手な音が立つ。
派手な音が立つからといって、テキパキすばやく置いてくれるわけでもなく、
その間、我々は話もせず、微妙な空気を漂わせることとなる。
そのような接客態度は彼女の開いてくる着物の裾にあらわれる。
この仲居さんでなかったら?
施設がよくても、この旅館の格は明らかに落ちて台無しに・・・実にもったいない。
一期一会、社員教育の重要性を感じるところである。
旅館といえば、お部屋食の後、布団をひくという流れ。
最近ではお客様のプライベート空間を守るため、
お食事処での食事、お部屋は寝室設置型が増えてきている。(人件費削減のメリットも?)
息子がまだ小さいので、我々はお部屋食かお食事処でも完全個室型の宿を選択することが多い。
面白いのが、布団がセットされるまで様々なやり方があるところ。
仰々しく布団をひくためだけの方が(お食事係と違う方が数名で)あらわれるパターンもあれば、
お食事を出して下った顔馴染みの仲居さんがお一人で布団をひいてくださることもある。
私は一人の仲居さんが美しく一連の作業を終えてくださった後者の方が好き。
「昔ながら」からちょっとした発想の転換で、無駄な人件費も削減できるスマートなシステム。
翌日、チェックアウトまでお布団ひきっぱなしのところもあるが、
これもまた宿泊者にとっても、旅館側にとってもよいことだと思う。
削減したところをサービスとする、あの手この手を見ながら寛ぐ楽しみ。
さて、お客という立場で上から目線で辛らつなことを書いたが・・・
私も歳を重ね、それなりのおばちゃんである。
失った若さを私なりに何で補うかを考えた時、やはり、品だなと。
下がっていくより、上がっていく方がいい。失わずに生きたいと思う。
自分の中のこのやっかいな気持ちと向き合い、「悔しい」を辞書で検索してみる。
物事が思い通りにいかなかくて、あきらめきれず、忘れられない、という語句が
私の中の思いと合致している。
この思い、どう克服すればよいものか・・・
物事が思い通りにいかなかくて、あきらめきれず、忘れられない、という語句が
私の中の思いと合致している。
この思い、どう克服すればよいものか・・・