第657話 風が吹いている

2013年10月31日 06時43分33秒 | 子育て・「おママごと」
息子が運動会の鼓隊で演奏した曲、「風が吹いている」(いきものがかり)
あれから車の中で聴いている。
運動会の映像を見直しては泣いている(笑)

保育園で新しいニュースがあったようで何気なく掲示板を見ると、息子の名前?!
運動会の開会式にみんなで飛ばしたお手紙つきの風船。
息子の風船(手紙)が静岡県の掛川市に到着し、その返信が届いたお知らせだった。

奈良から静岡に!
息子の飛ばした風船が!! そんなことが、あるのだ。
この奇跡。
この歓喜。ウォ~オ、ウォ~オ、風が吹いている~♪ ラララ~・・・ラー!!
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第656話 審美眼

2013年10月30日 06時47分25秒 | Weblog
40代になって・・・
落ちることばかりかと思いきや、あがることがあった。
今まで見てもそのよさがわからなかった名画に、陶器に建築、様々なシーンで
強く「美」を感じるようになった。

人によっては20代、30代でわかる方もいるのであろうが、
私はこの歳になるまでわからなかった。
もうひとつあがったのが、直観力。
自分にあうのはこっちだと即断即決。昔ほど迷いがないから、軽やかになった気がする。

美しさが沁みて、心が軽くなって・・・歳をとるのも悪くない。

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第655話 ハンドパワー

2013年10月29日 06時47分14秒 | Weblog
これくらいの話、私にも書けそう。と思うが、いざ書こうとすると書けないのが、絵本。

ベストセラー絵本「いない いない ばあ」(童心社)
息子が産まれて最初にこの本を読んだ時、「なにこれ。これだけの話?!」と思う。
いない いない ばあ 
赤ちゃんをあやす昔からのある言葉(及び、動作)が繰り返し載っているだけじゃん。なのだが、
先日なんとなく手にとって読み返してみると、
松谷みよこさんの文と瀬川康男さんの絵の優しさが沁みた。

これくらいの話、私にも書けそう。と思うが、いざ書こうとすると書けないのが、絵本。

「てとてとてとて」(浜田桂子・福音館書店)と出会う。
手が日常生活の道具としてだけでなく、楽器や遊び、コミュニケーションツールにも・・・
「もしかしたら ては こころが でたり はいったり するところ なのかもしれない」

この一言、私には書けない。と思うが、いつか書いてみたいと思うのが、絵本。
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第654話 足を見直す

2013年10月26日 07時19分08秒 | Weblog

術後(前話参照)、父の様子を見に行く。
包帯が巻かれているものの、父の足が在る。
口元にある炎症から痛み止めの強さを思う。

人は直立二足歩行ができるようになって・・・
全身で陽の光を感じることができるようになった。
足だけで立つことができるから、手を自由自在に使うようになった。
歩くことで前に進み、
走ることで風を感じ、
踊ることで伝え、
踏むことで奏で、
踏みしめることで力みなぎる・・・
もしかしたら 足は その人の意思が もっとも あらわれるところ かもしれない。

今後、父はリハビリで左右両足の機能を近づけていく。
先が長い話であるが、
この先も父の足が在ることに、後続車にひかれることなく命があることに、感謝する。

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第653話 父の足の裏

2013年10月23日 06時16分57秒 | Weblog
「(父が)自転車に乗っている時にこけて、足の骨が折れ、入院している」
自転車でこけたぐらいで骨折? 笑い話かと思いきや事態は深刻だった。
父がこけた背景には高血圧があり、骨折も検査結果によっては切断の可能性もあるという。
病院のベッドに横たわる父を見た時、息子と遊ぶ父の様子から感じたことのない老いを感じ、
このどこか力ない様子が本来の父の姿であることを知る。

倒れる前、父に会ったのは祖母の3回忌の折だった。
ぎりぎりまで息子と(普段着で)遊んでいた父が喪服に着替え、あとは黒い靴下
というところでお坊さんから道に迷っているとの連絡が入り、慌てて迎えにあがる。
戻って来た父に「靴下、はいたら?」と勧めたが、
遠方からお越しいただいているお坊さんをお待たせしてはという思いがあったのだろう、
父が裸足のまま正座した。 
お父さんの足の裏ってこんななんだ・・・
読経中することもなく、私は前にいる父の裸足の裏を眺めていた。

切断か否かわからぬこの4日間が辛かった。
後遺症は残るかもしれないが、幸いにして切断に至らぬ結果を昨日得て、本日手術日である。

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第652話 銅でもいい記念日

2013年10月19日 07時00分53秒 | Weblog

一人息子と主人が夏生まれ、私が冬生まれ。
季節のいい春と秋にお誕生日等家族行事がなにもないので、
結婚記念日(秋)を大切にしている。と言えばきこえがいいが、
「今年の結婚記念日はどうする?」と前々から騒ぎたて、スペシャルイベントに仕掛けていく。
余談ではあるが、私の車のナンバーは結婚記念日になっており、
出資者である主人が忘れない日に設定してある。(笑) 

スパークリングワインの甘さと芝生の上で楽しんだ続かない親子バトミントン。
足の裏に感じた芝生の感触。
シャトル(バトミントンの羽)の白と芝生の緑色。スパークリングワインの淡いピンク色。
7年目の思い出である。

芝生の上でバトミントンがスペシャルイベントなの?!と言われそうだが、
普段インドア一家にとってそれは眩しい思い出なのである(笑)
初めてのバトミントンに空振りばかりだった息子が、たまにヒット。
一往復できたことに湧き上がる歓声。幸せ、だった。

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第651話 ゴミ箱と背骨

2013年10月18日 06時30分18秒 | Weblog

仕事を辞めたいと思ったことはありますか? の質問に、
プロデューサーのおちまさとさんが、
「ふとゴミ箱の中を見たら、台本とかそういう自分が携わりたいと思っていたものが
無造作に捨てられているのを見て、
自分の居場所はここしかないと踏みとどまることができた」と答えた。
ゴミ箱かぁ・・・
確かに、ゴミ箱には持ち主の生活環境、食生活、趣味嗜好などすべてがあらわれる。
ゴミを捨てる時、ゴミの少なさに今週は外食が多かったなとか、
惣菜の容器が目立てば自炊しなくちゃなど一週間を振り返り反省する(笑)
毎日無意識に消費しているが、
ゴミ箱という単位で見ると「今の私」が冷静に見えてくるから面白い。

おちさんが自分自身にとってぶれない芯を背骨とも言っていた。
背骨かぁ・・・
ゴミ箱。背骨。
何気ない言葉に特別な意味が加わるとその言葉がキラキラしてくる不思議。
その後、私はアメ玉をもらった子どものようにコロコロ転がして楽しむ。
ゴミ箱を見て、背骨を正す。
二つをくっつけてみると、背筋が伸びた。


※おちまさとさんの言葉は私の記憶であやふや感が否めない。
もっと確かなもの、詳細は? とネット検索してみると、
ドリームゲートスペシャルインタヴュー MY BEST LIFE 挑戦する生き方
第8回のインタヴュー記事としてありました。

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第650話 古い蛇ほど柄がいい

2013年10月17日 04時50分54秒 | Weblog

芸能人の近況写真に添えられた「劣化」という言葉。
初めてネット上で見た時は衝撃だった。
話している途中であったり、瞬きの途中だったり、
流れている時には気にならない移ろいゆく途中を切り取って静止画にする。
この瞬間だけをクローズアップされて劣化とは・・・容赦ない。

いまだ「劣化」に慣れない。
女性が歳を重ねることに肯定的な国民性になってほしいものである。


※こんな気分の時は、「古い蛇ほど柄がいい」桃井かおりさんの言葉が効く。

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第649話 すぎる

2013年10月13日 07時40分34秒 | Weblog
子どもの運動会は感動必至(前話参照)。
これまで撮影・記録はパパに任せていたが、今年は私がカメラ、パパがビデオの2台体制をとる。
保育園最後の運動会という思いが気合いに変わる。

運動会の(撮影)場所取りに世間では早朝5時や徹夜組もいるとのこと。
我々は当日抽選での座席指定とカメラ席が用意されているため徹夜や早朝の場所取りと
開門ダッシュはないのだが、どんな風に運んできたのか脚立の高さには驚いた。
我が子のために、早く早く、前に前に、高く高く、を目指す。

入れ替え制のカメラ席に向かおうとしたら一見入れ替わっている様子もない。
尋ねると、自分の子どもの競技前からカメラ席にいることが大切で、
少しずつ前に進んでいく入れ替え制であるらしい。
並ばざる者撮るべからず、といったところか。

入れ替え制の仕組みや小さな折り畳みイスでの待機撮影など
ご兄弟がいる方の記録対策やアイテムをききながら学ぶことは多い。
一番の学びは、記録熱のほどよさである。
ひとりっ子なので我が子を追ってついつい必死になりすぎる。
育児面でもそうだ。 必死すぎて 行きすぎないよう ひくことを覚えなければと反省する。

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第648話 感動必至

2013年10月12日 21時47分09秒 | 子育て・「おママごと」

心配していた天気、晴れ。
心配していた体調、良好。
運動会の決行と参加可能の決定的瞬間。
この日を無事に迎えることができましたことに心より感謝申し上げます。

オープニングは「鼓隊」から。
年長児クラス全員笑顔なく、それぞれの役割・パートに真摯に取り組む様子に
これまでの道のりの厳しさと気合いを感じる(笑)
誰もが最初できなかったところからのスタートから迎えた本番(涙)

今年の「かけっこ」は足の速い子と組む。
本番、息子がこける。 
すぐに立ちあがり、走る。最後まで諦めずに走ることができた。いいレース。
足の速い子と一緒だったおかげできっと鍛えられ、自己ベストタイムの更新は叶っていることと思う。

後半の見せ場の「フープと組立」
入場門から子どもたちが裸足で飛び足してくる。
体操の先生を見つめ、こちらも笑顔なし。気合い十分、真剣勝負。
バックに流れる音楽と技が決まった時の雄叫び「ヤァーッ」にあふれる涙(泣)

最後は「リレー」
みんなと共にお遊戯ができなかった子が・・・
昔は勝ちたいという思いがなかった子が・・・
息子に、息子のチームに声援を送る。みんな、お兄ちゃん・お姉ちゃんになったね・・・

保育園最後の運動会が幕を閉じた。
この日を無事に迎えることができましたことに心より感謝申し上げます。

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