第134話 花嫁はブライダルプランナー

2006年08月19日 22時00分11秒 | 嫁ぐ・「花嫁はブライダルプランナー」

はじめに

式のプランを考え続けてとうとうヒートアップ、このしんどさは一体? 
探っていくと、私自身の虚栄心が原因であることにハッとしました。
心に残る結婚式…この主語は臨席者ではなく、私たちなのです。
貴重なお時間を割いてご出席下さる方々のお気持ちが、私たちの、心に残るのです。
恥ずかしながら、こんな当たり前のことに気づくまで随分時間を費やしてしまいましたが、
この視点を得てようやく披露宴演出プランの方向性が見えて参りました。
センスのない私がセンスにこだわるのはナンセンスと開き直って、
式までの歩みを綴っていこうと思います。

これから結婚を考える方に、私たちの場合をひとつの参考例として…
既に結婚式を終えた方はあの頃を懐かしく思い出すきっかけに…
何より私自身、ブライダル産業界を覗いて発覚・驚き数しれず、
知らぬとはいえ自身のこれまでの悪行に赤面反省し、招待してくれた友人に
「その節はあれもこれも…ありがとう。お礼を言うのが遅くなってごめんね」
と頭をさげにいきたい衝動大きく…ぜひ招待状を受け取った方にもご一読いただければ幸いです。

△流映画のような?タイトルが気に入っています。「花嫁はブライダルプランナー」シリーズ、
はじまり~はじまり~

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第133話 内視鏡検査体験を語る

2006年08月18日 10時18分34秒 | Weblog

がんの場合、あなたは告知を希望されますか?  する ・ しない
初診受付の問診票最後の項目、これって突然にして究極の選択ですよね?と紙に語りかけて、
瞳孔開いたまま周りを見渡しましたが、受け止めてくれる視線もなく、周りに習って私も静かに心を決めました。
ここ1ヶ月、この先が定まらず見えない不安でイライラしていました。
胃は問題なし、腸は検査結果待ちの状態です。
検査結果はもちろん、目前の検査方法・苦痛レベルがわからないと緊張もとけません。
内視鏡検査当日に説明用ビデオを見せていただけますが、できれば前日以前に予備知識があると心強いと思いますので…

胃の内視鏡検査から。
寝ころんで待っていると、先端が虹色にチカチカ光る(のがまた気持ち悪い)黒色のホースがせまってきます。
太っ、が率直な感想です。
説明ビデオで平面にとらえられていた胃カメラは実物より細く見えますから、要注意です。
検査が始まれば、首と肩の力を抜き、ゆっくりと腹式呼吸をして下さい。
ビデオの説明をきいてすぐ腹式呼吸の練習をしましたが残念ながら解説通りには…
できる方のほうが少ないと思います。できなくても容赦なく検査は可能なようです。
口の中に唾液がたまれば飲み込まずに口の横から出してください。
これまた、できません。いざという時、たらせないのです。反射的に飲み込んでしまうたび苦しく…それでも胃カメラはつきすすみますから、勝手に涙が流れます。
げっぷ
フォント48のゴシック体レベルで出ます。空気を送り込まれる為か、恐ろしく大きく…自制はききません。
目を閉じているとのどに意識が集中するので、画面を見て下さい。力を抜いて下さい。
先生の指示に目を開けると、画面には私の胃の内部…気持ち悪くて直視できません。
検査が始まったら話ができません。
流れる涙に苦しみをアピールしても途中でひきかえしてくれない胃カメラ、とにかく終了を祈りましょう。
終わりは必ず訪れます。信じて待ちましょう。

次に腸の内視鏡検査です。
前日から腸内がきれいになるよう検査食を食べ、下剤を飲んで備えます。
当日、さらに腸内がきれいになるように下剤を飲む方法と浣腸がありました。私は前者でした。
1.8リットルの水で溶かした下剤を約1時間かけて飲みます。
歩行や軽い運動をして腸の運動を促進させながら、待ちます。
この間、検査準備室内では検査衣と紙パンツ(検査しやすいよう後ろに穴があけてある)に着替えた者同志のささやかな交流が生まれます。
検査対象者はご年配の方が多く、私一人だけ年代が異なっていたので、準備室内で久しぶりに若者扱いをうけます。
やがて、訪れます。ここで、ようやく検査を受ける資格を得ることができます。
その時が訪れるまで、個人差がありますので見送る者は羨望の眼差しと焦燥感を、
見送られる者は待つ者へエールと安堵感を漂わせます。訪れる早さは年齢に関係ないようです。
検査室に入ると、ついにきたこの憂鬱な瞬間に気持ちが萎えます。喉はカラカラです。
空気を入れながら検査をするので、おなかが張ります…出しましょう。
これ以上お見せ?いやお聞かせ?するわけには参りません。ここはなんとしてもくい止めたい…
今回、私の焦点は苦痛ではありません。ビデオのその助言回避のみに集中していました。
看護婦さん、そんなに強くおなかを押さえるのはやめて下さいと思いながら、
とにかく一刻も早い終了を念じました。もう少し、もう少しだからと自分をだまします。
今回は運良く難を逃れ無事終了できましたが、人工的に誘発するものなので…。
女性にとっては受けること自体ストレスとなる大腸内視鏡検査…終わったというだけで、ブログに披露できるほどに気持ち晴れます。

私は告知を希望するを選択しました。この話が何かを思うきっかけになれば幸いです。
あなたが検査をする時、私の体験談が少しでもあなたの不安を和らげるものであればいいなと願います。
のどの麻酔液も水溶性の下剤もまずくなく、検査食美味しく、検査機器は進化しています。
耐えることのできない程度すれすれに、耐えることができてしまう検査なので、
機会があれば、安心を買って下さい。私は今後経過を見る為、定期的に買う予定です。

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第132話 不自由な肥やし

2006年08月14日 12時15分36秒 | Weblog

旗揚げを決意した時、第3回公演を行ってやっと劇団を立ち上げたといえるのではないかと、
とにかく3本! を目標にしてきました。1年に1度のペースで公演を行ってきました。
両手にあまるほどですが、カプチーノの公演を期待して下さる方がいることを知り、
その気持ちに応える為にも、自身の達成感の為にも、女はこれだからなんていわれたくなくて…も、
式までになんとか公演ができないかと画策しましたが、
どうしも式の準備と公演の両方を抱えて歩くことができません。
「年内のカプチーノ第3回公演は難しいと思います」と、答えては「気長に待っています」と
いって下さる人のあたたかさにまた気持ちが揺れ、定まらない第3回公演を思う日もあります。

人と向き合って生きていくとは…

自分の悲しみを誰か好きな人に打ち明けることができれば、
その時、悲しみはほとんど消える(アベル・ボナール)
その人、一人の存在の重さに思いとどまります。
仕事と家庭の両立の上の創作活動です。これからは彼の許可と協力が不可欠となります。
私の場合、1本のお芝居を仕上げるのに1年もの時を要してきました。
今までのやり方では彼に迷惑がかかります。家庭と体を壊さないペースで、
できる方向に新たな活路を探さなければなりません。

二人が同じ方向を目指して歩んでいく…

第3回公演はその時に成るのではないかと思います。申し訳ございません。
公演という形での舞台発信はできませんが、ここ、ほころびで随筆電信できます。
人事異動や結婚と転機が重なりましたが、生活の実感を綴るほころびに新たな拡がりが生まれました。
経験すべてが、創作にいきるものと信じています。
かけがいのない不自由さは芸の肥やしと、動けない時は吸収していこうと思います。

※ちなみに、遅筆な私はほころび茶話んを1話書くのに、平均4.5孤独時間かかります。
二人暮らしになったら、いつ、どこで、この時間を捻出するか!…そろそろ早起きの練習?

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第131話 second heart

2006年08月11日 12時23分20秒 | Weblog

気持ちいいと、軽くなる。
フットケアは月に一度の贅沢。
私のお気に入りのお店はフットケア専門店「Chura」(ちゅら)。
サロン内が可愛い。音楽・照明、心地よい。この店の空間をこよなく愛している♪
技術力の高さと料金の安さが嬉しい。おつりのお札はいつも新券である。行き届いている!
何よりスタッフの方々が素敵♪!
Churaとの出会いは第一回公演後から。(劇団カプチーノHP回想録ボタンの「手あて」参照)
それ以前にもフットケアは数店舗経験したことがあるが、料金が1万円を越えるものだったり、気持ちが落ち着かなかったりで続かなかったのだが、Churaはすべてが私好みだった。以来、ずっとChuraさん。
私の足を丁寧にケアして下さるのはロメロ陽子さん。

私の中で「結婚」が見えていたが、まだ正式には成っていなかった頃のこと。
不思議なことに、陽子さんの方から結婚について語ってくれた。
「結婚て…どちらか一方が大きくなったり、小さくなったりするんじゃなくて、
二人分を積み重ねて作り上げていく素敵なこと…」
突然の「結婚」に戸惑っていたもう一人の私に陽子さんの言葉が響いた。
陽子さんの話をきいて、わくわくした…結婚ていいかもしれないと。
2ヶ月後、私は陽子さんに結婚の報告をした。加えて、お願いも。
あの結婚の話をした日に流れていた音楽をもう一度ききたいんです!
今、陽子さんのご好意で貸していただいたハープのCDをききながら書いている。
Ave Maria…重なる不思議な偶然。

結婚生活先輩の友達からいただいた素敵なアドバイス。
やっぱり最後は何でも話し合いだし、お互いの意見が合わないときは、
お互いの意見を”寄り添い合わせる”ことになります。
できる限りそれを「妥協」と感じないように決着したいと、常々思っています。
相手のことを考えて、相手を想うがための、「思いやりの譲歩」でありたいと。
ま、いっぱいケンカしますけどね(苦笑)

「歩み寄り」に大切な足、きちんとケアしてちゅら足で進んでいこうと思う。

※気持ちいいと、軽くなるを実感をするには?フットケア専門店Churaは地下鉄御堂筋線「あびこ」駅から徒歩2分のところにあります。詳しくはhttp://www.footcare-chura.com

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第130話 相手の懐に入り、懐から引き出す法

2006年08月06日 15時09分28秒 | Weblog

宝石を見せていただく時、店員さんが手袋をつけて取り出して下さるのですが、
その白い手袋が真っ白でなくうす汚れているのを見た時、買う気が失せたのを覚えています。
婚約指輪探し、唯一の選定に大きく影響したのは最後、「人」だったような気がします。

彼と一緒に選びにいくと喧嘩になるので、私一人で探していたのも原因があるかと思いますが…
店内には私ひとり、何かに追われている忙しさはないような状況なのに、
指輪をとり出していただく時、店員さんから面倒臭さを感じた時、
「私ひとりで決定できない問題ですので、検討します」と購入にまで及ばなかった時の店員さんの豹変…
企業は人なり。たった一人のその方で、お店のイメージが変わります。
他店なら、他の店員さんなら…との思いもありますが、再び訪ねることはありませんでした。
たった一人が店のイメージになる怖さを感じました。

最初に訪ねたお店に再び参りました。
以前接客してくださった店長さんがお休みだったので、別の方が対応して下さいました。
取り出して下さるんですけど、どうもその日は宝石が見にくい…
並んだ指輪を見比べたいと思い、自分のところに寄せても、すぐに遠ざけられます。
しばらく、ひきよせては戻されを繰り返しているうちに、妙な不快感が…
あ、私は信頼されていないんだ…取り替えられたり、盗まれたりすることを警戒してのことだと気づきました。
確かに高価なもの…お客様のすべてを信頼し、高額な宝石を並べる危険を回避する姿勢もわかりますが、
わかりやすい不信ではなく、
店内にいるもう一人別の方が彼女をサポート(私を監視)する位置に立つとか、
見えないよう防犯カメラを随所に設置する(実際あると思いますが探すと余計不信者なので)とか、
不信感はあくまでさり気なくが望ましく…。
私は店長さんの対応と比較せずにはいられませんでした。

店長さんも、私の元を離れる時はもちろん宝石たちと共に移動し、無防備におくということはありません。
そこに一言のあるなしや、信頼のあるなしが、不快を感じた若い定員さんとの違いです。
あくまで売り手・買い手の立場の範囲内で、つかの間の信頼関係…でもいいのです。
うまい!
そこが店長さんの店長さんたる所以、経験値でしょうが、売り手の人柄、気持ちいい雰囲気すべてが指輪に輝きを加えます。
店長さんの来店日、彼と二人で訪ね、購入を決めました。

最終的にエンゲージリングは彼が私に贈りたいといったデザインです。
彼がエンゲージは私(彼は自分のことを私という)の思いが通ったので、マリッジは好きなものを選んでいいと…
でもこのエンゲージにあうマリッジとなると?…結果、結婚指輪は30秒で決めました。
お店を出てから、彼が今回は早く選んでくれてよかったと(※後日談参照)
「でかした」とお褒めの言葉をいただきました…折り合いをつけながら進もう?結婚生活!

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第129話 虹色の石

2006年08月06日 15時06分56秒 | Weblog

生まれて初めて男性から指輪をいただきました。
週末、彼が仕事中、指にはエンゲージリング。彼を想いながら過ごします。
彼と喧嘩した夜、指輪をつけます。穏やかな気持ちになります。
ブログを書く時、指輪をつけます。行き詰まった時みては綺麗…感動が創作エネルギーをかきたてます。
きっと病院に検査結果をききにいく日、指輪をつけていくでしょう。お守りです。

光を集めて、虹色に輝くダイヤモンド。
この石に込められた彼の想いの効力でしょうか…指輪をつけると、左手に女らしさが宿ります。
少しずつ指輪の重みに慣れてきましたが、いまだ感覚がつかめず、何かによくぶつけてしまいます。
しまったぁ…
指輪をつけた時はいつもより静かに鞄の中の物をとります。
大切なものがあると、丁寧に生きることができるようです。

指輪には、to YUKA。
彼から「私へ」という思いと、「私と」共にという思いが込められています。
結婚式当日、花嫁さんが綺麗なのは虹色の石を穏やかに見つめ、その美しい輝きが瞳の中に残るかもしれないな…
気がつけば、結婚式まであと○○日?
準備期間不足ゆえ髪の毛は伸び悩み、いまだ短く、今日から毎日、夜ごと指輪を眺めたとしても、果たして式までに綺麗になれるのか…不安です!

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※インスパイア(第127話)の後日談

2006年08月03日 00時59分54秒 | Weblog

私にとってワンメーターのタクシーは、素敵な思ひ出。数少ないドラマチックどころだった。
徒歩、自転車、バス、電車を主とする私にとってタクシーは…贅沢品。
それに、歩くのが好き。
結婚したら二人でお散歩したりぃ~山に登ったりぃ~したいなって思ってたのに…
彼は歩くのが嫌いだった!!
ワンメーターの距離で、タクシーを使ったのだ。また、使ったのだ。またまた、
使ったのだ。
うそ…私の大切な思ひ出が…二人で一緒に歩く楽しみ捨てて?600円も払って?
あ、ワンメーターじゃない!千円超えたよ!!これがランチの美味しいと同価値…
染みついたおばちゃん根性がどうにも我慢ならずに、
「ワンメーターでタクシーを使うなんて信じられない。私、今日は帰る」
と言い放った(私、懐ちっちゃい)ものの携帯片手に、ほんとに帰宅しちゃった…よ?あれ? 

男性から生まれて初めていただく指輪。
普段、装飾品などつけないものだから、自分の指のサイズもわからなければ、
自分の好み、私の指にあうデザインも皆目見当もつかない。しかも、一生ものときてる。
失敗は許されない。ダイヤモンドの4Cを教えていただきながら、2時間の試装着。
彼に「ひとつのお店に2時間もいるなんて信じられない」と言われ、私「…帰る」
集合から2時間後の現地解散。
後ろを振り向かず、携帯を絶えず気にしながら、家についちゃった…よ? また?

結婚式、する?しない。 ほんとにやる気ある?ない。 式までの道のり、色々あるある。
もちろん、これ、すべて最後に、ほころんでみせます!
第129話は…虹色の石のことを書こうかな。
もちろん披露宴の式進行は、私、脚本・演出で。
といっても式場担当者から「お料理やスタッフ側の進行もありますのであまり変更されても…」
とくぎをさされたので、共同作業の型をくずさず、隙間に‘らしさ’を盛り込む案を狙って練って。
「花嫁はブライダルプランナー」とか「花嫁は人気脚本家」とか。
後半は自称の範囲を超えないので実際と関係ありませんが、わかりやすい?題で結婚準備話のシリーズ化を検討中。

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