いにしえの人々も目ざした伊勢神宮は、
約二千年前、天照大御神の鎮座地を探して
各地を巡っていた皇女倭姫命が、
天照大御神のお告げにより
五十鈴川のほとりに内宮を立てた
のが起源といわれている。(らしい)
江戸時代、「一生に一度はお伊勢さん」
と呼ばれるほどお伊勢参りは庶民の憧れだった。
危険を顧みず、各地から幾日もかけて目ざした場所。
お伊勢参りは別名「おかげ参り」と言って、
日々の感謝を伝えるものであるらしい。
伊勢神宮でも子授かりばかり祈っていた。
これまで「おかげ横丁」という名に
感じることもなかった(未熟者だった)が、
夢破れたのち心に沁みる「おかげさま」。
赤福本店で息子と赤福氷を食べた「幸せ」は、
私の心に残る夏の思い出。
自分の願いにとらわれていたあの頃は、
気持ちが重かった。
「おかげさまで」そう心から思えた時、
執着も欲もなく、心が軽くなった。
これからは、すべてのご縁に、
命あることに、感謝を祈ろう。
「おかげさま精神でいこう」というのが、
今の、そして、これからの、私の願い。