結婚式といえば・・・頭にフェラーリ事件。
エンゲージリング、マリッジリングを購入したお店で、
結婚式当日3千万円相当のティアラを無料で貸し出しの特典サービスがあるという。
3千万円といえば、頭にフェラーリ! 頭に一軒家状態!!
芸能人でもなければ、大富豪でもない私にとって、
こんな体験は2度とないだろうとこの申し出にうっとり・・・ただし、問題がひとつ。
通常は、指輪を購入した同ホテル内での挙式対象者のみ。
つまり、紛失等心配なし、ティアラの管理はホテル側の責任範囲内。
私は近隣ホテルでの挙式。
つまり、お借りしてから返却するまでの間、もしもの場合、保障がない。=自己責任内・・・
ティアラを受け取ってから、そのまま挙式実施のホテルに向かうとして、
タクシーを待機、タクシーに乗ってから目的地まで約3分。
私がこのティアラを身につけていられるのは、挙式開始から披露宴お色直し離席まで。
ティアラをはずしてから披露宴終了まで私の目の届く範囲内にあらず。
さあ、どうする?!
私はティアラの輝きに目がくらみ、とりあえず、お借りすることにしたのだが、
この判断が危機管理能力のない嫁として新郎側のご両親の怒りを買うこととなる。
式直前、花嫁が新郎の実家に詫びを入れにいくこととなり、(←さらっと書くが、お許しをいただくのは大変だった)
急遽、ウェディングドレスにあうティアラを結婚式実施ホテルでご用意していただくこととなる。
このすったもんだが、頭にフェラーリ事件。
わざわざ式直前に新郎が新婦のティアラのことを両親に話すということで、
借りない方がいいという自分の思いを成し遂げた主人の策略を思わないこともないが、
3千万円のティアラは私には身分不相応。 あれはあれでよかったとは思う。
久しぶりに花嫁シリーズ。「ドレス選び」について。
私はドレスの試着が大好きだった。
実行にこそ移したことはないが、根がコスプレ好きなのだと思う(笑)
見た目だけでなく、写真で見たらどうなのかも考慮に入れたい。
主人をカメラ係に従え、あれも可愛い。これも素敵とやっていた。
これもいいけど、さっきとどっちがいいかな・・・
「さっきの、もう一回試着いいですか?」
衣装係の営業スマイルにストレス度数を感じることもなかったが、
こちらも一生に一回の晴れ舞台、運命のドレスに出会うため妥協は許せない。(気合い)
このドレスも好きだけど・・・あのドレスも捨てがたい・・・
「ウェディングドレスの後、また、別のウェディングドレスで出てくる
なんて可笑しいですかね?」
「お色直しはお客様が別のお色を期待されているので・・・白ばかりだと
飽きてしまうかもしれませんね」
それぞれに一長一短が・・・あぁ 一つに絞れない。
ドレスにはプリンセス、マーメード、ベルなど様々なラインがあり、
ラインによってキュート、エレガント、クラシックとイメージが変わる。
今一度、自分はどんな花嫁になりたいのかを決めなければ。
これは?
「このドレスはサイズを変更すると、デザインが変わってしまうので難しいですね」
暴飲暴食or断食でなんとか体重の増減調整ができたとしても、
骨格までは変えることはできないよなぁ。
私は標準よりも小さい。肩幅が足りない。対象号数からもれてしまう。
ドレスのデザインを最大限に生かすことができない。
サイズをクリアしても、私の肌の色に映えなかったり、
ドレスを選んでいるつもりが、逆にドレスに選ばれる状況に。
来賓の方のことを思えば、季節感や披露宴会場とのコーディネイトも配慮せねばなるまい。
運命のドレスとは、導かれるものなのね。
幾枚も着替えては似合わない自身にがっくりを繰り返し、辿り着いたドレスとは?
しびれをきらした母が「あんた、もうこれにしとき」試着姿も見ず、秒殺。
今回は母の客観的意見に従うこととした。だって、試着しながら、
結婚式って、何も一生に一回でなくてもいいんじゃないかって気づいたんだも~ん。(気楽)
もちろん、皆様にご臨席していただけるのは一回だけだから。
後は二人だけで、または、家族で。
今回、果たせなかった和装婚とか。写真だけでも!!
二人だけだったら遠方で。水の教会とか。節目、節目でいいから!!
10年後、ふたたび♪
できあがった試着風景には、私のドレス姿の後ろに、
やれやれ顔で肩を落とす主人の姿が小さく写っていた。写真は真実を写す(笑)
あなた、覚悟!
披露宴会場出口で渡すプチギフト。
手書きのご臨席お礼メッセージを添え、個人宛にお手渡し・・・
→ テーブル毎に分けて準備し、司会者より誘導していただくことにした。
私が参加した披露宴はすべて流れ解散。
一時に退席が集中、出口付近牛歩退場の混み合い。
これを何とか解消できないかと、
テーブル毎の退出を促す予定ですと式場の方に伝えると、思いがけず、
お褒めの言葉を頂戴する。
というのも、私たちは昼からの披露宴、夕刻からの披露宴準備が控えているのだ。
久しぶりの同窓会と歓談を楽しみ続ける女性客がいる間、次の準備ができない。
「大変申し訳ございませんが、退場はテーブルごとに順番にご案内致します。では、
○○のお席のみなさま、本日はありがとうございました。つづきまして○○の…」
主賓席より、最後は親族席の順番で。
私たちは主賓を待たせることなく、ご退席していただける。
式場側はゲストの退出を待つことなく、次の準備に入ることができる。
双方の利害一致を見、このお披楽喜、思わぬ功を奏する。これ、おすすめ。
常識、正式・・・オリジナルに拘れば拘るほどに、その行く手を阻むルールが既存する。
招待状の差出人名は親の名前が正式である。
正式であることに加え、
招待客に親の知人が多い、結婚式の費用を親が負担、または、親に援助してもらっている
などの意味合いもある。
結婚式は自分達の手で、両親をも招待する形にしたい・・・
そんな思いで私たちは差出人名を自らの名で、責任を負うことを決意した。
招待状は縦書きが正式である。
招待状のデザイン、チャペル式という挙式スタイル、披露宴会場の雰囲気など、
横書きの方が当日のイメージを伝えることができる気がする。
文面も温度を重視し、
皆様に見守られて、新しい第一歩を踏み出すことができれば・・・
という自身の思いをダイレクトに伝えることができるものを選んだ。
差出人名が新郎新婦でも・横書きでも・口語体でも問題はないが、
カジュアルになるらしい。どうすれば礼をつくせるのか・・・
→ 招待状に手書きで一筆添えることにした。
主賓や上司の方々にはこの手書きの文語体添え文で礼を尽くし、
友人・知人には、統一文面では表せない自分達の思いを個々に宛てた。
披露宴招待状に同封する挙式への参列依頼。
神前式と異なり、せっかく参列者窓口の広いチャペル式を選択したのだから。。。
私たちがこの式場で!と決めたチャペルの美しさを見ていただきたいから。。。
できるだけ多くの方々に・・・との思いに反して、
主賓の方には披露宴のみのご臨席依頼が正式。
ご多忙な主賓への時間的拘束への配慮であろう。
では、ご招待する目上の方々にはどうすれば・・・
→ 結婚式ご参列依頼を2種類作成。
友人・知人には
「当日は挙式時間○○分前までにお越し下さいますようお願い申し上げます」
の普通印刷プラン内・強要バージョン。
上司・目上の方々には、「当日ご都合よろしければ・・・」の相手に参列意思を委ねる
印刷プラン外自宅パソコン作成・お伺いバージョンの2種類。
相手のお気持ちをきけない分、知識としてルールを知った以上は、
非常識者とならぬようさすがに主賓の方には挙式参列のご依頼は控えたが・・・
しきたりの中で晴れない気持ちになることも。。。
フランス料理はナイフとフォークで食するのが正式。
祖母両親世代はうまく使いこなせないかも・・・
→ ご年配の方やアレルギーをお持ちの方に、
和洋折衷・別メニューサービスもあることを事前に親族に打診。
他の招待客と同じものでいいと遠慮するので、
せめてもと、ナイフフォークに加え、全員にお箸のサービスを依頼。
これなら周りを気にすることなく、自分の一番食べやすい道具を自然に選択できる。
当日、新郎新婦は身動きがとれない。
お世話になった式場の方々、受付、余興をして下さった方へのお礼や
主賓や遠方からお越しの方へのお車代。
結婚式は自分達の手で、両親をも招待する形にしたい・・・
が、立ちはだかるこの心づけ・お車代のお手渡し作業。
当日、我が両親は娘を嫁に出すだけでいっぱいいっぱいの精神状況であることが
予想される。どうすれば・・・
→ 挨拶・引き出物・プチギフトアイテム等、ゲストと接触可能なタイミングを利用し、自らの手で。
花嫁介添人・会場チーフ・美容着付スタッフ・カメラマンなどには、
当日、会場入りした際に挨拶と共にお手渡し。
受付・余興者などは事前に人選しているので、引き出物を品物に、
お心づけ相当額をアルバムギフトにして(引き出物と混同されないようその旨を一筆添えて)
アルバムギフトとして渡せない方へのお車代は披露宴会場出口で渡すプチギフト内にさり気なく。
プチギフトにお礼状と個々への手書きメッセージを添えて、個人宛にお手渡し。
その中に、お車代を忍ばせた。
これにて、両親の手を煩わせることなく自分達の手で・・・が可能になった。
引き出物を品物にするか、アルバムギフトにするか、かなり悩んだ。
最終的には品物にした我々はその選択を活かし、謝礼金のみならず、
夫婦で、また、親子でご臨席の方には一方をアルバムギフトに変更することで、
重複を避けた。
結果、式場スタッフの引き出物セッティングが煩雑になってご迷惑をおかけしたことは
否めない反省点である。
読めばあっという間のこのブログ、
どうすれば・・・から → こうしようが見つかるまで、
ルールとオリジナルの狭間に揺れ、時間がかかったところである。。。
これから式を控えている方へ。
私たちの解決策がベストであったかどうかは疑わしいので、
これらの苦肉の策をたたき台にし、新たな策を講じていたただければ幸いである。
セリーヌ・ディオンの「ザ・パワー・オブ・ザ・ドリーム」をききながら。
この曲、私たちの披露宴オープニング曲をきくと、目頭が熱くなります・・・
どんなに式の準備が大変だったかを思い出して?(笑)
結婚式は、自分達が主役である以上に注意しなければならないのが、
自らがホストという立場。
例えば、招待状。
ゲストが予定を立てやすいように余裕を持って発送、
返信ハガキの締切りはゲストの都合を配慮し、披露宴当日1ヶ月前の吉日に定める。
この出席者数の確定をもって、式場とテーブル数・席次・お料理等の打合せができる為、
式の準備はご臨席者のご出欠状況が決定する1ヶ月前から本格化する。
そんなの大方の予想で進めていけばいいじゃないの?
と思われる方も、現に私自身もそう思いましたが、
式場側も私たちの為だけに何度も打合せに時間を割けないのが現状のよう。
なぜなら、席次表。
カフェのような2~4人の小さなテーブルの組合せならともかく、
式場のテーブルは6~8人、または、8~10人単位の大きさである。
上座・下座の伝統的日本の礼を尽くし、
和やかな雰囲気でご歓談を楽しんでいただける組合せになっているかの心を尽くし、
座席を決めていく。
一人の欠席が関連小グループ大移動を招く。
席次一案さって、また一案、練り直しの日々となる。
式場側は婚礼料理の食材発注数から、
テーブル数増減に伴うクロス・卓上花数の変更まで連鎖反応し、見積書大変動を招く。
それゆえ、ほとんどの式場は早い時期からの打合せは、人件費労力の無駄と判断してか?
1ヶ月前から始動、
引き出物の数から持込品の有無、ご臨席者の美容着付の予約から遠方者の宿泊手配などなど、
あれやこれやと花嫁は即断即決を求められ、とにもかくにも体力勝負、となる。
もちろん1ヶ月前から当日まで状況変動がないわけはなく、式直前に最終打合せがあり、
変更は可能である。
私も経験したが、披露宴ご欠席宣告はやむをえぬ事情と頭で理解していても、
精神的に、聞きしに勝る・慣れることなき衝撃的ダメージがある。
申し出る方もそんな相手を思うばかりに、ハガキの返信が遅くなることであること
想像たやすく、
出席から欠席への転身もこれまた辛く、確定を待ってしまう傾向にあるだろうが、
やはり早めの返信、事前の途中経過報告が望ましいと、自身がその立場に立って痛感。
私、今後はご招待して下さった方の礼に応える為、早急な返信を心がけたい。
早急な返信は、確実に式直前の新郎新婦の負担を軽減できる。
たったそんなこと?
そう、たったそんなことが、微力ながらも新婦を安眠へと誘い、
美しい花嫁を増やすことができるのです。
みなさん、お手元に未返信のハガキは残っていませんか?
式場の準備システムも一ヶ月前からなどといわず、
長いスタンスでプランニングしていけるように改善されればいいなと思う。
これまた、新婦の一時期集中負担を軽減し、美しい花嫁を増やすことができるのではないかと。
さらにここぞとばかりに欲張っていえば、高砂席でお料理をいただくのは難しい。
高砂で食すか、式後に食すか、選択できる制度があるとありがたい。
高級な婚礼料理。二人にとって思い出のメニュー。
メニュー検討時に同じものを食してはいるが(事前に有料で)、
やはり当日、改めてその味も記憶に残したいもの。
式場から再度作る人件費(手間)や衛生上の問題(賞味期限)があると反感を買いそう・・・
ならば、お祝い膳ならぬお祝い弁当として小品をつめていただくだけでも。
または、コース料理を食べないを選択した新郎新婦には、
ご臨席の方の手前もあるので軽食を用意、その軽食代金だけを徴収し、
高級フランス料理代2名分を節約できる制度にしていただいたり。
これ、大阪のおばちゃんのもったいない根性といわず、ぜひともご検討いただきたい。
こういう小さな心配りが披露宴成約に結びつき、大きなブライダル収入になるのではないかと。
式場の方、この企画をぜひ採用していただけませんか?
花嫁はブライダルプランナーシリーズ、自身の失敗を活かし、
この世に綺麗な花嫁増やすため、企画提案していきます!
「決して後ろを振り返ってはならない」
という神の指示に従い、信心深いロトとその家族は、滅びゆく町の轟音を聴きながら逃げるのだが、
途中、ロトの妻が神の言葉に背き、町を振り返ってしまう。途端、妻は塩の柱と化す。(旧約聖書「ソドムとゴモラ」より)
結婚式・・・
幸せなその瞬間を「残す為に」とあげるという女性は少なくないような気がする。
本音を言えば、私がそうだ。
これからお世話になる方々へのご挨拶、育ててくれた両親へのけじめ・・・などなど
表向きの正答な理由も多々あるが、気持ちの奥底には、
人生で一番綺麗な私を(写真に)残したいという裏心があった。
花嫁は皆、綺麗でキラキラ輝いていた。
己の限界も、欲張った願いだとも重々承知している。だが、しかし、
私もやっぱり可愛い花嫁になりたい!(その幸せの瞬間を写真に残すんだ!)
かくして結婚式に向け、女は思い出作りに勤しんだ。
・・・こんなはずじゃなかった。
式当日、衣装室の鏡に映る私の目は睡眠不足で充血、
肌は荒れ、鼻の中央にはなぜこんな時にこんな大きな吹き出物が!
直前に慌てて行った美容院、前髪が明らかに短い。
もう取り返しがつかない・・・
半狂乱の私を美容スタッフは宥めながら、技術を駆使し、
余計なものを隠し、ないものを足し、花嫁に仕上げていってくれるものの、
さすがに眼球までコンシーラー(あら隠し)は使えない。
当日朝方までかかった式の準備に新郎への恨みを募らせ、血走った目の花嫁が出来上がった。
残す為、残す為、残る為、
と唱え、直前まで喧嘩をしていた新郎に向けて、冷静に語りかける。
いい? 私たちが今日に至るまでの波乱万丈を見せず、とにかく即席でも仲良く見える為、
①二人で礼をする時は、立ったまま1数えて、2、3で礼、4で体を起こす!
1、2、3、4、OK? 動作があっていれば、仲良く見えるから。
②ケーキカットの時なんだけど、私たち結婚しましたハガキでよく使う写真ね、
ここで二人の視線があっていないと使えないから、ナイフに視線をあわせてね。
③乾杯の時。この時はみんな手にグラスを持っているから、ご臨席者の中でこのシーンの写真をとれる方がいないの。
だから、乾杯してグラスをあわせたらしばらく静止してね。その間に式場カメラマンに撮ってもらえるから。
グラスは前に出して乾杯より、顔が隠れないよう少し横で、乾杯ね。
我ながら、過去に幾多と出席した友人の結婚式の経験と残す為にシーン別シュミレーション研究による賜物と自負して、いざ本番。
ケーキカット、新郎を肘でつつくも、動きまくり、余所見しまくり。おい!
乾杯、新郎前に掲げてグッと飲み干し、早々とグラスを置いて拍手してる。
それは忘年会の時の乾杯だよ。おい!
私のアドバイスを全て忘れ、笑ってるよこの人は・・・
お色直しの為、先に新婦退場。
ここは仲の良さアピール、新郎に目配せでもしていこう・・・
視線があわない。新郎はここぞとばかり慌てて料理を食べている。おい!
あっ、気づいて顔あげた。モグモグしながら手を振っている。あの人は何て平和なんだ。。。
新郎め~ 再び衣装室で見た私の目はまだ血走っている。
後半に読む花嫁の手紙をチェックしながら、大急ぎで、カクテルドレスチェンジ。
美容師が尋ねる。
「花嫁の手紙読むんですね。泣いても落ちないマスカラ、つけましょうか?」
「いえ、このままでいいです。
今日は最後まで笑っていたいから(→笑顔を残したいから)
手紙の内容は、泣かずにすむよう抽象的な内容にしました。
具体的な内容にしちゃうと、思い出して泣いてしまって・・・
両親への手紙を考えながら、毎晩パソコンに向かって号泣の日々でした(笑)」
「家で散々泣いた方は、式の当日、意外に泣かないみたいですよ」
しまった!!
④花嫁の手紙。この時、新郎は花嫁の隣でマイクを持ち、そっと花嫁を支える。
これまで私が出席した披露宴ではみんな新婦は新郎に支えられて手紙を読んでいた。
これまた美しくも感動のシーンである。
事前に④、新郎に言うのをうっかり忘れていた!
新郎、私の斜め後ろにさがりスポット(照明)圏外、
マイクも持たず目を閉じ、ご臨席の方々と共にききいっている。おい!
花嫁、片手に手紙、片手にマイク、何て勇ましい新婦の図・・・
新郎め~
結局、私は泣かなかった。家で散々泣いたからなのか、抽象的な内容にしたからなのか・・・
いや、やはり注意力散漫で手紙を読んでいた為と思われる。
マイクを持っているため、声には出せない。
お願い新郎、私のマイクを持って、気づけ、新郎!
そんな心の叫びの中読んだ花嫁の手紙は、涙ひとつぶこぼれなかった。
写真ができあがった。
案の定、花嫁の手紙で、なぜかピンスポット浴びて写る私がいた。
ケーキカットでは脇見をする新郎の横顔ばかり。乾杯のシーンはアルバムに収録されず。
写真は正直、式の準備に追われ痩せて疲労困憊顔の私を写しだす・・・
私のような後ろを振り向いてしまうタイプの女は、
幾度となくアルバムを開くだろう思っていたが、現在、開かずのアルバムとなっている。
私の花嫁写真は見ることがないが、
時折、見るのはご臨席の方々の様子が写っている写真やビデオ。
フラワーシャワーの中、私たちにかけられるご臨席の方からのおめでとうの声と笑顔・・・
披露宴会場で私たちを見守って下さるみなさんの視線と拍手・・・
みなさんのやさしさを反芻している。
そして、両親と弟、私の家族写真。
私は白いウエディングドレス姿、父は少しはにかみ、母は堂々とすまし、弟がいつになく緊張した面持ちで写っている家族四人の写真・・・
こんなにきちんとした家族写真は初めてで・・・旧姓最後の宝物。
花嫁の手紙で具体的な思い出話を語らなかったが、手紙の後、生い立ち写真のスライドビデオを流した。
父は絶対泣くまいと心に決めていたようだが、
小さい頃の私の写真を見て我慢できくなり、最後の最後泣いてしまったと式後、母が語ってくれた。
どうやら私が小さい頃、そろばん塾に迎えに行った日のことを思い出したらしい・・・。
それは、
私が毎晩号泣してしまい、ついに手紙で読むことを諦めた思い出のシーンと同じで・・・。
なぜそんな話を?と何気ない日常を手紙で人にうまく伝えることができないと、
文章化することを諦めた冬の夜の思い出。
私は両親の愛情を疑ったことがない。安心感に包まれたあの日。
手紙には記すことができなかったが、「かけがえのないもの」に気づいて、私は嫁いだ。
三谷幸喜作の演劇「彦馬が行く」で、江戸幕末期の写真師・神田彦馬は撮影する時、
被写体の一番良い顔をひきだすために声をかけます。
「人生で最も愉快だった日のことを思い出してください」
観劇後すっかり影響された私は、以後、写真を撮る時、
人生で最も幸せだった日のこと思うよう試みている。
結婚式では見事失敗したけれど、最も幸せだった日は随時更新していきたい。
今度こそ!
記念に妊婦写真を撮ってみようかな~
会場のテーブルコーディネートや装花‥すべて新郎新婦のプロデュース!
の光に照らされて、うつし出される請求書の影。
当初の見積書から式後の請求総額の差額は平均70~80万円UP、という。
まあ、これ素敵!なテーブルクロスは@800×人数分。
生ケーキをみなさんに・・・@1500×人数分。
招待状から始まるブライダルアイテムに何度冷や汗をかいたことか・・・
恐るべしブライダル価格。
チャペル式から披露宴へ。
ベールをはずされますか?の問いに、はいと言えば、ベールオフ5000円也。
高砂からケーキカット用ナイフに至るまで花、花、花が高い・・・
せっかくですのでこの会場装花を女性のみなさんにお配りしたいのですが
と言えば、お包み致します作業料が加算された。
人の手、あるところにお金が発生する。
控え室、そこに空気がある限り、時は金なり。
無から有へ、すべてに料金発生×消費税×サービス料。
最終打合せ、手間ひま掛けて、はじきだされた金額に新婦も思わずイナバウアー。
これもサービスに含まれていないの?こんなところにも料金が発生するの?と
人の手と時の高額さにのけぞったが、
まだまだ隙間に隠れた新しいサービス業があるのでは?と
マンパワー高評価産業の未知なる可能性を思うことで、体勢を立て直す。
生ケーキに生花、生きているから高価なのだ。生きてるってすばらしい。
気持ちを盛り上げたこの瞬間、赤字確定である。
チャペルの前で写した集合写真ができあがった。
私たちの式に、こんなにもたくさんの方々が立ち会って下さった・・・
お金で買えない価値がそこに。
出席して下さった皆様からいただいたこの感動を忘れてはいけないなと、
改めて。
CMのようだが、プライスレス。出資ではなく投資だったと、時を経て。
披露宴紹介サンプル例は30代男女。
友人のほとんどが既に結婚。近年相次ぐ第二子誕生のお知らせ。結婚式はいつにする?
職場結婚、まずは互いに仕事に支障がないであろう日のリストアップから。
できれば、旅行など家族行事と重ならぬよう連休は避けたい。
(遠方からのご臨席者が多いなど、その方の事情によって連休の方がご負担にならない場合もありますが)
ご出席者の過ごしやすさ、両親親族(高齢)の体に負担のかからぬ季節に。
お日柄にはこだわりがないけど、親族との衝突を避けるため、できればよい日に。
邸宅を一日貸切ゲストハウスウェディングや
高層階からの夜景が美しいトワイライトウェディング、
キャンドルの炎に照らされて・・・幻想的なナイトウェディングetc.
素敵だけれど・・・
家で小さなお子様やだんな様(奥様)が待っている私達世代に拘束時間の長さは禁物。
二次会なんてもってのほか、時間帯は昼から夕方までに。
以上、的を絞ってブライダルフェアに行くと、
「秋は結婚式のベストシーズンですから、大安午前中の挙式披露宴は、
みなさん一年前から予約されています」と一網打尽。
私、なめていましたブライダル産業。早い者勝ちの争奪戦だなんて・・・
いきなり出遅れキャンセル待ち。
何とか手に入れることができた会場ですが、
それでもやはり「臨月で・・・」、「子供の運動会で・・・」とやむをえぬ事情で出席を望めないこと、
あります。
望んでその方にあわせると、別の方のやむをえぬ事情と重なってしまいます。
みなさんお休みの日曜日に・・・といっても、日曜祝日が休みでない方もいます。
交通の便のよいところで・・・といっても、なるだけ多くの人にとって・・・です。
臨席者にあわせて都心にしても、親族には不慣れな場所です。
このお料理を召し上がっていただきたい・・・といっても、遠方だったり会場が狭かったり。
100%望みどおりは難しく、好みも味覚も千差万別・・・
迷った挙句、私達は「何か一つ抜きんでいてよい」より
不便さを残さないよう「日時・場所・お料理・・・総合バランがよい」を選択しました。
結果、出席回答率100%ではありませんでしたが、当日はご出席の返信をいただいた方全員にお越しいただけました。
みなさん都合をつけ体調を管理し、中には風邪をおしてまでご出席くださった方も。
私達の選択はすべて中ほどかもしれません。
ですが、当日誰一人欠けることない出席率。
こればかりは100%、奇跡だったと感謝しています。
式の直前、シェービングに行く。
顔や背中の毛を剃るのだ。
「式は神前ですか? チャペルですか?」理容師がきく。
「チャペル式です」
「では、ウェディングドレスですね」
「お色直しで、着物は着るのですか?」
「着たかったんですけど、席をはずす時間が長くなるらしくて‥あきらめました(笑)」
「では、洋装のみで」
「はい、洋装のみです・・・が、何か?」
「ええ、和装と洋装では、襟足の剃り方が変わってくるんですよ。白無垢は清楚さを出すために後れ毛は残しませんし、洋装で後れ毛を切ってしまうと色気がなくなっておかしくなるので・・・1ヶ月前に前撮りされても・・・後れ毛を元の状態に戻すのは難しいでしょうね~」
ここに来て、そんな違いを言われても!
一体、誰が後れ毛のあるなしまで考えて、洋装和装を決める方がいるでしょう?
できることなら、結婚式は一度きり。学んだ時には、時すでに遅し。
じゃあ、今度は後れ毛が伸びるほど期間をあけます・・・なんて次回に活かせないのが結婚式。
バージンロードの長さが、披露宴会場の広さが、トレーン(ウエディングドレスの後ろに引きずったスカートの裾の部分)の長さを制限する。
そんなところまで考えて決めてないよ。きいてないよ。が、ざくざくあった(私の場合)
だから書きたい「為になる花嫁はブライダルプランナーシリーズ」?
結婚式は、最初、何もないフラットな状態。一から自分達の手でデザインしていく。
数ある中からひとつを選択していくことは大変な作業。
普段から、自分の好きははっきりしていた方がいい。
好きな色、好きな花、好きな形・・・これだけは譲れない!が明確な方がいい。
好きがすぐに見つかるとは限らないのだから。
マリアベールでバージンロードを歩きたい!
など、世の花嫁には憧れがあるそうだ。
私は自分の好きを見出せず優柔不断。最終的にドレス、髪型・ブーケ・ベール・メイク、すべてお任せ。
プロに任せるのは悪いことではないと思いながらも、
好きな人に囲まれ、好きなものに囲まれた花嫁の笑顔の素敵さを思ってしまう。
花嫁よ、大好きを抱け!
※11月3日は劇団キャラクター、カプチーヌのお誕生日。
少し遅くなっちゃったけど、カプチーヌ、2歳のお誕生日おめでとう。
①披露宴までの待ち時間。少しでも短く感じてもらえたらいいな・・・
受付でウェルカムボードならぬウェルカムペーパーの配布。
②披露宴が素敵なのはそこに「美」があるから・・・
会場装花とテーブルコーディネートで空間演出。
開演10分前よりバイオリンとフルートのアンサンブル(生演奏)。
迎賓にウェルカムクラシックライブ。
③最初が肝心!やりすぎぐらいがちょうどいい?
披露宴に至るまでの二人の歩み映像と新郎新婦入場をオーバーラップさせ、登場をサプライズに・・・
④主賓ご挨拶
⑤ウェディングケーキ入刀・・・甘い香りとお味を共に楽しんでいただけるよう生ケーキを奮発。
⑥祝杯(新郎新婦のかけあいスピーチから乾杯へ)
⑦新郎新婦のテーブル周り・・・意外と残せないのがウエディングドレス姿の花嫁との写真。お気に入りのドレスで来賓との歓談・写真撮影を可能に。
⑧余興「突撃インタビュー」
⑨新婦色直し退場
⑩新郎時差退場
⑪おもてなしに、また、新郎新婦共に中座中、重要になってくるのが、お料理。
会場選びはお料理選びとセットで吟味。
⑫祝電披露 お食事ご歓談
⑬新郎新婦入場(キャンドルサービス)
⑭私達を知っていただくことで、好きになってもらいたい・・・
公開生放送?新婚さんいらっしゃい!ご臨席の方々の質問に新郎新婦が答えました。
⑮抽選会(小品にも思い入れを。二人の思い出エピソードを添えて)
⑯披露宴の主役は両親かもしれません。
主人には却下されましたけど、新郎よりの両親への感謝の手紙も素敵かと。
⑰なので、逆に新郎へのサプライズで新郎両親より息子に贈る言葉を企画しました。
新郎の実家に、一人で依頼のお願いにあがるのは勇気のいることでしたが、
新郎には内緒で、秘密を共有することは仲を深める機会にもなりました。
⑱最後はやはり新婦の両親に・・・
新婦のエピソード披露と共に、そんな新婦に育てたご両親への賞賛を添えてもいいかもしれないと、新郎に私の両親への手紙を依頼。新郎でなくとも新婦の友人知人でもよいかと。
・新郎から新婦の両親に宛てた手紙。
・新婦より両親に宛てた手紙。
・生い立ち映像と花束贈呈。
⑲謝辞(新郎新婦、披露宴人前式?誓いの言葉と共に)
⑳結婚式は感謝式。素直に「ありがとう」が言える絶好の機会
送賓のサンクスギフトに手紙を添えました。手紙は個人宛にしたので、テーブルごとの退場に。出口に一斉に人が集中することなく、逆に立たない方もいないので、スムーズに閉幕となる利点あり。ここまで、30分。
所要時間2時間30分。ん?友人スピーチや歌の余興は? ありません。
「準備なく披露宴にお越しいただき、緊張なくお料理を味わっていただく」がコンセプト。
余興はご依頼しませんでした。