第539話 AKR

2013年01月31日 05時59分45秒 | 子育て・「おママごと」
「今日、誰と遊んだの?」
「Aちゃん」
いつきいても、Aちゃん(女子)。
きいてもいないのに「Aちゃんのことが大好き」だという。
そ、その娘(の顔)が見たい!
見ると私と真逆なお顔立ち・・・K(息子)はこういう感じが好きなのねとライバルを見つめる。

園での様子写真には、
Aちゃんと手をつないで笑うK。
Aちゃんに花を手渡すK。
Aちゃんと見つめ合うK。
Aちゃんと微笑み合うK。ラブラブだ・・・こんなにも早くそんな日が訪れるなんて(涙)

息子が沈んでいる。理由をきくと、
「Aちゃんがな、R君(男子)と遊んで僕と遊んでくれへんねん」
なんですと?!
R君の何がよくて、Kの何がだめなの、Aちゃん?!
悲しむ息子を前に、ママ、Aちゃんと遊べるようエールをおくる。
「どうだった? 今日はAちゃんと遊べた?」
「今日もR君と遊んで、僕一人で悲しかった」

三角関係かぁ・・・
親でも入っていけない園での人間関係。ここは男として息子には自分の力で乗り越えて欲しい。
今後もAKRの行く末を見守っていこうと思う。
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第538話 新しい歳の幕開けに

2013年01月29日 06時58分44秒 | Weblog

職場の新年会、主人が私のワンピース姿を見て「それはやめた方が・・・」と言う。
園の送迎バタバタと走るのに便利で、ついついカバンは斜めがけ。
そんな私の姿を見て主人が「いつまでもそんな格好をして・・・」と笑う。
いずれも、もう若くないんだから、と言うことである。

確かに、チグハグ感が否めない。
職場帰りに都会で新しい服を探すこともなく、美容院もなかなかいけない状況。
荷物は息子の着替えや水分など何かと重くなるので、バックはどんどん軽量化。
可愛いから好きとか楽だから愛用とかではなく、
この歳になると、ある程度の落ち着き、上質感や重厚感みたいなものが必要なのかなと。

新しい歳の幕開けに、長く愛せる一品探し。
財布は二つ折ではなく、長財布。バックもスーツにあう大人バックを。(ついに、革?!)
持ち物もそうだが、私は声が高い。
大人の女性としてなるべく低い声で話した方がいいのではないかとも(笑)

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第537話 親の愛

2013年01月28日 06時58分58秒 | 子育て・「おママごと」

前話、巨峰の皮をむきながら、いかがでしたでしょうか(笑)

渾身の「第229話 じぃじのテレパシー」
再チャレンジの「第311話 ピンチヒッター・じぃじ」
3度目はとにかく素直に綴ろうと試みた「第466話 巨峰の皮をむきながら」
子育てエッセー落選3作品。
応募締め切りが秋だったので、巨峰だったが、いまとなっては季節外れ。
気持ち、はっさくに変えて読んでいただいてもよいかなと。

子育てエッセーを書きながらいつも思うのは、
結局、みんなが思う普通のことしか書けないなということ。そして、その普通が幸せなのだということ。

夜、息子と布団の中で互いにどれだけ相手のことを好きか競い合う2人だけの時間。
「僕、ママのこと、大、大、大、大、大好き」
「ママもKのこと、大、大、大、大、大、大、大好き」
いつも息子より多くの愛をつけて返す。 親ってそういうものだと思うから・・・

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第466話 巨峰の皮をむきながら

2013年01月27日 20時49分59秒 | 子育て・「おママごと」

巨峰の皮をむきながら、私も母親になったんだなぁとしみじみ思う。
息子のために皮をむき、種をとる。
苦労してむいた実は息子にあっけなく食べられて終り。
爪に残った黒い巨峰のあとを洗いながら思う。
私の母もそうだった。
母はいつもむくだけ。
子供の頃、母の手から口に運んでもらった果実の甘みは格別だった。

息子はアトピーで、深夜、痒みに悩まされる。
「ママ、痒い。ここ掻いて」
寝ぼけながら言った息子の言葉にハッと目を覚まし、応える。
私ってこんなに眠りが浅かったっけ?
私の母もそうだった。
深夜、目を覚ますといつも起きていた母に「お母さんはいつ眠っているんだろう」といつも不思議だった。
少しくらい睡眠時間が短くても大丈夫。いつの間にか私も母は強しとなっていた。

雨の日、息子と歩いていると、前を歩くサラリーマンの傘が気になる。
傘を横に持ち、大きく前後に振って歩いている。
傘の先端部分が息子のちょうど目の前を往きつ戻りつ。
息子の目に刺さったら大変だ。安全な場所に避難する。
今まで世の中を158センチの高さからしか見ていなかった。
息子を産んで、地面から90センチの視点も得た。
外出先では2つの視点で安全に配慮している。

視点が増えたといえば、子供を産んでから変わったことだらけだ。
日に焼けたくないと日傘をさしていた私が、太陽の下、子供と共に公園で遊び、プールで泳ぐ。
笑顔で走る息子を追いかけ、すべり台にブランコ、おにごっこ。
虫嫌いな私が昆虫館に行き、ヘラクレスオオクワガタにだって触る。
ウルトラマンに仮面ライダー、ヒーロー戦隊とたくさんの名前と必殺技を覚えた。
ヒーローショーでは声援を送る。
男の子を産むか、女の子を産むかでその後の人生、こんなに違うんだ・・・シミも増えたが、笑い皺も増えた。

そういえば、妊娠して価値観が一変したことを思い出す。
お腹の中に赤ちゃんがいるとわかったとたん地球レベルまで、視野が壮大に広がった。
日本の将来を思い、世界平和を願い、地球環境まで考える。
今まで自分の足元ばかり見ていた私が、10年、20年先を思ったり、平和を心から願ったり。
この子の住む場所、この子の未来となると他人ごとではない。
時事・政治に疎い私が、世の中の動きを気にしだしたきっかけは妊娠だった。

妊娠中、食べたものがお腹の赤ちゃんの栄養になるかと思うと、食材選びに気を配るようになった。
離乳食期、息子が初めて出会う食べ物だから、体にいいもの、おいしいものをとひと匙の食べ物にお金も神経も注いだ。
離乳食を始めて発覚したのだが、息子は食物アレルギーだった。
卵も小麦も牛乳もダメだという。おっぱいをあげるため、私も完全除去した日々が懐かしい。
息子がいつかおいしい卵焼きを食べることのできる日を夢見て、今夜は何にしようかとスーパー店内を歩く。
少し先を一人で歩く私の手を不意に息子が握る。
息子の小さな手のひら分、少し重くなった右手を感じながら歩く幸せ。

妊娠して何がよかったですか?と問われたら、
この子のおかげで、自分の中に新しい視点を得たことだと答える。
出産して何がよかったですか?と問われたら、
この子のおかげで、未来と出会えたことだと答える。
子育てして何がよかったですか?と問われたら、
この子のおかげで、無償の愛を知ったことだと答える。
私が母から受けた無償の愛を私から息子へ・・・かけがえのない命は、かけがえのない未来へつながる。

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第536話 あ~いえば、こ~いう・2

2013年01月24日 21時31分21秒 | 子育て・「おママごと」
今回の仮面ライダー・ウィザードは、リング(指輪)で変身していくタイプ。
変身のタイプごとに指輪が増え続け、息子の「欲しい」はつきない。
我慢、嫌、我慢、嫌・・・問答の末、ご希望の指輪を手にした息子が一言。
「僕な、この指輪でママ、守りたかってん。だから、欲しい欲しいってゆっててん」
小さくても、男。
愛する者を守りたい思い。それにしても、自分の欲望を正義に変えるとは・・・。

「歯磨き、したん?」ときくと、
「その言い方が嫌やからせ~へん」と言う。
「・・・歯磨き、しよう」
「そう、その言い方。その言い方じゃないと、せ~へんで」
小さくても、男。
歯磨きしていないのを知っていて問う女の嫌みな言い方を嫌う男。
叱られているにもかかわらず、上から目線を保とうとする男。

朝、出勤前「もう、早くして!」
この禁句の命令口調を言ったが最後、
「そんな言い方するから、嫌やねん。もう、保育園いかへん」
小さくても、男。
傷つきやすてデリケート。女性(ママ)は優しくあってほしいようだ。

あ~いえば、こ~いう背後に彼なりの理由があるらしい。
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第535話 ため息のあと

2013年01月23日 18時44分02秒 | Weblog

今年もダメだったか・・・
お年玉付年賀ハガキの当選番号該当ハガキなし。
残り福を期待して保管しておいた年賀状の残部を交換しにいかねば。

今年もダメだったか・・・
家族旅行代欲しさに応募、三度目の正直ならず。
日の目を見なかったエッセーは第466話として後日こちらに公開しようかなと。

エッセーについては4度目を目指すべきかどうか・・・ん~
いつの日かきっと、を信じてあきらめずまた来年。
がっくりすることもあるけれど、右肩上がりの運命曲線だと思うことにする(笑)

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第534話 メンテナンス

2013年01月20日 04時52分25秒 | Weblog

年末年始、体の不調部分をインターネットで検索。
自分と似た症状の人を探しながら、
みんな体の不調を前に不安であるにもかかわらず、病院にいく暇なくまずは知恵袋、
ネット受診の多いこと、多いこと。
一刻も早く病院にいくことをお勧めします。という当たり前の回答に余計不安になったお正月。

そんな親の不安を感じとった息子がやたら、
「ママ、絶対死なんといてや。長生きしてや」と言い始め、
挙句の果てには「ママが死んだ夢を見た」と悲しんでいる。(そんな初夢やめて・・・)
子どもにとって親の死ほど恐怖はないのかもしれない。
年明け、早速人間ドックを申し込み、
整形外科、耳鼻咽喉科、歯科と気になるところのメンテナンスを開始。
実際に行動に移すことで気持ちが晴れることもあるんだなと。

今回とは別件で、以前受けた検査時の問診票最後、
がんであった場合告知を 希望する・しない の質問項目があり、
希望するに丸をしながら、その計り知れないダメージにおののいたことを思い出す。
息子のため、定期健診の大切さを思う。

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第533話 魅惑の歌声

2013年01月16日 22時17分51秒 | Weblog
CMで流れている曲にうっとりしてしまう。
見ると美空ひばり(歌手) 調べると「魅惑のワルツ」(曲名)
ひばりさんの歌声が、沁みる。

美空ひばりは譜面が読めないときいたことがある。のに?!
加えて、英語が話せないとも。だのに?!
美空ひばりって・・・やっぱり、すごい。

不意にカラオケを思う。
心に沁みる歌声がカラオケの点数に結びつくとは限らない。
でも、ひばりさんの場合だったら? いったい・・・
計り知れないものは、計らない方がよいなと思いなおす。
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第532話 先生の配慮

2013年01月15日 05時35分27秒 | Weblog
高校時代、手相占いがよく当たると評判の先生がいた。
私も並んでみてもらった日のことを思い出す。
幾人もの女生徒が順番に手を出していくので、鑑定は短く、私は寿命のみだった。

当時の私は、先生の鑑定を疑うことなく、
先生の占いがあたっているかどうかは最後にわかるのねとその数字を記憶した。
今になって、先生の占いは本当に当たるのだろうか・・・と。
女子高生の手相に何か不吉な影をみたとして、その真実を伝えることができるだろうか。
本当に見えた寿命など本人を前に言えるはずがないのではないか。
先生が見た真実と言ったことは違うのではないか。


人より先にわかるというのはいいことばかりではない。
先生は占い師ではなくやっぱり先生で、
生徒の幸せを願ってついたウソもあるのではないかと思う。
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第531話 ならぬものはならぬ

2013年01月14日 08時57分46秒 | 子育て・「おママごと」

「ならぬものは ならぬのです」(大河ドラマ「八重の桜」八重の言葉)
これは使える。

見渡すと、家の中はおもちゃであふれ、ごちゃごちゃ・・・
四季折々、運動会や生活発表会等のイベントご褒美、
じぃじとばぁばの愛の結晶物品、出先の安易なガチャガチャ、付録ものの数々。
理想はお誕生日とクリスマスプレゼントのみなのだろうが・・・
サンタが来るのを待ってすぐお正月、お年玉制度もあり。
日本に西洋の風習まで加わり、息子の物欲を加速させる。

「あれ、買って」
「ダメ」
「嫌、買って」
「ダメ」
「もう、我慢できひんねん」
「ならぬものはならぬのです!」 ピシッとこれだけ。

「今日はKのお誕生日じゃないでしょ? 今日は買う約束してなかったよね?」
色々言葉を重ねるのも手だが、今年は、理由なく、これでいきたい。

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