帰り、道を歩いていると、声がきこえてきた。
男 泣くなよ
女 泣いてるフリ!
男 …フリかぁ~
声の居場所に気づいた瞬間、自転車に二人乗りした彼らは私の横を通り過ぎた。
男性の顔は見えない。女性も背を向ける形に横向きに座っている為、顔はわからなかった。
女、鼻をすする。男、何も話さずゆっくりと自転車をこぐ。
何、今の? フリ!…フリかぁ~
って、いい! 通りすがりのドラマティックにドキドキした。
そういえば…
バレンタインデーの夜、信号待ちの途中、何気なく見た視線の先に
チョコを渡す瞬間!
自転車でやってきた男の子に、女の子は笑顔でチョコを差し出す。学生っぽい。
車中の私にまで、女性の緊張感が伝わってきた。
男子、どうする? 答えやいかに?!のところで、信号が変わる。後続車あり…
受け取ったのか、受け取らなかったのか、わからない。
思い出すと、あの時止まっていたのは車だけではなく、
まわりの空気全体が静止し、彼女と共に待っていたように思う。
通りすがりの断片に、気持ちが揺すぶられる。
町を歩いていると、無意識に振り向いてしまうことがある。
その女性の後ろ姿を追う。
すれ違ったその人に、訳もなく惹かれた瞬間。
自転車をこいでいた彼の顔は見えなかったが、きっとほほえんでいたと、
彼女が泣いていた理由は知るよしもないが、悲しみ一色ばかりではなかったと、
思う。
さあ、外に通りすがりのドラマチックを探しに行こう。
※通りすがりの、通りすがりの、と書いているうちに、通りすがりの?
学生時代習ったボードレールの詩を思い出して、通りすがりの検索。
詩の題名は、通りすがりの女に、だった。読んでみると、大学時代より今の方が沁みる。
自分の夢の為すべてを捨てたあなたへ
私は
やはりあなたが今送る生活は必然だったと思います。
今すぐ何か形になるとか、成果が目に見えるとかではないかもしれませんが、
通過せずにはいられないのだと思います。
考えても考えても喉にひっかかった骨のように気になってしまうんでしょうね。
だったら、
飲み込めるまで、生きていくしかないのでしょうか。
夢に向かいながら、他人が幸せに見えたあなたへ
だんな様(奥様)と子供連れ…
あなたは大事な人がいるのといないのとで人間の大きさが現れる気がすると。
そういう人がいると、自分以上にその人のことが大事に思える…その差だと。
夢に向かっていない私もよくそういう思いにかられます。
誰かに何かを向ける方が、自分にだけ向けるより力を発揮できるから
強いなと。自分より大切な何か…
私の友人に奥様と超ラブラブな彼がいるのですが、
そんな彼をもってしても、「100幸せではないよ」といっていたことを思い出します。
思うのだけど、あなたはその方の一面を見ただけかもしれまん。
その人の中で家庭とは違う「何か」をあきらめて家族を選択しているのかも…
大切な何かはその時々に、夢であったり希望であったり、
必ずしも生きている人でなくてもいいかも。
亡くなった誰かでも、昔愛した人でも。
今はあなたが夢に向かわずにはいられない必然を選択したこと、
私は正しいと思います。
偶然、自分より大切な誰かに出会えたら、
自然とそれがまた必然になるから、今は夢への必然を重ねていきましょ。
「人が自分の意志で生きることができる期間は、一生にうちでそんなにない。
だからこそ」
自分の好きなことを自由に選択できる今を、思う存分、味わってほしいなと
私は思います。
私からあなたへ 明日、元気になぁれ!
ベリーダンスを再開した。
袖は振れなくなりましたが、腰、ふってます!
入門クラス途中で辞めたので、再び一からなのだが、二度目は何か違う…。
稽古熱心な方ではなかったので動きを体が覚えているなんて奇跡もなく、
3年のブランク中、自宅で自主練習など1度もしたことはなかったのに、
なぜかどこか気持ちに余裕がある。
やっぱり好き、今度こそ!の思いの強さかな。
鏡に映る自分の体に自信がなく、自分の姿を見ることができなかったのに、
(まだまだ下向きがちではあるが)顔をあげることができる。
私は私のことを少しは好きになれたのかな。
帰ってきたワタシが嬉しい。
先生のアドバイスを唱えながら、基礎の動きを繰り返す。
「うまくなれば、楽しくなる」
「肩があがっていると、動かない。リラックス」
「前に大きく出しているように見せたいのなら、後ろにひく。
右に大きく振るのではなく、左からおしてくる。 派手な方にばかり意識をとられない」
ベリーダンスの為のものだが、演劇に帰っていくワタシにも応用できそう。
諦めきれずやり直すベリーダンスはひと味違って面白い。
寿! 久方ぶりに結婚式の招待状が届きました。
結婚式、大好き! 私、初の神社式。 わくわく。
振り袖? いやいやここは無難に訪問着?…でも、もう着る機会もないであろう着納め
振り袖? いやいや頑張りすぎずここはやはり訪問着?
インターネットで、振り袖検索。 未婚女性…はい。 26歳まで…ん~これは昔でいう??
往生際悪く決めかねていると、突如、スピーチの依頼! 彼女との思い出、走馬燈。
悩みの焦点が、服からスピーチへレベルアップ…よし、心を込めて考えるぞ! 今日の出来事。
おととい、昨日と体調不良の為、職場を休みました。
体のどこを下にしても痛く、ひどい頭痛の為、眠れたものではありません。
ご飯を食べる気もしないのに、作る気はもっとしない。病院に行く気力もない。
なるべく頭ガンガン節々ズキズキを考えぬよう…
こんな時、一人暮らし駆け込みホテルがあったらいいな。
ホテルには体にやさしいメニュー、おふくろの味などがルームサービスできる。
緊急時に備え、医者と介護人がいる。 保育士もいた方がいいかな。
加湿器、下着、寝具の購入などサービスは色々。
でも、ここは病院ではないし、入院というおおげさなものではない。
気力のない不安な一晩を越すためのホテル。 連泊OK。
ここでの診断は別途料金。通院後、各自かかりつけの医師の処方箋薬持ち込みOK。
ただし、ここでも長期滞在は他の緊急利用者に迷惑になるので、
少し気力が出てきた病み上がりチェックアウトくらいがつつましくてよいかも。
もしもこんなホテルがあったら…ヒットするかな? → 女性起業家??
もしもこんなホテルがあったら…ここから物語が? → 天才脚本家??
この先、どうしたらいいのか思い浮かばない。 頭、ガンガン。 昨日の頭の中。
無の境地ほど遠く…結構、毎日、色々あるようです。
なぜこんな馬鹿な独り言を病み上がりに書いて睡眠を削っているのか…後悔先に立たず、まさに今。