思い描いていた人生と違う・・・
そんな思いがあって、
今年の(個人的な) 漢字は「異」。
とにかく 混沌としていた。
希望の光が消え、これからどうすれば?
何を頼りに歩いていけばよいのかわからず、
救いを求めたその先で出会った信貴山の「戒壇巡り」
戒壇巡りは、心願成就を祈る修行の道場。
本堂真下の暗闇の回廊を歩き、
自分の守本尊(十二支)にお祈りをする。
ラストに控えるのは、「鉄の錠前」
この錠前に触れると、如意宝玉に触れたと
同じ功徳が与えられるとの言い伝えがあり、
一願成就のご利益が授かるという。
「中は、真っ暗です」
そう聞いていたが、おっしゃっていた通り、
真っ暗すぎて 本気で怖い。
視覚が断たれるので、壁に手を添え、
壁沿いに歩くのだが、 あまりの恐怖に後悔の念。
「途中にあるんですが、見つけられない人もいます」
手探りで探すが、一向に見つからない。
私も見つけられない人なのか・・・
あきらめかけたその時、手に触れた感触!
一心に祈った。
ただ 触れただけなのに・・・
そんな小さなラッキーで微笑むことができるのだから
私は どん底、絶望の淵まで落ちていないのだろう。
喜びと共にさらに先を目ざすと、出口が見えてきた。
叶わなかったけれど、叶わなかった意味を含めて
探していきたい。
暗闇から光の方へ
それは、新しい年を迎える時のような期待にも似て。