昆虫館に行った時のことだが、
母親が子供に「これで絵日記書けるやろ」と言っていたが面白かった。
外出先で「抱っこ、抱っこ」の息子に今年の夏は「歩く」をテーマに
伊吹山を選び、標高1,377mに到達、
次に選んだのは、こんぴらさん。
目指すは金刀比羅宮御本宮。 階段の数785段。
日差しの暑さを睨む先には「笑顔取り戻そう。こんぴらさん」
幸福の黄色いお守り目指して、石段を歩く。
神札授与所前に置いてあった氷に涼を得て、再び785段、降りることにする。
下向道を歩きながら息子にきく。「神様に何をお願いしたの?」
「おもちゃ、欲しいって」・・・そ。
伊吹山の時もそうだったが、頑張って歩いたご褒美は「かき氷」
クーラーの効いてないお土産物屋さんの店内で食べたかき氷の冷たさ。
絵日記にかき氷しか描かれていなくても、今の私にはわかる。
夏休みのかき氷が格別美味しいことを。
幸福のお守りは鞄につけている。
ウコンで染めた色鮮やかな黄色眩しく、見ると夏の思い出と共に微笑んでしまう。
余 談
美しいお守りといえば、伊勢神宮(外宮)の勾玉形のお守りも素敵です。
白色の清らかな美しさが好きです。
眼鏡、踏む。 車、あたる。
踏んだり蹴ったりの何かと凹む日々を乗り越え、久しぶりにここに帰って参りました。
携帯電話に保存した一枚の写真を眺める。
息子と二人、伊吹山に登った時にお見かけした見ず知らずの老夫婦を写した写真。
奥様は少しお足が悪いのか、旦那様が二人分の荷物を持ち、奥様が肩の高さに差し出した手を
旦那様が下から支えながら下山している様子が写っている。
手を繋ぐ時、奥様が手の甲を上に肩の高さに差し出す様がなんとも上品で・・・
普段写真など撮らない私がどうしてもこの光景を写真に収めたくなり、
カメラがないのでやむをえず携帯で写したというもの。
私のつたない文章ではお二人が醸し出す仲睦まじさまでお伝えできない。
こんな時、一枚の絵(写真)のすばらしさを思わずにはいられない。
追 伸
この話を書き終え、過去にも似たようなことがあったようなと検索してみると、
第13話 人文字 という作品で、梅田の地下街で見た老夫婦の後ろ姿について話を書いている。
検索するのも大変だと思うので、この下に第13話も載せておく。
470話と13話、私はこのような光景に弱いらしい。(昔の文体は今より口語体だったなと)
第13話 人文字
梅田第4ビルの地下街を歩いていた時のこと。
5メートルほど先を行く老夫婦の後ろ姿に、驚愕!
何?どっちが?え?どうなってるの?…すごい。
老夫婦は手をつなぎ、どんなに凝視しても、どちらがどちらに寄りかかっているのかわからないくらい
ほどよくお互いを支え合って歩いていた…まさにその後ろ姿は「 人 」という字!
こ、これはっ…金八先生~!!
感動した。
この美しさを残したい。
あの当時、カメラなど持ち歩いていなかった私はその光景を目に焼き付け、角を曲がった。
カメラ付携帯などまだ存在しなかった、私、18の時の出来事。
歳をとることも悪くないな…と微笑んで、初めて老いることを肯定した記憶がある。
それから数年後、トラン・アン・ユン監督(映画)の言葉を知る。
「男女の間でも、西洋はぶつかり合う、東洋は、長い間にお互いをしみ込ませるようにしてゆく」
私があの時、圧倒されたのは、「人」という一文字に二人の経てきた時の長さを感じたからであろう。
今までどんなことがあったのか…知るよしもないが、
様々な出来事を乗り越え、共に過ごした時の重みを、二つの背中は静かに物語っていた。
きっかけは、金魚すくいだった。
夜店のおじさんがとりわけてくれた4匹の金魚を眺めながら、息子が育てると言う。
「お前がいつかそう言い出すんじゃないかと思って」と
どこからともなく水槽を出せるわけもなく、
その晩、金魚たちにはビニール袋の中で一泊していただく。
翌日、パパが買ってきたのはLEDライトつきのテトラ・アクアセラピー。
水草、麦飯石、砂利(底砂)も買い、本格的になった水槽をパパがうっとり眺めている。
どうやら観賞魚には人を癒す力があるらしい。
夜、ライトに光る水槽をずっと眺めている主人の背中を見ながら、
妻としてあなたを癒してあげることができなくてごめんなさいと思う(笑)
結局、息子よりパパがハマった夜店の金魚だが、
1匹、また一匹と体を横倒しに浮かび上がり・・・そして誰もいなくなった。
エアポンプが届き、バクテリアを育成し、注文した濾過機が届く直前の出来事だった。
後でわかったことだが、金魚が水槽の上にやってきてパクパク口をあけているのは
お腹がすいているからではなく、それは酸素不足からくるもので、
餌をあげればあげるだけ糞尿で水が汚れ、さらに酸欠を導いてしまったらしい。
知識も飼育環境もなく・・・初日から過酷な環境下であったことを小さな亡骸に詫びる。
その後しばらく水草と砂利、麦飯石と濾過機だけのアクアセラピーを眺めていたパパが、
テトラ・ハーフムーン アクアリウム(水槽)の購入を決断。
今度は水量20リットルで飼うという。規模も経費も立派な大人の趣味と化した金魚。
1匹30円の和金を4匹購入し、月を愛でるように夜、金魚を愛でる。
緑色の水草とオレンジ色の金魚のコントラストが実に美しい。
涼しげなこの光景にパパが見惚れるのも無理はない。
眠る金魚を見た。
いつか 金魚のあくび(最高の飼育環境である証拠)を見てみたい。
金魚の予測不可能、不規則な泳ぎに引き寄せられ、水槽のある暮らしもなかなかいいものだと思う。
追伸
ペットショップで見たミドリフグがとても可愛かった。
金魚とは同居できないので購入は断念したが、いつか飼ってみたい。
ママからあなたに贈る言葉は普段使いの実践編。
試合に負けたり、試験に落ちたり・・・
頑張ったけれど、思い通りの結果が得られなかったあなたへ
今回は、息子が悩んでいる時に贈りたいエール編。
あなたは今どんな気持ちかしら・・・
辛さや悲しみの中で、きっと落ち込んでいることでしょう。
そばにいて、あなたの気持ちに寄り添えないママを許してください。
状況もわからぬまま一方的に語るだけのママに言い返したいこともあるだろうけれど、
ママの言葉があなたの心に少しでも届くことを願っています。
今回の結果に対して・・・
辛いけれど、過去は変えることはできないから、
あなたには、あなたに起こったすべてを受け入れて欲しいと思います。
しばらくの間、今の気持ちの中にいてもいいけれど、
落ち着いたら、未来を考えて欲しいと思います。
次に、その未来に向かって何をすればいいのかだけど、
自問自答の末、あなたが見つけ出した答えならママは賛成です。
それは、行ってみる価値あることだと思います。
では、未来を変えるにはどうすればいいと思いますか?
ママは、今を積み重ねていくことだと思います。ここまで言えば、もうわかるよね?
時には、自分の力ではどうしようもないくらい大きな波に飲み込まれることもあるでしょう。
そんな時も、やはり、そこから、今から、だと思います。
やり直しできないことでも、元に戻らないことでも、これからなら変えることができるかもしれない。
今を積み重ねたその先に振り返った時、すべてが意味あることにできるよう、今ここから。
大丈夫、きっとうまくいく、ママはそう信じています。
実は過去に子育てにまつわるエッセーを2回投稿し、いずれも敗退している。
最初に投稿した作品が「第229話 じぃじのテレパシー」
父の話で受賞したいという思いがあり、翌年度、もう一度挑戦したのが、
「第311話 ピンチヒッター・じぃじ」
結果がともなっていないのであくまで私にとってではあるが、
渾身の作品であっただけに審査結果にがっかりし、これに懲りて投稿は諦めていたが、
こども未来財団の「第16回 こども未来賞エッセー募集」の記事が目にとまる。
もう一度、挑戦してみよう。
第466話を応募作品として書きあげて、今。
簡単な言葉で綴り、わかりやすいけれど深い話を目指し、ここに綴っている。
できれば読んだ方に「この人に会ってみたいな」と思っていただけるとさらに嬉しい。
公募作品は未発表のものに限るということなので、今はここに出せないが、
また結果が出た後、ここに第466話として公開しようと思う。
叶うことなら、過去の受賞作品として主催財団のホームページにて公開されたい(笑)
信仰編(第461話)、生活編(第463話)、教育編(第464話)と、
ママからあなたに贈る言葉をどうにかこうにか完成させ、
結局私は息子に、すべてに感謝すること、毎日を丁寧に生きること、向上心を楽しむこと、
この3つを大切にして欲しいと思っているのだと再確認。
子供に向けた言葉であるが、大人にも効くのではないかと思う。
生涯に渡って息子の心で唱えるものとなってくれれば嬉しい。
一気に変わらなくていい。
まず、ひとつ。
ひとつ、変わることで自信になって、また、次のひとつ。
ひとつだけだとちぐはぐになるから、バランスをとるため、また、ひとつ。
こうして続けていくうちにいつの間にか習慣になればいいなと願う。
ママばかりだといけない。
息子にどんな風に育って欲しいのか、パパに聞いてみた。
パパからあなたに贈る言葉は「矜持を持って、生きろ」でした。
ひとりで考え ひとと考え 最後までやりぬく子
大阪教育大学附属平野小学校の教育目標なのであるが、
非常に的(私好み)を得ており、
心の中で唱えるのにちょうどよい長さ、かつ、音もよい。
私は、わかりやすく、奥深い、普遍的な、言葉が好き。
先にこれだけ完成された言葉があるので、引用させていただきたい。
「ひとりで考え」は「知的好奇心に基づく主体性」
「ひとと考え」は「支えあう協調性」
「最後までやりぬく」は「自己実現に向かう創造性」
主体性、協調性、創造性の詳細は、大阪教育大学附属平野小学校ホームページにてご確認ください。
ひとりで考え ひとと考え 最後までやりぬく子 にプラス、
継続する子
継続は力なり。土台(基礎)を築くための反復ができる子。
時間を守る子
学校(社会)は共同生活。礼儀と信頼を守る子。
道を学ぶ子
私は茶道で一期一会の精神と無駄のない動きの美しさを学んだ。
何かひとつ、道のつく習い事をさせたい。
以上、教育の目的が知・徳・体、生きる力だとすれば、
ママはあなたに、豊かに感じ、深く考え、歩み出す力を学んで欲しいと願います。
ママからあなたに贈る言葉第2弾・生活編です。
挨拶しよう
まず最初に挨拶しよう。
深呼吸しよう
新鮮な空気を体の隅々まで届けよう。
歯を磨こう
人生(食と会話)を楽しむために歯を磨こう。
水分をとろう
乾かず、潤そう。溜め込まず、排出しよう。
ご飯を食べよう
命をいただき、エネルギーを得よう。
外に出よう
こもらず、出よう。 陽の光を浴びて歩こう。
働こう(お手伝いしよう)
自分の足で立ち、誰かのために生きよう。
お料理しよう
一杯のご飯ができあがるまでを知ろう。
お風呂に入ろう
すべてを洗い流し、お湯エネルギーをもらおう。
育てよう
生き物でも植物でも趣味でも夢でも、なんでもいい。育ててみよう。
静寂を感じよう
一日に一回でいい。 無音の中に身を置こう。
早寝しよう
早寝早起き朝ごはん。 規則正しい生活を送ろう。
以上、朝起きてから一日の流れで考えた生活編。
規則正しく生活することで、心も体も強くなる。
ママは、あなたに一人で生活できる子に育ってほしいと思っています。
でも、時に疲れたなと思ったら?
温泉旅館にいこう。(というか、いきたい。お盆高すぎ・・・いけそうにない)
お食事、お湯に、おもてなし・・・非日常を夢見るのもまた日常(涙)
自分のできる範囲内でいい。 サービスを受けよう。
人にしてもらうという至福もある。 時には人に甘えよう。
我が家に「ルンバ」がやってきた。
黒電話で育ち、突如現れたポケベルに驚き、携帯が最終形態かと思いきや、
今度は早くスマホに慣れなければ世代、である。
ついにロボットが掃除してくれる時代になったんだ・・・感慨深く眺めていると、
エラー発生。
あぁ、ストッキングがブラシにからまっている。とりのぞいて、再びGO。
ルンバ君が立ち往生せずいけるようルンバ君に先回りして床の上の障害物をのけていく。
お掃除ロボット来訪により、何がよかったというと、
掃除してもらえるよう、床の上に物を置かなくなることかもしれない。(私の場合・低レベル)
でも、応急処置的に取り除いたモノたちは、ルンバ君の目には届かないが、
綺麗好きの主人の目に留まり「ソファの上に物を置くのはやめて」と怒られる。
布団で息子と添い寝の私。
眠っていると、布団からはみ出ていた私の髪の毛がルンバ君に吸い取られ、ブラシにからまる。
なんでもゴミ扱いする、そういうとこ、飼い主(パパ)譲りだけれど、
これはまだ生えているものだから巻き込まないで・・・ま、そういう融通のきかなさ、
嫌いじゃないけどね。
最終どのような形式でまとめるかは未定だが、徐々にでも提示していきたい。
基本的生活習慣から語る生活編、50音順に頭の文字から始めたいカルタ編・・・
とこれまた色々考えている中の、まずは信仰編から。
姿勢を正しなさい
姿勢を正すだけで、変わる。
正しい姿勢で悪事はできない。よき姿勢が生き方にあらわれる。
言霊を信じなさい
発した言葉はすべて自分自身に跳ね返ってくる。
言葉を大切にして欲しい。
長いきをしなさい
呼吸が荒い時、心穏やかでない時、思わぬ結果を招いてしまうことがある。
長息し、いつも心穏やかであって欲しい。 そして、もちろん、長生きして欲しい。
謙虚でありなさい
すべてに感謝しなさい。
謙虚さを忘れそうになった時は手をあわせなさい。 合掌によって取り戻すことができる。
素直でありなさい
人の声に耳を傾けなさい。
素直であることは、成長できるということ。
清潔でありなさい
身を清め、場を清め、心地よい空間の中に身を置く。
清らかであるということは、それだけで礼を尽くすことができるのだから。
誠実でありなさい
人や物に真心をもって応えなさい。もちろん、自分の心にも。
誠実をもって得た信頼こそ、あなたにとってかけがえのない財産になることだろう。
目で微笑みなさい
にこやかに、なごやかに、和を以て貴しとなして欲しい。
何より、
ママは、あなたの人生が笑顔あふれるものであって欲しいと心から願っています。
以上、
自分ができていないことを息子に上から目線で贈るのはどうかと思うが、ママも心がけていこうと思う。