第245話 ひも

2009年10月28日 23時21分23秒 | 子育て・「おママごと」

たまには、主人の帰りを待ちながらブログ。

主人の執拗なまでの片づけ魂を見て育った息子。
風呂場に1本落ちている髪の毛が気になるらしく、指を差し「ひも(=髪の毛)」と訴える。
「あぁ、それ、ママの髪の毛ね」とおさまる話ではない。
「K、流す」と言い、そのひも目がけてさっきからずっとシャワーをかけている・・・
水道代がぁ~ なかなか流れない髪の毛を見るに見かね、横からさっと流すと、
「K、自分でぇ~」と泣く。
はい、はい、ひもね、ひも、新たにもう1本、髪の毛を献上。
敵目がけて、ニコニコ噴射している。
いいじゃん1本くらい。こんな男と結婚したら、未来の嫁がかわいそうだ。
なんとかならないかなぁ

先日、Kとじぃじが一緒にお風呂に入った。
出てきたじぃじが「こいつ、俺の腕目がけて、『ひも、ひも』ゆうて
ずっとシャワーかけよるねん」
じぃじ、毛深いから! そりゃ、生えてるひもは流れんよなぁ

あぁあ、主人が帰ってきた。ここまでブログ。 

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第244話 ぐるぐる(運動会・玉入れ)

2009年10月20日 00時29分40秒 | 子育て・「おママごと」

ひつこく、運動会の出来事。

息子の1つ上のクラス、2歳児クラスの玉入れ。
玉をりんごとみかんに見立て、先生が背負っている籠にいくつ入れることができるのかを競い合う。
もちろん、多い方が勝ち。
入場時から、みかんチームはチームワークとやる気がみなぎっており、
闘志とまとまりを失っているりんごチームより優勢。
始まると、先生(籠)が円を描きながら、移動していく。
単に固定されている籠に入れるだけでなく、追いかけることが必要な演出か!
みかんチームの子供たちが嬉しそうに先生を追いかけながら、
籠にフルーツを投げ入れていく。
結果、予想通りみかんチームの勝ち。みかんチーム、万歳!
ここで、りんごチームの先生に向けてアナウンスが入る。
「先生、次は ゆっくり走ってくださいね」 先生が笑顔で了解の手をあげる。
なんと先生は勝敗調整のために送り込まれた刺客だったのか!!
「続きまして、2回戦、スタート」
みかんチームの先生が倍速走り。みかんチーム、やる気だけではとうてい追いつけない。
止まっているかと思わんばかりのりんごチームの籠にはどんどんりんごがたまっていく。
結果、当然りんごチームの圧勝・・・りんごチーム、まばらに万歳。

1回ずつ勝つという平等。これはいいのか?
共に競り合っての結果ならいい。
頑張ったみかんチームが最初に勝ったがゆえに、敗北で終わるとは・・・。
終わりよければすべてよし、なんて言葉もある。
みかんチームが敗北にむせび泣いていたわけではないが、
勝利して退場の方が気持ちよさそうな気がする。
何より、敗者・りんごチームの子達にとって、不明瞭な勝利が本当にいいことなのか?
りんごチームのまばらな万歳に、勝利への執着心など感じなかったが、
勝った達成感を味わえたのだろうか?
負けた時が、成長や教育のチャンスではなかろうか・・・
りんごチームの親たちは嬉しいのだろうか?
これは一体誰のための配慮なのか? 

10年前ほどのことである。
幼稚園の運動会を見学した時、かつて私が子供だったころの運動会の風物詩、
パパとママの二人三脚がないことに気づいた。
色々な家族形態がありますので配慮しております・・・とのことであった。
当時、独身だった私は園のきめ細かな配慮だと関心した。
あれから10年。
小学校の運動会で、子供は観戦に来た親とお弁当を食べることができず、
教室で食べるという話をきいた。
配慮もここまで来たかと驚いた。
これが今でなく、先に続く真の配慮といえるのであろうか?
社会に出た時、いきなり直面する不公平な世界の厳しさに、
子供たちの心が折れてしまわないだろうか?
満ちることに配慮するより、
足りないことに対しての強さを養うべきではないだろうか・・・

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第243話 こういう世界

2009年10月17日 16時59分34秒 | 子育て・「おママごと」
保育園で、カラー帽子についてのアンケート調査が行われた。
園では年齢(クラス)によって帽子の色が異なり、
卒園するまでに最大6個購入するシステムである。
アンケートの問いは、
従来通り、1年ごとに購入していくのか、
入園時の色を卒園までのカラーとするか。

私は、入園時=卒園時カラーを選んだ。
実はこのお話は、1年ほど前の出来事であり、
この調査時、息子は0歳児クラス。
ほとんど使用することのないクラス帽を前に、
ずっと同じ色なら、今回のように消耗していない場合、
1年を区切りに新規購入する必要がないこと、
以後、消耗具合で親が買い換えるタイミングを選択できる面を利点として結論を出した。
中学時代、入学時の体操服のカラーが卒業までのカラーだったな~という記憶もあって、
息子にとって変わらぬことが愛着につながるのではないかとの考えもあった。

ついに調査結果、発表。
入園時のカラーを卒園までのカラーとするが大多数を占め、
と文面は節約論の勝利かと思いきや後半、
少数派ではありますが、園としては今後も従来どおり
1年ごとの購入を存続させていただきますと続く。
これは一体・・・どういうこと?
この逆転判決を前に、育児日誌に
「多数決をとって、少数派の意見をとるのは不思議だな~と思って」と書いた日の帰り、
職員室に誘導された。園長先生、主任の先生の前に着席。
「今回の結果について、園の文章でうまく伝えられなかったところがあること、
大変申し訳なく思っています」
えー! 私、抗議したわけではないんですけど~
そんなにモンスターチックですか私って・・・? 発汗ぎみに説明をきく。
園「確かに、入園時のものを卒園までの意見が多かったのですが、
単に丸されているだけだったんですね。
でも、1年ごとに購入を選択してくださっている方は、
子供が大きい組さんの色に憧れを持っていますと書いてくださっていて。
黄組さんになればあんなことができるんだぁ、とか、早く白組さんになりたいとか。
そんな熱い思いがびっしり書かれてあって・・・
園としては、その思いを尊重する形で今回の結論を出させていただきました」
私「左様でございましたかぁ・・・
うちの息子はまだ話せませんので、子供の色に対する憧れなど想像にも及ばす、
安易に入園時=卒園時を選択していました。
申し訳ございません。このたびはお時間を割いて丁寧なご回答いただきまして・・・」

緊張したが、結果、話をきけてよかった。
多数決の意見が通らないのであれば、アンケートの必要はあるのか?
今後のアンケートの回収率が悪くなるのでは?と思っていた。
多数決派が採択されるものだと固定イメージだったが、こういう世界もあるんだ・・・と。

色に対する憧れかぁ・・・
運動会、そんな思いで色とりどりのカラー帽を眺めていた。
親子競技のとき、大きい組の子達が声援を送ってくれている。
見ず知らずの小さい組の子達を? 応援してくれている・・・感動。
息子もやがて・・・
いつの間にか私の中にも色に対する憧れが芽生えたようだ。
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第242話 Bon anniversaire de mariage

2009年10月17日 07時18分26秒 | Weblog

結婚は家と家との・・・なんて古い考え!なのかしら??
ある意味、家と家かもしれないと考えさせられる家庭内両家対立論。

私は、言いたいことを言い合う家庭で育った。
感情のまま言葉にし、言い放った後は遺恨を残すことなく、いつの間にやら仲直り。
家族で一緒にご飯を食べるのが何よりの至福。
家族みんながいつもくっついて暮らしていた。
そんな家庭で育った私は主人に言えば、何か返ってくるものだと思っていた。

一方、主人の家庭は封建的。
母も子も父親に畏怖の念と尊敬を抱いていた。
厳格な家長のもと、子が親に口ごたえをするなんてありえない家庭。
そんな家庭で育った主人からは、何も返ってこなかった。

これでは問題を改善するための有意義な話し合い(喧嘩)が成り立たないではないか。
話さない主人に、次いで話してくれないことを抗議したが、これまた暖簾に腕押し。
夫婦喧嘩に限ったことではない。
帰宅後、明らかにしんどそう。ここは妻として精神的に支えになれないものかと、
「何かあった? 私でよければ話してみて。 話すだけで楽になるよ」というのだが、
これまた、口をわらない。
その内容をききたい。心の秘密に触れたいといっているわけではない。
ただ、話して楽になるならば、言語化して体外放出した方が体にいいのでは?との思い。
さらけ出さない主人に、妻として心を開いてもらってないのではないかと不服だった。

ぼそっと。「言える人間はいいけど、言えない人間もいるんだよ」
理解しがたかったが、
これから先もそうそう変わらない主人の根本的な性格だということは、
この一言が精一杯の真理であることはなんとなく伝わった。
これだけ言うのがやっとなのか・・・
しかも、伝えても、伝えても、響かないと思っていた私の言葉は、
確実に主人に降り積もっていた(怖っ。遺恨残ってるやん)
血のつながっていない主人には、節度ある喧嘩を心がけている。

どんな家庭を築きたいですか? と問われれば、私は私の実家を理想とする。
主人に問えば、主人の実家がやはり模範となろう。
では、そんな真逆な2人がどのような家庭を作っていくのだろうか?
お互い歩み寄って、半分だけ言う家族?? ・・・おかしいし、無理。
言っても、言わなくても、子である私たち夫婦は両親の愛情を感じて育ち、
親を思う気持ちはおんなじだったりする。
過程(家庭)は違えど、ゴールが一緒。なら、どっちでもいいではないか。
15日、3度目の結婚記念日を終え、未だ家族目標定まらぬ2人が
どんな家庭を築いていくのか、見えない将来家族像に向かって風任せ。
正しいとか正しくないとか答えなど出せない。
時間が解決してくれてもいいではないか。
ずっと平行線かもしれないけど、1点だけ手を取り合って歩んでいければ、
それでいいような気がする。

丸3年かぁ・・・もう新婚さんいらっしゃいには出れないなぁ。

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第241話 運動会の思ひ出

2009年10月14日 23時56分13秒 | 子育て・「おママごと」

今年は晴れの運動会(昨年は雨だった)
オープニングは恒例の年長児による鼓隊。
やはり今年も泣けました。
プロでもない園児の演奏にとめどもなく流れる涙。開幕。

かけっこ。
ここにくるまで、ずっとヨーイ・ドンの練習をしてきた。
予行練習ではあまりにも広い小学校の校庭で立ち尽くしていた。
去年はお友達が一斉にスタートする中、出遅れた自身に号泣だった。
今年は、
あまりにも早いスタートダッシュに1番
かと思いきや、息子が連れ戻されている。
こ、これは、
走者じゃないのに走ってしまった?!
まだ自分の番じゃないといわれ(たぶん、そんな様子)、いじけている。
今度こそ出番寸前、泣く寸前。
Tシャツを半端じゃなく(胸まで)たくしあげ、おへそを触っている・・・
解説しよう。
公衆の面前で恥ずかしいが、彼にとってはこのくせ、精神安定を兼ねている。
スタート。
丹田パワーでなんとか持ち直し、笑いながらゴール(先生)目がけて走る。
それだけでママ、感無量。
なのに、今年は、一番!! 早速、リプレイ。今、見た結果に盛り上がる。

続きまして、コスプレ。否、親子競技。
今年はペンギン♪(昨年はにわとり)
入退場門にて早着替えなのだが、息子がペンギンの衣装を嫌がる。
傾き始める機嫌。不吉。
ペンギン体(ナイロンシャツ)もペンギン顔(紙帽子)も装着できず、入場時。
事態はさらに深刻、すっかりご機嫌ななめ。
先生方がこの日のために手作りしてくださった衣装である。
なんとしても着て、競技に参加したい。
お友達に先を譲り続けたが、最終走者になったにもかかわらず未装着。
息子、マックス号泣。
涙と鼻水、すべての出口から大放出。4筋、流しっぱなしでスタート。
本来なら障害物競走なのだが、息子がしがみついて離れない。
体、くの字の息子を抱きながら、どの障害も乗り越えることなく、
平坦な内周を走り、終了。

退場後「お義父様とお義母様は?」主人に問う。「もう帰った」と。
かけっこ1着の幸先のよさに嫁としての欲が出たのをKは敏感に感じ取ったに違いない。
己の邪心に敗れた・・・そんなことを考えていた矢先、目の前に知人。
「今年は主人のお父さんとお母さんが来ていて、いいとこ見せよう、見せようと
 親が思えば思うほど、子供はねぇ~(笑)」早速、ネタ。嫁の思いに盛り上がる。

勝ってもニコニコ、負けても笑える運動会。
1本の日傘を2人で差して観戦している仲睦まじいご夫妻や、
平日は「こんばんは」と小さく挨拶を交わすパパが
走るお嬢様の名を大きな声で叫ぶ意外な一面などに触れ、
愛情に満ちているではないか運動会。
親子競技終了後、息子があっさり眠りに落ちた。
今年度の我が家の運動会はこれにて閉幕。

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第240話 犬も喰わぬ

2009年10月10日 19時12分57秒 | 子育て・「おママごと」

運動会の興奮に朝方眠れず、第239話をUP致しまして、
その後、まさか第207話を綴ることになろうとは・・・一寸先はほんとわかりませんね。

夫婦喧嘩は犬も喰わぬと申しますが、
私と主人の優先順位の違いは今に始まったことではございませんので、
なんとかならぬものかと思っておりましても、
あちらも私がなんとかならぬものかと思っているかと思います(笑)
お互い 様 の境地を目指します。

それにしても、夫婦2人だけで共働きを乗り切ろうとするのは大変難しく、
先日の台風の折も、警報が解除されず、休園となり、パパは出勤、
私が急遽職場をお休みする形となりました。
4月体調を崩した息子も、5月からずっと皆勤。頑張ってくれています。
こんな時くらいそばにいてやらねばという思いと、なんとか開園してくれないかの思い。
今回は自身に抱えている問題があり、どちらかといえば後者優勢。
昼過ぎ、晴れ渡る空を見ながら、晴れぬ気持ち。
職場にも保育園に対しても、どちらつかずで、どちらにも社会的信頼度は低くなる
この時期の共働きママのジレンマを思います。

奥様の職場から通勤30分圏内、または、奥様の実家近くに家を構えることの多い中、
私は主人の希望地に住んでいるので、ここはもうちょっと協力が欲しいと
深刻に「こちらはまだ職場を出れないのだけど、そちらは?」と主人にメール。
緊急に「電車が止まっています。迎えにいけない?」期待はしますが、まあ「無理」。
男子たるもの、おいそれと定時退社できるものではないとわかっていても、
面と向かって「そんなことができる立場ではない」と言われますと、
女性だってそんな特権はなく、心苦しく退社しているんだとカチンときます。
こういう「そちらはいいけど、こちらは無理だ」のポジション重要度発言。
確かに男女の働き方は違うかもしれないけれど、
ここは共働き夫婦のマナーとして立場優劣発言は禁句だと思います。

雨の日、自転車は危ないのでバスで帰宅するのですが、
園の重い荷物と息子を抱え、来ないバスを待つのはおっくうで、
「今日 雨だからお迎えに行けない?」このような天候レベルでは、
もちろん無理の返信ですが(笑)
たまには主人から自主的に「雨だし、私が(車で)迎えに行こうか?」
といつか気をきかせてくれたらとこういう無駄なメールも積み重ねています。
可能な時でいいから、そんな意欲的な先行メールをもらえるだけで、すごく嬉しい。
もうちょっと協力して欲しいというけれど、
案外、ちょっとのことで妻は主人に感謝するものなんだけど(笑)
ピンポーンの音に、Kと2人で「あっ、パパだ!」
いつもよりちょっと早く帰ってきてくれただけで、部屋の中では母子共に大はしゃぎ。

いつも、待っているわたしへ。
年度末に控える生活発表会では このようなことのないよう気をつけましょう。
息子の運動会のために夫婦あわせてとった土曜休暇、
そして、後二日も夫婦揃っての貴重な休みがあります。
このまま険悪に過ごしてしまうのはもったいない。終わりよければ、すべてよし。
3連休、出鼻挫かれましたけれども、あと2日、この体制を立て直して、
家族3人、楽しい思い出を作りましょう。 今日の分まで、明日はどこ行く?

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第207話 平行線

2009年10月10日 16時39分11秒 | 子育て・「おママごと」

優先順位の違いに、朝から言い争いの日常。
ついに、207話をアップする日が参りました。

まずは、背景解説から。
主人は朝起きて、まず、お風呂。
ちゃぽん。しばらく何の音も聞こえてこない。たっぷり、浸かっている。
熱いお風呂に浸かってゆっくり目を覚まさなければならない、らしい。
バタン。しばらく出てこない。一体おトイレで、何考える人?
ビジネスマンには欠かせない朝の情報検索を兼ねている、らしい。
息子の世話と出かけの準備に朝は一刻を争う。
スーツに着替えた主人が、ようやく園の用意を手伝うのかと思いきや、洗い物。
台所に使用済み食器が残っているのが大嫌い。お出かけ前にひとつ残らずきれいを目指す。
もちろん食器は棚にしまうまでが洗い物、らしい。
「何も 今、することないでしょ?」
洗い物をおいてでも私は朝遅刻せずに行きたい。
私は一杯の水を飲む余裕さえなく、ノーメイク出陣。納得いかない。

この優先順位の違い、本日、怒りが頂点に。
待ちに待った運動会。
集合時間は8時半。遠方より父と弟と祖母が応援にくる。
定刻通りに家の前に来たのは、援軍のみ。
撮影のための場所取りなんてもう絶望的、
せめて早く行って駐車場の確保と息子の場慣れをと焦るが、
こういう時に限って息子は言うことをきかないものである。
パパに家の片づけを止めて準備を手伝って欲しいといったが、
この思い、まったく届かず、パパ片付け、最優先。
この日を楽しみに遠路はるばる来た援軍もパパのこだわりにまき添いをくった形で、
集合時間ぎりぎり到着。こんな風に息子を送り出したくなかったのに・・・

84歳の祖母にとっては早朝からの長距離移動である。
また来年あるさではなく、今年限りと臨んで欲しかった。
ここにくるまで、新型インフルエンザだの台風だのと
この日を迎えるまで二転三転する状況に、緊張の日々だった。
運動会に参加できるよう、いつも以上に風邪をひかぬよう細心の注意を払っていた。
なんとかKの体調がもったことにこれまでの緊張をといて、今日は気持ちいい日にしたい。
そう思っていたのに・・・グズグズである。

1歳児クラスの競技なんて、あっという間に午前で終わる。
遠方から駆けつけてくれた両親たちと運動会をネタに一緒にお昼ご飯でもと考えていた。
私たち夫婦のぎこちなさに、みんな気をきかせて帰っていった。
心待ちしていた思いが、一気に怒りに変わる。
いつもそう、でも、今日くらいは!
家が汚いのなんて放っておいて、共に同じ方向を目指してくれてもいいのではないか?
日焼けも気になる。親子競技もでる。
晴れ舞台、ママにいつもより念入りにお化粧をする時間をくれてもいいのではないか?
帰宅後、パパは自室に篭もり昼寝中。
そんな時間があるなら 運動会終わってから 片付けたらよかったのではないか?
自分の気持ちを折り曲げることはそんなに困難なことなのか・・・?
この優先順位の違い、なんとかならぬものか!

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第239話 チュチュの記憶

2009年10月10日 04時48分48秒 | 子育て・「おママごと」

「うちの子がバレエをやってて、今度、発表会があるんですけど」
といただいたチケットに小躍り。演目はくるみ割り人形。
幕前、先輩ご夫妻が挨拶にこられ、
「本日はありがとうございます。もう観に来てくださるだけで・・・」
高額なチケットをいただいたうえ、頭まで下げてくださるなんて。恐縮至極。
お招きいただいたことに感謝を述べながら、
公演(演劇をしていた)当日の気持ちを思い出す。
「観に来てくださるだけで」私もそうだった。先輩の気持ちが痛いほど伝わってくる。

幕開き。
ご子息が登場。第1幕、主人公クララのくるみ割り人形を壊す重要な役どころ!
物語ではクララの兄が壊すのだが、舞台では弟が壊すという演出。
ご子息のあどけない可愛さがほほえましい。
物語の進行と共に、子供の頃バレエを習っていたことを思い出す。
発表会の時、お化粧をするのだが、口紅(の味)が気持ち悪く、
口をうまくとじれなかったこと。
衣装のチュチュが、見た目と違って着ると案外硬く、ザクザクしてると思った感覚。
私は体が固かったので、体の柔軟性を問われない役をあてられていたこと。
パーにした両手を頬の近くにもってきて驚いている表現とか、
別にバレエ習ってなくても、今すぐ誰でもできるやんみたいなポーズが多かったな~(笑)
記憶にある大舞台は、フェスティバルホールで行われた「白鳥の湖」
瀕死の白鳥を心配してかけよっていく(役)
何気なくただかけよっていった子供にも、
本番、バレリーナの汗を間近に見た驚きは今も心に残っている。
本物のすごさ。犯しがたい神聖さ。
バレリーナの指先、足先を見ながら、先端まで神経をはりめぐらせる非日常の美に感嘆。
演出も面白く、あっという間にエンディング。

カーテンコール。
カミテの端の席だったので、シモテにひかえるご子息の姿が見える。
出番を待つ間、そでから先輩方の踊りを見てまた一段と上手になっていくんだろうなと。
再び、登場。会場の拍手に堂々とこたえるご子息を見ながら、
つづきましては親心。
ご子息自身もさることながら、この日を迎えるまでの親の苦労はいかほどかと。
舞台当日、穴をあけてはならない役者の体調管理は自己責任である。
でも、まだ小学生である。自身の体調管理には限界があろう。
新型インフルエンザもはやる今、体調を崩さないよう、病気にならないよう
細心の注意をはらう緊張感は大変なものであったことと想像たやすい。
客席のご夫妻にも拍手をおくる。

演劇をしていた私、バレエを習っていた私、親となった私・・・
感じる視点が増えたことに、どんな経験も無駄なく生きてくるものだと 心から。

先輩ご夫妻へ。
このたびは、素敵な公演にご招待いただきまして、ありがとうございました。
幕前のご挨拶から公演終了後のご配慮まで、親の姿勢というものを
大いに学ばせていただきました。
初舞台にして、大役を果たされましたご子息、会場の拍手喝采をあびて、
舞台の光と心地よさを味わったのでは?
ご子息の今後ますますのご活躍を心よりお祈り申し上げます。

追伸。
私は体が固く→できないことが多く→楽しくなく→バレエをやめましたが、
高校に入学した折に、子供の頃、一緒にバレエを習っていた子と再会します。
私は講堂の客席、相手は舞台の上。
辞めることなく続けていた彼女はバレエという特技にて入学。
彼女が踊る美しい姿に私も続けていたら・・・と思わずにいられなかった瞬間でした。

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第238話 3年目の発覚

2009年10月06日 07時03分38秒 | 子育て・「おママごと」

私たち夫婦はあっという間に結婚したので、四季折々のデート経験がないのだが、
この夏、家族となって初めてそんなスポットに行ってみた。

プール。
プールサイドで待ち合わせをしたのだが、見ると主人がバスタオルを肩にかけている。
「日焼けしたくない」と言って、母子に会うなり、パラソル目がけて走り去った。
・・・はぁ?
その役、私ちゃうんかい!
パパと子供が遊ぶのを遠目に見ながら、パラソルの下はママじゃない?

海。
波打ち際で、息子と共に来る波に アハハハ ウフフフ とお決まりの遊び。
振り向いて、パパもおいでよ~
「靴下を脱ぐのが面倒だから 私(主人の自称)はこのままで」
・・・はぁ?
海まで来て、観覧のみかい!

イルカショー。
白浜アドベンチャーワールド。
Thank you all のバックミュージックをききながら、涙が溢れ出す。
「なんで泣いてるの? 私(主人の自称)が洗い物する姿に泣いて欲しいわ」
・・・はぁ?
そんなんで、泣けるかい!

芝すべり。
「私(主人の自称)はここで見てるから、行ってきていいよ」
・・・はぁ。
ここまでくれば、なんとなくわかってた。私がすべるって。
初めての芝すべり。Kを抱えて、ちょっと怖い。
前方を見ると、パパが日陰でビデオカメラを構えている。
怒りが思い切りに変わる。滑ると、息子、大喜びの「もう一回」
グラススキー、滑るのはいい。
滑っている時は涼しいのだが、滑った分だけ自力で登らなければならない暑さ。
息子とそりを抱え、駆け上る。降りる登るを繰り返す。
汗だくの私に「あれはしんどいと思うわ。 お母ちゃん、よぅ頑張った」
・・・って、ねぎらいの言葉かい!

知らなかった・・・初めて知った夏の外パパ。
もうすぐ結婚記念日。
住む場所も、家具もレイアウトも主人好み。
私「望まれて結婚したと思っていたのに、こんなに私の意見が通らないなんて
思いもよらなかったわ」
主人「ゆか(私)が、私(主人の自称)に惚れて一緒になったのでは?」
・・・は?
惚れ・・・って?!
お互い、相手に想われての結婚という勘違い・・・3年目に発覚。

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第237話 異性育児

2009年10月06日 05時28分05秒 | 子育て・「おママごと」
不思議な性差。
どうやら本人たちの中では、俺は男だ、私は女性、という認識はまだないらしいのだが、
1歳を過ぎて急に分かれるその過ごし方、遊び方。
男の子は電車やバス、トラックなど派閥は違えど、乗り物に興味を持つ(場合が多い)し、
女の子は人形遊びを好む(傾向が強い)。
もちろん全員そうであるとか、男の子と女の子が一緒に遊べないというわけではない。
こういう いかにも な「らしさ」があらわれる。
これは遺伝子の不思議、脳の違い?

息子の体つきしか知らなかった私は、
児童館で抱かせていただいた女の子の脂肪のつき方に
赤ちゃんから 男女ってこんなに違うんだとは思っていたが、
1歳を過ぎたあたりからもっと如実にあらわれる。
「掃除機をかけていると、追っかけるのが好きで」と話すと、
女の子のお母さんは「うちは、掃除機に追っかけられるのが好き」と話す。
小さいながらも興味深い、この違い。

大きくなると・・・
妻の話をきいてくれないこと、
マイペースで生き続けること、
出かける直前になぜ片付け始める?ところまで、
我が家の男子の現象かと思いきやそうではないらしい。
大きくなっても理解しがたい、この違い。

かつて「活発な女の子より、おとなしい男の子の方がエネルギーがある。育てるのは大変」
と証された男の子が、
成長するとこんなにも 疲れた しんどい と言って ゴロゴロ ゴロゴロ するようになるものだろうか?
子供の頃のあの有り余るエネルギーはどこにいったの?
出し切ってしまったの?
夫(息子の未来予想図)を見ながら、
私が育てているのは 男 なんだよなぁと時折。
結局、こうなるの? 一体、何なの! どうしたらいいの?
異性育児に、夢と現実が交差する。
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