パレードが始まる! 期待に胸が膨らむ。
ウォ~オ、オ~、オ~、オー
東京ディズニーランド30周年のテーマソング、
出だしだけで目頭が熱くなる。
色とりどりの豊かな色彩が、音楽が、涙腺を刺激する。
私が文章を書く時、具体的な言葉でいかにして抽象を表現できるか、を探る。
「愛」という言葉を使わず、「愛」を感じてもらいたい、に挑戦するのだが、
ここ(ディズニーリゾート)は違う。直球なのだ。
「愛」「勇気」「友情」「誠実」・・・
日常生活の中で発音することのない言葉が飛び交い、見事、成立させる。
ファンタズミック! を見終わった息子が言う。
「ミッキーが一番言いたかったことは、イマジネーションやんな」
さすが直球。 ダイレクトに息子の心に届いたようである。
余談だが、
飛び交っているのは非日常用語だけではない。
ペアルック、ミニーの耳カチューシャ、キャラクターハット・・・
ここだからできる非日常共有空間。 まさに、ハピネスィズ ヒ~
その① 第479話
その② 第481話
その③ 第483話
その④ 第484話
その⑤ 第485話
その⑥ 第486話
その⑦ 第490話
その⑧ 第496話
「トイ・ストーリー・マニア!」について語りたい。
まず、ネーミングがよい。
トイ・ストーリーが好きというファン感も、シューティングゲームにハマッた感も、
あまりの面白さにリピーターとなってしまう状況も、すべて「マニア」であらわせる。
通常、「マニア」という言葉には独特の湿り気が存在するものだが、
前の「トイ・ストーリー」のおかげでカラッと明るいものとなる。
打ち方は狙いを定めて、ヒモをひっぱるだけ。
普段ゲームをしない私でも幼児でもわかる、単純明快さ。
私が一番感動したターゲットが、お皿。これだ、これなのだ。
心の奥底にある破壊心を満たし、気分はセーラー服と機関銃・・・カ・イ・カ・ン。
ストレスが解消されるだけではない。
ターゲットには難易度(点数)があり、加点方式で結果が見える。
ベストスコアが表示され、これがまた心に火をつける仕掛け。
記録を更新したい。リピーター確定の瞬間。
「めっちゃ面白かったなぁ!」
次は600話ではないか!
と思うと、今は599話に何を書こうかを考えなければならないのに、
600話のことを考えてしまう・・・
このように目の前のことに集中できず、気が散っている現象があることを思い出す。
次は自分の番、である。
昔は教室で、今は職場で「それでは、一言ずつ(どうぞ)」という状況に陥ることがある。
私のような小心者は、この一言で緊張が走り、
本来、人の話をきくことが一番の目的なのに自分が言うことに気をとられ、気もそぞろ。
ついに来た自分の番。
いざ本番、なぜか思っていたことと違う話をしていることが多く、動揺のまま私の番は幕を閉じる。
次の方の話を聞きながら、あぁ、こういう一言が言えたらよかったのに・・・と心の中で一人反省会。
あぁ言えばよかった・・・こう言えばよかった・・・数知れず。
なのだが、咄嗟の一言に普段の自分(性格)が出てしまうものだと最近つくづく。
話している内容よりその人柄が届く。
プレゼンなど考えているとどうも「押し」に傾くが、咄嗟の一言は「引く」でありたい。
私に足りないのは、女らしさだ。 普段から謙虚さと穏やかさを心がけておかねば、と反省している。
NHKの子供番組に「おかあさんといっしょ」があるのだが、
主人がいつも「おねえさんといっしょ」と間違う・・・そこはかとなく漂うお色気ムード(笑)
私は並んででも食べたい派だが、主人は並ぶなら食べたくない派。
待つのが嫌だという主人に従い、即・入店OKの閑散としたお店で食べるのだが・・・
やはり「美味しい」に出会いたい。
それならば、一人で行くぞ!ランチ編。
行ってきました「山元麺蔵」(京都・岡崎)
待っている間の、どきどき。この期待感がたまらない。
一口食した時の、おどろき。美味しいはサプライズだ。 あぁ~、幸せ。
「洋食の朝日」のビフカツ、「鼎泰豐」の小籠包・・・
目を見開く美味しさを前に思うのはやっぱり「今度、家族でまた来たい」ということ。
「美味しいね」と共に笑いあい、一緒に幸福を味わいたいと思うのである。
NHKの番組「デザインあ」が面白い。
私は「デザインの人」、
様々なジャンルのトップデザイナーがデザインの心を語るコーナーが好き。
先日、工業デザイナーと話す機会があった。
「問題を見つけて、解決していく」「快適さ、使いやすさの追求」
「作っている時には、世の中にはない」
「自分の作った製品を最初から最後まで追いかけることができる」
「夢を形にする」「人を幸せにする」
デザイナーの語る言葉にワクワクがとまらない。
すべてのモノ(製品)に「デザイン」がある。
人が人を思う心から生まれてくるモノ。
そう考えると、身の回りにあるすべてのモノが輝いてくる。
デザインというのは、非凡な才能から生まれるわけでなく、
不便さや問題点に気づく普通感覚から生まれてくるのだと目からウロコ。
人生って、仕事って・・・
誰かのために、誰かを幸せにしたい、がまずありき、で、私も幸せ、の順。
デザイナーほどではないかもしれないが、
どんな仕事の中にも、私の業務の中にも「人を幸せにする」要素があると信じ、
面白いモノを作りたいと思う。
いい風が吹いているからといって、すべてが順風満帆ではない。
結婚適齢期を過ぎた私が、
「あぁ、もう結婚できないかもしれない。子供を産むことも叶わないかも・・・」
だったら、何か(別のもの)を生み出そうと思って立ち上げたのが劇団だった。
結果、その劇団きっかけで結婚できることになるのだが、
満たされぬ思いがエネルギーとなっていたことは事実。
出産適齢期を過ぎた私が、
「あぁ、もう2人目は望めないかもしれない。一人っ子かもしれない・・・」
この満たされぬ思いがこのブログ(表現)に、また、仕事(生むこと)に注がれる。
残業する → 晩御飯を作る余裕なく、外食や惣菜で済ませる → 主人怒る。
残業する → 掃除がおろそかになり、部屋が散らかっている → 主人怒る。
休日出勤 → 母親が子供を置いて日曜日に出ていく状況に主人の不満が募る。
仕事よりに傾いていたバランスは家庭内でギスギス音をたてる。
いい風が吹いているからといってそちらばかりに進んでいると、足元をすくわれる。
ワーク・ライフバランスもさることながら、夫婦バランスを取り戻さねばならない
すきま風を感じている。
ここ最近、風が気持ちいい。
外回りで強い紫外線に照らされながら下向きに歩いていると、
その汗をやさしくぬぐうように風が励ましてくれる。
頬に風を受ける時、自然に顔が上向きになり、ほほ笑んでしまう。
いい風が吹いている。
演劇をしていた頃のことである。
役者さんに出演依頼する。何の力もない無名劇団・非力主宰である。
いつも最初の答えは、ノー。そこで、諦めきれないのが私。
頃あいと言葉を慎重に選びながら、何度もチャレンジ。
ついにOKの返事をいただいた時、これまでの苦労が一気に報われる心地よさを味わう。
いい風、吹いてる!
微笑む私にお相手の方が、
「一生懸命だから、手を差し伸べたくなる。一生懸命していれば、助けてくれる人が現れる。」
なるほど、いい風を呼ぶためには自分が熱くなければならない、のだと。
人を動かすのは、やはり人。
熱意が通じた瞬間に吹く風の快感は格別だ。
どちらかというと天才物理学者になってほしい気もするので、
湯川先生(ガリレオ)を勧めたが、息子の意思は固く、潜入探偵になるらしい。
息子が雨を見上げ、「神様の涙やね」と言う。
息子ワールド全開。
こういう突拍子もないことに出会えるのが楽しい。
ずっと張りつめていた。
回答待ちの緊張。確定前の不安。大勝負への心配。
すべてかけ持ちの状態のまま、結果が出た週末。
全く問題がないわけではないが、今、解放感を味わっている。
緊張のあとの弛緩の中思うのは、ハリとツヤ。
確かにしんどく、すり減ってはいたけれど、苦労ではなく、ハリととらえることもできる。
終わってほっとした顔を見ると、なんとなくツヤッとしている。
そわそわ、おろおろ、もしたけれど、わくわく、どきどき、した。
毎日何もないより、何かあった方がいいのかもしれない。
高級化粧品に頼る余裕もないので、
目の前のことに懸命に取り組むことが美しさにつながればいいなと思う。