こげの耳に★ねんぶつ★

たわいない日々の思うことと愛犬こげと花が咲いていたら花の写真など

災害は

2011-03-17 05:30:30 | 和歌山県
きのうは気温が下がり、また風も吹き串本でも寒い一日でした。テレビに映し出される

被災地にも雪や雨が降っていた。きのうで大地震・大津波から6日。報道は被災地の

人々の様子ではなく原発の放射線漏れを大きく扱うようになってきました。

 原子力発電は地球温暖化をすこしでも緩和するのに一番いい発電なのだという 新聞

下段の、ときには一面を使った広告を何度も目にしたけど私は以前から、「それがもし

壊れたり、放射能が漏れたら?」と不安に思っていた。私だけでなく多くのこの狭い

国土の上に住む日本人なら怖さを解かってはいても、日々の恩恵をおもえばそれについ

て「大丈夫なん?本当に」とは言えないし、そんなまさか・・のことを口にするのが恥

ずかしいような気持ちだったんだと思う。地震でも原子炉格納容器は頑丈で厚みがある

からその中の燃料棒を入れた容器は大丈夫だと言っていた最初の話が、水蒸気爆発や

建屋が二つも吹き飛んだ、冷却装置に不具合?・・・次々と不安要素が出てきてそれで

も人体には影響のない程度の放射能だと言っていたのが、被災地の人にも屋内退避を

余儀なくすることになってしまった。逃げる場所がもうない避難所なのに支援の手も

たらず、今の場所から離れることもできない状態を、政府はどうしようとするのか?

 災害は起こったら大変だから、そうなる前に防災を考え、起きたらそれに対しての

迅速な対応で救命、救出をして、そして復興・復旧となり、次はそれを経験につぎの

防災に必ず役立てなければ同じことの繰り返しだ。阪神大震災で多くの犠牲者をだし

て学んだことは、次の中越地震などにも役に立つことがあった。ただ、原発事故は

テレビで解説する学者たちの「想定外」ではすまされないと思う。原発が急に現れたの

ではなく、そこにすでにあったのだから想定以上のことをシュミレーションしておく

べきだ。自然界の放射能は万人にあびるものだけど、地元にはそれ以上の汚染をさせて

はいけなかった。近づくと自身の体に深刻な影響を及ぼすのを承知で なんとかこの

暴発しそうな原子炉に入って治めようとしてくれる研究員や電力社員、自衛隊員には

頭が下がる思いだ。政府要人は、それが「要」とも思えない人なんだけど出てきて

カメラ目線でさも自分が解決のカギを握っているような顔をちらつかせ、質問には答え

ず(答えられない)会見を切り上げる人もいて、やはりあなたはカイワレを食べるだけ

のパフォーマーだったのかと笑ってしまう。


 笑えないのが、串本町の避難指示の結果テロップでは4000人とか出てたのが

300人弱だったらしい。津波避難タワーにはそれぞれの地区で上がったそうだが、

避難解除が出なかったので夕方から夜になるまで 寒かったらしい。中にはすこし

高い場所の避難所だと暖房を入れてくれたところもあったそうだけど、そのほとんど

が夜九時ちかくには帰宅してしまった。町職員が止めても「家が心配だ」の言われれば

どこまでそれを抑止できるか、職員には決められないという。だいたい想像がつくけど

ね。漁師町だから言葉がコワイ、声が大きいし、すごまれる様子が目に浮かぶ。

そう言う私も避難せずの人間だったのだけど、昔の津波では我が家より奥にある水源地

まで舟が流されてきた・・・という話もあり 今より川幅も狭く護岸や防波堤もチャチ

だったことを考えると、海岸から2キロ海水がくるのも真実かもしれないし串本町の

津波観測地の袋港から見える、山肌に書かれた南海地震の津波到達地点もありえたこ

とだ。私も家の前の川を見に行った時に、海の上空を飛ぶヘリの音に「本当に来る」

という気持ちと「来ないな」といういつもの津波注意報の気分がいったりきたり。

 翌日の和歌山版ニュースでは漁港で白い渦が巻き海面が黒っぽく変色していたし、

袋港の海水も変色していたという目撃談も耳にした。ヒタヒタとくる津波のイメージや

河口をさかのぼる津波の映像が日本に多く、町を襲う津波はスマトラ島のあの映像が

まさに今回、その何倍かの威力、破壊力だった。道路も海路もいまは近寄れず、政府は

原発一色で被災地の援助はどうなっているのか・・・。災害はその国の≪国民を守るチ

カラ≫を私達が知ることができるチャンスでもある。それが自衛隊、海上保安庁、警察

消防隊なら予算を切り詰めるばかりではないのではないかな・・・。串本町内の津波避

難タワー、あれももう一度再考しないか?鉄骨組のタワーは今回の大津波の威力では

へし折られ吹き飛んで、上に避難した人は流されてしまう。やはりビル型のもののほう

が、被災したあと雨風もしのげるのではないだろうか・・・
 

コメント
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