こげの耳に★ねんぶつ★

たわいない日々の思うことと愛犬こげと花が咲いていたら花の写真など

古いハガキ

2015-02-09 05:30:00 | 我が家
先日、おばあちゃんが古い紙箱の中から古い手紙やハガキが出てきたのでそれをドラム缶の横で読みながら焼いていました。

「これ見てみ。私が結婚前にここのお姑さんに出した手紙や」と当時の、薄紙のような便箋と茶色の封筒、まるで事務用品のようなしろもの。書いた本人は「こんなの覚えてない」と

言うくらいだから、かれこれ60年近い前の物。それをおじいちゃんが残していたのも不思議なもので、おばあちゃんは「今晩読み返してみよっと」とその手紙を除けて、ほかの郵便物を

また燃やし始めました。私は 紙箱の中の束ねた郵便物がどれも茶色に変色し、あまり記憶に残っていないハガキの切手部分が珍しく少し取り出してみました。

郵便物は60年ほど前に、山仕事で山に入って植林したり伐採に取り掛かっている人からの返事で、おもに杉何本、ヒノキ何本とか 山に泊まり込んで仕事をするのでお米や味噌、醤油とか

の差し入れのお礼とか、他県に住んでいる人にスギやヒノキの木材市場での相場を尋ねたり、そのようなものばかり。おじいちゃんもまだ20代ですから林業に将来をかけていたのがわかり

ます。木は植えたときに相場が良くても、50年60年先の値段はわかりません。おまけに昔は伐採したら そこに苗木を植えてまた50年先を待つ・・・ってことだったので、あまり

商売としたら博打みたいなものだなと私は思います。でも、そう一言でいってしまうとご先祖さんがそれこそ束になって 化けて出てきます。お先祖さんが苦労してくれたおかげでいまの

私たちがまぁなんとか暮らしていける基盤ができてるのですから。でもね、この時代 山ほど持っていて困るものもないですよ。維持管理なんて50年前のようにできないし、木材自体

こちらが半世紀苦労してきたことに見合う値段になりません。それどころか 家の建築材として使われず 木材チップに加工されてしまう、安く買いたたかれて・・。端材で割り箸も

輸入したほうがコスト的にも安い。山に群がる危ない中国からの買い占めも危惧されるし・・・、こっちは生えてる木とその山ごと買ってほしいと願うけど、山は要らないってね。

それでも涙が出るくらい安い値段をつけられたりしたら 「そんな交渉こっちからお断り」って、ご先祖さんもそっちに化けて出てあげて!と思います。


そんなハガキの束に 年賀状がたくさんありました。私が見ても地区内の苗字はわかってもそこに書かれた名前は皆先代さんのようで 知りません。で、ハガキをまじまじと見ていて

「これって今は書かれてないよね」と思う、文言が。



このハガキは昭和31年のお年玉付きです。おばあちゃんは29年にお嫁に来たのでハガキの束には 実家の父親からのものもありました。当時は今のように宛名も裏も印刷したものは

なく、みんな筆で手書きです。つくづくこの時代に生まれてなくてよかったなぁ。私なんか悪筆だから一枚一枚手で、筆で書くなんてことは恐ろしくてできません。

ハガキの表、下側に≪差出上の注意≫が書かれていて、12月14日以前1月11日以後に差し出すときは1円切手を貼って出すようにとあります。おまけに年賀状としないで普通に

出すときも1円切手を貼り足すことのようです。あくまでも これは年賀はがきとして販売しているのだからそれ以外に使うには1円不足のハガキってことか。現在は 余った年賀はがきは

みな普通に使っているから、60年の間にそんな取り決めも変わったんでしょう。おまけに大きさも一回りほど小さいのです。



この当時は4円ハガキだったみたいです。左側はふきのとうの図柄でくじ付き寄付金付き。寄付金付きの年賀はがきは今もあるのでしょうか?よくよく見たことないからなぁ、くじに当たって

いるかどうかしか見ないから。右のハガキも同じ31年の年賀はがきで寄付金は無し。4円で出せますが、こちらも12月14日以前1月11日以後に出すときは1円切手を貼り足すこと、と

書かれています。今は52円。ハガキも13倍になったのですね。今年の図柄は12年前の図柄のひつじがマフラーを編み上げたというストーリーになっていると話題になっていたけど、

60年前の図柄はツルが飛んでいるさまだけで、地味です。



こちらは左が33年の普通のハガキです。図柄は国会議事堂みたいね。右の年賀はがきは32年。寄付金付きで、相変わらず1円切手貼り足すことの注意が書かれています。図柄は

松竹梅ですが、図柄の上に≪日本郵便≫の文字。きっと図柄が丸い円いっぱいに描かれたため入らなかったのでしょうね。



昭和33年の年賀はがきです。寄付金付きは右側。梅にウグイスの図。イラスト風に描かれた昨今のものより日本的な絵に見えます。左は寄付金無しの年賀はがき。切手部分が四角になって

います。現在のものに近い感じです。こうしてみると 切手の図柄は毎年変わっているのがおもしろいです。こちらは富士山を表しているのでしょう。まだこの年も1円切手を足すことの

文が書かれている。いったいいつまでこの文が書かれていたんでしょう・・・


おばあちゃんが焼いていたハガキや手紙の束に 海外から送られてきたのもあったらしくハラリと切手が落ちていたので「これって珍しいかも」となにやら下心を隠しながら私は「これ

もらう!」と切手を調べることにしました。



メキシコの切手、なにやら不思議な仮面のようです。きっと60年前の切手だから、それも海外モノ、珍しいよきっと・・・と調べたら、どうも普通の価値しかないみたい。何枚かセット

でそう、たいした額にもなっていなかった。下心だすと、やっぱなんでもあかんのよね・・・いまは使われてないのかもメキシコでも。でも、誰?メキシコに知った人でもいたのか?

アミーゴ?テキーラ?ちがったか?



コメント (4)
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