加寿地蔵へ

先月末、那智勝浦町の『加寿地蔵世話人会』の中田さんから「７月２５日に駿田峠で加寿姫

伝説の映画撮影をしますので、取材ににきてください」というコメントをいただきました。

取材って・・・、この人見知りする私が取材なんてできへんやろ～と苦笑しちゃったんです

が、午前中ならおとうさんも付き合ってあげるというので行ってきました。その数日前から

日本全国で　熱中症で死亡というニュースがさかんに報じられていたので、スポーツドリン

クを持ち、峠までを歩くから首に保冷材を巻く首輪みたいなのを持ち帽子にタオルで出かけ

ました。



ごらんのとおり、晴天で観光ホテルの駐車場から見上げた駿田峠はこの山の道を通って行く

のです。この日は撮影日というのに駐車場には車も少なく「きっと、峠にできた古民家のほ

うの駐車場で準備してるんだわ」などと言い、できれば中田さん、その駐車場への道案内を

してくれれば・・・とまったく、歩くのは平気なんだけど暑いからね・・・。

　峠道の入り口には、歩く人のための杖を世話人会で設置してくれていました。以前にも

傘立てのように長方形の箱型に何本か置いてくれていたのですが、それは長さもまちまち、

握ると手に馴染まない細さ・・で、不便だったんだけど今回はきれいに幹の皮をむいたもの

や太さもしっくり握りやすい杖に変身していて喜んだのです。が一本一番見た目もきれいな

皮をむいた杖を手に、歩きだすとなんとスルッと握った手がすべってしまいます。これでは

歩くたびに握り直さないといけません。それとも、私の成長のあかし、体重が増えたせいで

その杖では機能せず手が滑るのか？いや、いくらか成長も止まってるはずなんだけどなぁ。

で、皮をむいてない一本を手にして歩くと、滑らず歩けます。こちらをお供に上ることにし

ました。

加寿姫伝説映画　　どうやらこういう風景だったみたいです。

もっとセミがジージーうるさいかと思ったんだけど、峠道は国道の車の音が聞こえるくらい

で鳥の声と、夏虫の鳴き声くらい。道全体が半日蔭だし時々風も吹くのでそう暑くない。

撮影は午後１時からだけど、準備で１１時ごろからワイワイしています。という中田さんの

説明だったので、見物人もいくらかいるだろう、それにまじってパチリパチリとやればネタ

になるな・・と思ってたんだけど。いつもは（大祭の時に）峠道で信者の人や、古道歩きの

人に出会うのだけど、とうとう祠下まで誰にも合わずに到着してしまいました。



仕方がないので、峠道に置かれたベンチに腰掛け一息ついていると、祠の方で声がします。

もしや、撮影隊かしら？と私達は小声で話し様子をうかがうようにチラリチラリと盗み見し

てたら、階段を下りてきました。男性二人と女性一人と、真っ白なわんこ。どうやらこの人

達は地元の人のようで、地蔵尊のまわりに寄進されている赤いのぼりばたを取り換えたのか

手に持っています。一人が「一時から映画の撮影しますよ。どちらから上がってきたの？」

「映画の撮影があると聞いたんですが、まだみたいですね。観光ホテルの駐車場からきまし

た」「へぇ～、そりゃぁ２０分くらいかかったでしょう。車で来れる道もあるのに」

ーそれがわかんないのよー　　　　写真はその峠道をはさんだ反対にある広場。祠からは

そちらが見えます。私達が祠前に行ったときには　撮影隊の人の車や、なにやらお昼の用意

ができたような話声。衣装をつけた人も・・・この暑さに参ってしまうんじゃないかな、お

化粧して昔の衣装つけて。走って行って「中田さ～ん」と声をかけたら会えるのですが、そ

こは人見知りの故、できません。私としたら少しでも早めに開始してくれたら、の願いもあ

りましたがなかなか始まらないので、祠の「お参りノート」みたいなのに一言、書いて帰る

ことにしました。秋の完成映画を楽しみにしていますね、中田さん。その時は、熊野新聞に

○月○日　××で公開します・・と、お願いします。

コバノカモメヅル

小さい星型の花の野草だ。いままで見たことのあるようなないような・・。おばあちゃんが

山歩き友達の家の庭にあったのをもらってきたのだ。どこかの山で、おばあちゃんは別の花

を、友達はこの花を引いてきたというのだから・・・。花がめちゃくちゃ小さいのでうまく

撮影できるか心配だったけど、このくらいなら花がわかっていいだろう。



名まえはコバノカモメヅル。コバノ・・・は小さい葉のってことかな。花が開花してでも

６，７ミリくらいだからつぼみは２ミリくらいになる。こうして撮影してこのガラス瓶に

いれたままブロック塀に置き忘れて夕方みたら、グッタリしていた。「忘れていた」と言い

ながら、ビンの中の水をさわったら　熱湯状態でおもわず「ゴメン、ゴメン」と水を入れ替

え日陰に置き換えた。でも翌日までしおれたままで。まる一日経って、すごいもので復活し

たわ！観察してみたらどうやら半日蔭でいたいみたい。強烈な日光では　花は閉じてしまい

朝方、気温が下がったあたりに開き始める。つる性のため　飾るにも飾りにくいけど趣きの

ある小さい花だ。

クサギの実ににた感じだ。



小さい花はどうも撮影しにくいのだ。

ペケが死んだ

ペケが死んだ・・・。



昨年の１０月にはこんなに元気だったのに。死んだと聞かされ、先日のチャコのように熱中

症かと思いきや、毒を食べて死んだというし、実はペケが死んだのはチャコよりも先だった

というではないか・・・。情報源が三尾川に住むおばあちゃんの次妹だからそう、ボケても

ないんだけど、チャコのほうが熱中症という話題の大きさに話が先行したのかもしれない。

毒・・・おばあちゃんが話す内容も少しおかしな点もあるんだけど、あの辺りにヌートリア

が出るらしい。

ヌートリア　見た目はヌーボーとしたオヤジのような面構えのヤツだが、戦時中に毛皮を採るため

に輸入したという、その後完全に始末というと言葉が悪いけど野に放されたため今では害獣

になって日本に生息しちまったのだ！三尾川のような冬期はかなり冷え込む土地に生息とい

うのはちょっと疑問でもあるけど、こう温暖化だと冬越しもできるように進化したのかもし

れない。その被害のため、アナグマやタヌキの捕獲用オリを仕掛けても、捕まえられず毒を

仕込んだ・・・それをペケが食べた・・・という話を聞かされても、おいおいヌートリアは

草食じゃないの？とツッコミを入れたい。検索すると魚を食べていたという記事もあったけ

ど、いくら水の中で泳ぐことができるとはいえ魚は泳ぐのが本業だから捕まえられてしまう

魚は、すごくどんグサイ魚なんじゃない？と私は思う。おばあちゃんの話では、その毒を

魚に入れて、それを最初吐き出して魚が出てきた・・・とわけのわからん表現をしたので

とにかく、まぁペケは毒のものを食べてしまったみたいな・・・。詳しい話はおじさんに

聞かないとわからんわねぇ。なんせ、おばあちゃんも次妹に聞いた話だから、老人特有の話

があっちに飛び、こっちに戻りなんだと思う。ペケのような賢いというか、疑り深いわんこ

が、毒なんて信じられないし、もともと犬は嗅覚が敏感でそれが危険なものか察知できるっ

てきいたよ。もし万が一口にしても　すぐ吐き出すって。魚をまる飲みしたのか？

　って、今の時代の犬は生魚を食べることができるのか？こげなんかは川原で捨てられた

魚の匂いは嗅いでも食べはしないが、道端にカラスが捨てた大きな魚の骨はバリボリ食べて

しまうことがある。ペケ、おなかがすいていたのか？


ペケもチャコと同じようにもらわれて行った先に恵まれず、虐待されていて飼い主いわく

言うことをきかないから・・、そんなことしたら懐くことはないからもどしてもらったとい

う話をきいた。実家にもどってもトラウマのせいかなかなか人にすり寄ることができず、

やっと２メートルほど近くまで近寄れたのだけど。番犬としては放し飼いにしても家から

離れず、イノシシやシカを追うこともできる賢いわんこだったのだ。こげからだと、おばさ

んにあたるわんこ。私はペケとこげの間に子供ができたらいいのにな・・とずっと思ってい

たのだけど。

しかし、毒物は何が食べるかわからないから都会ではたびたび問題にもなっている。

ヌートリア対策にはもっと確実に駆除できるような仕方を考えねば、ペケが可哀想でしかた

ない。ペケにもチャコにももう一度会いたかった。『里山道場』で詳しい記事を読みました

鯖の切り身を食べ吐き、そのあと血を吐いたそうです。むこうでチャコとゆっくり遊んでね

サルを追い払うモンキードッグだったんだ、ペケ。

カノコユリ

　畑の入り口に　カノコユリが伸びてきている・・・と思っていたら、いつの間にかつぼみ

をつけていた。咲くのが楽しみ・・・、もう川のそばや道端のオニユリも終わってしまった

からね。それが写真のように少々うつむきながら咲いた。なかなかうまく撮れたなぁと感心

したのだが、よくみれば手前に蜂の巣みたいな六角形の網目が・・・。でもでも雄しべの

まだ汚れていない姿がいいやん。なんせ、早朝に写したから蝶々も来てはいない。



背景がイマイチだけど・・・。じつはこのつぼみ、手前の網目に突っこんでいたそうで

それを見たおばあちゃんが「これでは花が開かない」と網目から出してあげた・・と得意に

なって言っていた。私だってそんな姿を見たら　救出するわいな・・・と思ったのだが、

連日の猛暑でほとんど畑に私は近づいてないので、毎日畑の草取りをしているおばあちゃん

に負けだな・・・。あとにもつぼみをつけたので今年はもう少し楽しめそうだ。カノコユリ

が終わると、嫌いなタカサゴユリが町内いたるところで咲きだす。あのユリはどうも好きに

なれない。カノコユリはその点大きさもちょうどよい。

ヒマワリ

これは先月の２０日過ぎくらいだったか、苗をもらって育てたあのヒマワリの姿だ。梅雨時

期は雨の打たれてあっちにフラフラ、こっちにフラフラと揺れてましたがこの種類のヒマワ

リなりの大きさの花が咲いたのさ。一か月前は　結束バンドを締め付け状態で茎を太らせて

いましたが・・・。



そうそう、私の結婚指輪と指の関係みたいな状態だった・・・。私の指もそれ相応になって

迷いに迷ってネット購入したリングケージで測ったら１１号だったわ！若い頃は９号がジャ

ストだったのに、体も指もまだまだ成長して大きくなっていくんだ。

　写真は早朝、いまじゃ早朝でもないけど５時４６分、太陽は登っていません。うっすらと

東の方に光が見えるかな・・。７月の話です。



日がさしはじめたら、ヒマワリらしく堂々としてきます。やはり太陽のあとを追って咲くと

いうだけあって、見た目にもヒマワリの集中力みたいなものを感じます。私の誕生花でもあ

るのだけど、このヒマワリたちは誕生月の前にすべて終わりました。苗をくれた人に

「切り花にしていいのか、そのまま咲かしておくのがいいのか迷っている」と言ったところ

笑われました。その人は出荷用として作っているから　こんなに開く前に朝早く切り出しま

す。つぼみで花瓶に挿しても咲くけどやはり　太陽を直に浴びさせてあげたいと思ったのだ

大きく育ったのは四本で途中、キリギリスみたいな虫に葉を食べられたり、四本に栄養を

とられ、成長できなかったものの痩せたまま咲いたものも。今は、ダスキンでもらった

何年か前のヒマワリの種を撒いたら、１０個撒いて三本芽を出したけど梅雨にカビてしまっ

た二本、残る一本が小さい（丈も３０センチほど）花を今朝咲かせた。思うに、これはミニ

ヒマワリじゃないかな・・・。


私はプランターに今回植えたけど、気がついたのは、ヒマワリは私を見てくれないというこ

と。東を向くように設置したのが失敗で咲いたヒマワリを見ようとすると家を出て、畑の

向こうに行かないと正面から見えないのだ。なんか、自分中心のところも８月の誕生花みた

いで、ということは私もそんな要素？素質を持っているのだな・・・はははは・・・。

歯医者さん・・

歯医者さんに通い始めて、もうかなりたつ。虫歯・・・ではなく、治療を施したところが

年月で痛み出した・・から、そう神経を抜く痛さとかは削られる痛さは少ないのだが。

そして、２月にうずいた原因の冠も外し、治療を終え型を新しくとり先週、装着を終えた。

そして、先生は「これで様子見ますから来週来てください」と。私はやっと、歯医者通いか

ら解放される、早朝の診察券出しも終わる・・と喜んだのだが・・・・。

様子を見ると言った義歯を軽く触って「痛くないですか？」「はい」先生はカチャカチャと

器具をセッティングしていたので「あぁ、ラストの歯石取りかな。」と思って口を開けたら

思いのほかゴツイ音が口の中で鳴った！「え？なんで・・そこはなんの不具合もない！そん

なゴツイもんでゴシゴシやったら、その冠が外れてしまう・・・、そこを治すとは聞いてな

い・・。」口は開けてても声が出ないからされるまま。その時、問題の（私にはなんの問題

もない）冠が外れてしまった。外れたと同時に喉の入り口辺りに落ちたようだ、（私からは

みえないので）、「あ」と先生が器具で取ろうとするより先に、私の喉の筋肉が、その落ち

てきた異物を飲み込もうと動いてしまい、先生から見たら冠が喉に落ち込んだように見えた

らしい。慌てて「すぐ吐き出して！」というではないか。私も喉に冠の破片があたり痛いし

むせるし、診察台が自動で上がるよりもさきに腹筋で起き上がり、診察台横の水の出るとこ

ろに、伏せ込むように吐きだした。ペッと出てきたものは、奥歯に被せていた冠だ！

「なんで！なんで罪もないこの被せを外したんだ」と思いながら「はい横になって」という

先生に言われ、また心で「なんでだ、もしかして最初にここが悪くて通い始めたけど、先週

治したところがうずいたんだっけ。でも待てよ、奥歯は痛くなかったよ」などと自問自答し

ていたら、また先生はガンガン今度は、右上の被せ物をアタックし始めた。「え？そこも？

なんで、そこもやったら外れるやん。外したら噛めないよ」なんと、こともあろうにまた

被せ物が喉に落ちてしまった。さっきは飲み込もうと勝手に喉が動いてしまったんだけど

今回は辛うじて、飲み込む意識を遠ざけ「ううう」とうめき、先生の指示を待たずに自分で

腹筋で起き上がり、吐きだした・・・つもりが、口の中にツバが吸引されて少なかったのか

ヨダレにくるまれた被せ物が口から、ぶら下がったまま何度「ペッ」とやっても吐きだせな

いのだ。なんか、テレビで見た『モリアオガエル』の葉っぱから卵胞のオタマジャクシが

クネクネ下の池に、落ちるのを待っているようだな・・と私は思いながら吐きだすのに必死

こいていたのだ。私は奥歯と右上の被せを取られ、放心状態で頭にあるのは「きっと、カル

テにはこの二箇所が治療対象だったけど、別のところがうずいてそっちを先に治療した・・

と書かれているんやわ。でも、あれは２月ごろだったから。いくらなんでも半年あれば三本

は終わるやろ。それもこれも、先生！あんたが休み過ぎるからやろ。体調が悪い、急用がで

きた、そんなことより、酒を控えろよ！」冠を外したところには白い詰め物を入れられ、

診察室を出たら３０分も経っていた。涙がでそうだ・・・今年中に終わらないやろ、今年度

中に終われたら最高やな、そしたら、またどこかが外れたりするんや・・・。