歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

向田邦子の「びっくり箱」はヨカッタ!沢口靖子も余貴美子も永島敏行もヨカッタ!コント赤信号の小宮孝泰もヨカッタ!

2007年01月12日 | テレビの話し

先日は、「たまたま見た」、「世界ふれあい街歩き」の話しを書いたのですが、今日も、「たまたま見た」、テレビの話しです。

わたしの人生は「たまたま」がよくあるのです。そして、「たまたま」で人生が変わってきたような気がします。

それで・・・・・・。そうでした。舞台中継なんです。去年の8月に「たまたま」チャンネルをNHKの教育テレビに合わせたのです。

テレビで「舞台中継」を見るなんて、「むかし、むか~し」の「デン助劇場」とか、「松竹新喜劇」以来、数十年ぶりかも知れません。

それで、その「芝居」のことですが、今でも、時々その場面を思い出すことがあります。いいんですねぇ。何というか、その「ほのぼの感」が・・・・・・。

舞台の情景が懐かしいのです。昭和の匂いがいっぱいの「茶の間」です。舞台に向かって左、下手は「路地」になっていて電柱、アルミの笠に裸電球の街路灯、「引き戸の玄関」に、中央が「茶の間」、上手は隣の家に続く、庭になっています。

茶の間の左奥には、二階への階段があり、タンス、仏壇、そして「足踏みミシン」。中央には「丸い卓袱台」、もう「典型的」な舞台セット。

この説明には、私の「思い込み」が「入り込ん」で、実際の場面とは異なるかもしれません。でも、こんな感じの舞台でした。

よくありましたね、この配置のセットは「松竹新喜劇」を思い出します。渋谷天外に浪花千栄子、そして藤山寛美・・・・・・。藤山直美、似すぎです親父に。

それで、芝居なんですが、兎に角です。流れる「空気感」と云うか、柔らかくて、ゆったりしていて、のんびりしていて、懐かしくて、気持ちのよい時間が漂っているのです。

登場人物がいいです。何と云っても「永島敏行」がいい。商売に失敗して、姉「余貴美子」の家に入り込み、居着いてしまった「頼りない男」



何か怪しい「土地」を誰かに売ろうとしているのですが、普段はいつも家にいて「ぶらふら」しているだけの「ダメ男」。この雰囲気が実にいいのです。

私も家に毎日いて、仕事もせずに「ぶらぶら」しているので、永島敏行に感情移入してしまいます。



沢口靖子が良かった。「タンスにゴン」の「コミカル」なイメージが定着しましたね。「清純派」はもう「と~~い昔?」ですね。もう「四十路の女」ですからね。

本人の性格は「タンスにゴン」なんでしょう。地に見えます、楽しんでやっていました。CM終わったのが残念。

この芝居の役柄も「タンスにゴン」に近いです。看護婦役で「余貴美子」の妹です。

怪我で入院してきた患者の「ダメ男」と「くっついて」しまう役です。姉も妹も二人そろって「選んだ」のは「ダメ男」。

「余貴美子」って人は何処かでいつか見たような、名前の思いだせない人でした。
今回調べて見たら、「山田洋次」の「学校シリーズ」に出ていました。



二人は父親を早くに亡くし、母親の女手ひとつで育てられ、母から「男は、ちゃんとした学歴があり、キチンと名刺の出せる職業持った人を選べ」といわれていた。

結果として、二人は母親との約束を守れず、選んだのは、まったく逆の「ダメ男」

しかし、亡くなった母親からは立派な父親と聞かされていたが、実は、毎日家で「ぶらぶら」していた「ダメ男」だったことが、「ひょんな事から」判り・・・・・・。

そんな「恋愛喜劇」です。まぁ、世の中は思いどおりにはいきません。そんなことが楽しいのです。そんなもんです人生は・・・・・・何てことですねぇ。

「コント赤信号」小宮孝泰が裏の家の息子で、二人の幼なじみ役で出演していました。こんな所で仕事していたのですね。なかなかいい芝居してましたよ「小宮クン」

この芝居、「びっくり箱 姉妹編」と云うことで、向田邦子の原作とは違うようです。原作は「姉妹」ではなく「親子」の設定だそうです。

脚本、演出は新進気鋭の人だそうです。名前は忘れました。
中継が終わった後での「舞台の裏話」的な話しが語られ、演出した人がいろいろしゃべっていました。最初は原作とおなじく「親子」の設定にしたそうです。

しかし、配役の沢口靖子と余貴美子の「年齢差」から「姉妹」に書き変えたそうです。まぁ、そんな「話し」は兎も角、面白い芝居でした。

この芝居は、紀伊國屋ホールの録画でした。調べたら「入場料金6800円」でした。

テレビで「タダ」見られる何て、得した感じがしました。実際に舞台を見るのとは異なるでしょうが、家に居て「タダ」ですからね。

それにしても、永島敏行は「農業役者」ですね。あっちこちで「米」や「野菜」造りに励んでいるようです。彼の初期の作品「遠雷」では、トマト農家の若者を演じていましたね。

今、調べて驚きました。彼、

『農林水産物に関するコンサルティングならびに講演などを行う有限会社の「青空市場」の代表取締役である』

と書かれていました。趣味ではなく「商売」だったんですね。何かイメージ壊れるな。

まぁ。兎に角です、面白い芝居でした。ただ、題名の「びっくり箱」が何かしっくりこないです。

まぁ。兎に角、テレビは「たまたま」がいいのです。

そろそろ寝よう。。。。。。。。。。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする