この絵を見てニヤリとされたあなた。。。一緒に一杯飲みませんか?
本日、横浜は雨こそ降らねどムシッとしたお天気であります。いかがお過ごしでしょうか。
本日は、ちょっと特殊、いや、かなり特殊でシブイ「GERBER RECON」を紹介したいと思います。
GERBERというとナイフの方が有名なのかと思いますがユニークなフラッシュライトを沢山出しています。
なかでも4色の光を放つ事ができる「RECONnaissance:偵察兵」を意味するRECONはライトマニアになり出した頃から気になるライトの一つでした。
敵に悟られないように暗闇に紛れ気配を消して密かに潜入。映画の様な派手なアクションは任務の失敗を意味する世界。
当然使用する灯具はコマンドを与えた時のみ必要最低限の明るさを吐き出し直ぐに消せる事。高いストレス状態でも不用意な点灯や音は発してはいけない。そして絶対故障はしない。。なんだかカッコイイじゃないですか。
ただスペックをみるとあからさまに「ただ暗い」のであります(笑)。大変失礼な言い方ですが「白色LEDが出たての頃の変わり種ライトかな?」と思うぐらいでした。4色使いたければ「BAYCO Quad」という優れた製品もありましたので、それほど惹かれるものはありませんでした。。。
しかし。。。ある日思うのでした。
周辺光がでなくて暗くてスポッティなカラーライトが欲しい
ライトマニアのトレンドからすればおよそマジョリティから外れた時代錯誤な衝動なのでありますが、どうやら止める事はできなかったようです(笑)
「なんだこのヘンテコな4眼は?」と思ってしまうかもしれませんが、個人的にすごく好きなスタイルであります。
単3一本の小ちゃいライトの癖にこの堂々としたデカ頭です。例によってアルミ製にTYPE-IIIのHAがなされているそうです。確かに手にしてみると吐き出される明るさとは裏腹にとても確りしています。
アンチローリングで削りとられた面がなかなかシビレルではありませんか。そしてスイッチはなんと「モーメンタリ」であります。
押した時だけ点灯、常時点灯したければ締め込むというタイプです。森のなかまは手を離せば勝手に消えてくれる「モーメンタリ」が結構好きです。また「カチン」と音がしないのもこのライトの目的に一致しますよね。
もちろん1/4回転緩めるとロックアウト状態になり不用意な点灯による電池の消耗を防ぐ事ができますが、このライトの性格からすると電池の消耗よりも誤って点灯させてしまい自分の位置を知らせてしまわない事の方が重要なのかと思われます。
ピッチの狭いネジ切り、Oリングは二重になっています。
電池を入れ替える度には何回もテールキャップを回さないと行けませんがランタイムも長く、2-3(頭もーろー)0.2~0.3V電圧が低下してもさほど照度はおちませんのでそれほど苦痛は感じないでしょう。
プラス端子の周辺は樹脂が充填されているように見えます。「電池さえあれば必ず機能します。故障はしません」という事を真剣に考えているようです。
調べて見るとRECON-M #22-80017というミリタリモデルがあり機能は同じで二重Oリングやシーリングされた回路がアドバンテージのようなのですが送られてきた#22-80016はその特徴を引き継いでいるように思えます。まぁ、よくわかりません(笑)
最大の特徴でもあるフロントです。白色LEDが一つだけあり回転するカラーフィルターを回す事で赤緑青白と使い分けます。
赤、緑、青、白は面白みがないので割愛します。個人的には赤が点灯している状態が異常なまでにカッコ良く感じます(笑)
FL01 Standardの表示によれば3ルーメン、ランタイムは28時間、57カンデラ、ビーム距離は15メートルとなります。
クリプトン球を使ったMAG Solitareが2ルーメン、97カンデラ、20メートルと表記していることからおおよその暗さが分かるかと思います。
白、赤、緑、青となります。白色の明るさは「ThruNite Ti」のLowぐらいです。ただでさえ明るくない3ルーメンの白色LEDに濃い色のカラーフィルターを通すのでもの凄く暗くなります。モニタの設定によっては赤、青は殆ど真っ暗かと思います。
緑が明るいので赤成分が多くなる様にスリットを非対称に開いてみました。
回転フィルターは各色毎に確りとラッチされます。しかもとても固いです。片手で回そうとする場合確りと中指薬指で本体を固定しない小指に触れたスイッチを回してしまいます。
防水性もありますが、おそらく片手でガチャガチャと色を変えるような使い方を否定する表れなのかと思います。
配光写真よりも露出を多くしています。暗闇でみるとこんな感じに見えます。。って、ちょっと贔屓目でサービスし過ぎたかも(笑)
とにかく普通の懐中電灯のイメージで使うと「とてつもなく暗い」のであります。周辺光等は殆ど出ず、完全なスポットです。照射面はムラも少なくとても綺麗です。闇に順応した夜目の状態でようやく「灯」としての役割を果たすという本当に特殊なライトなので避難袋にいれておくようなものではない事は確かです。
パラシュートコードをそのまま通せてしまうテールのランヤードホール。間違っても金属製の2重丸管などを付けて「カシカシ」と音を立ててしまうような事はさせないようです。といいますかGERBERの意匠なのかもしれませんが。。
このライトで一番混み合っているアングルかつ、このライトの性格を物語る写真です。回転フィルターの赤の位置に目印となる平らな面。ボディ側には「ここにLEDがありますよ」という凹みがあります。
何も見えない暗闇のなかで二つの目印を合わせることで一番目立たない「赤」で点灯します。緑が必要なら左へ1ノッチ、青なら左へ2ノッチ。RGB並びになっています。白色なら左へ3ノッチか右に1ノッチです。こうすることで不適切なモードで点灯してしまう事を防ぐ事ができます。よく考えられています。
ただ、森のなかまは幸運なことにそのようなシビアな世界では生きていません。必要なら手のひらで覆って色を確認する事もできますし、3ルーメンの光が漏れてしまっても身を隠すべき敵はアパートにはいないのであります。といいますか、そんなアパートには戻りたくないですよね(笑)
全く周辺光がでない暗いスポット光が必要な日常生活は殆どないかと思います。でも暗闇に紛れて事を事を済ませてしまいたい時にはこういったライトがないと出来ない事もあるのであります。書いて見るととても危ない人のようですが(笑)
繰り返しになりますが、故障しているのではないかと思うぐらい「暗い」ライトです。慣れなければ苦痛すら感じる暗さです。ですので「愛する家族の為に。。」なとど万人にお勧めするようなライトではありません。仕事や極度の偏愛(笑)などハッキリした目的がないと「とても残念」なライトを手にする事になります。
ただ、その目的が一致するようであれば代替えしようのないとても優れたツールになってくれる事だとおもいます。しかもウレシイ事に確りつくられているので、そうそう壊れる事はないでしょう。
ゆめゆめ、このライト片手に人様の額に「肉」と書こう等と思ってはいけませんよ。あくまでも偵察部隊であって実行部隊ではないのです(笑)
それでは!
本日、横浜は雨こそ降らねどムシッとしたお天気であります。いかがお過ごしでしょうか。
本日は、ちょっと特殊、いや、かなり特殊でシブイ「GERBER RECON」を紹介したいと思います。
GERBERというとナイフの方が有名なのかと思いますがユニークなフラッシュライトを沢山出しています。
なかでも4色の光を放つ事ができる「RECONnaissance:偵察兵」を意味するRECONはライトマニアになり出した頃から気になるライトの一つでした。
敵に悟られないように暗闇に紛れ気配を消して密かに潜入。映画の様な派手なアクションは任務の失敗を意味する世界。
当然使用する灯具はコマンドを与えた時のみ必要最低限の明るさを吐き出し直ぐに消せる事。高いストレス状態でも不用意な点灯や音は発してはいけない。そして絶対故障はしない。。なんだかカッコイイじゃないですか。
ただスペックをみるとあからさまに「ただ暗い」のであります(笑)。大変失礼な言い方ですが「白色LEDが出たての頃の変わり種ライトかな?」と思うぐらいでした。4色使いたければ「BAYCO Quad」という優れた製品もありましたので、それほど惹かれるものはありませんでした。。。
しかし。。。ある日思うのでした。
周辺光がでなくて暗くてスポッティなカラーライトが欲しい
ライトマニアのトレンドからすればおよそマジョリティから外れた時代錯誤な衝動なのでありますが、どうやら止める事はできなかったようです(笑)
「なんだこのヘンテコな4眼は?」と思ってしまうかもしれませんが、個人的にすごく好きなスタイルであります。
単3一本の小ちゃいライトの癖にこの堂々としたデカ頭です。例によってアルミ製にTYPE-IIIのHAがなされているそうです。確かに手にしてみると吐き出される明るさとは裏腹にとても確りしています。
アンチローリングで削りとられた面がなかなかシビレルではありませんか。そしてスイッチはなんと「モーメンタリ」であります。
押した時だけ点灯、常時点灯したければ締め込むというタイプです。森のなかまは手を離せば勝手に消えてくれる「モーメンタリ」が結構好きです。また「カチン」と音がしないのもこのライトの目的に一致しますよね。
もちろん1/4回転緩めるとロックアウト状態になり不用意な点灯による電池の消耗を防ぐ事ができますが、このライトの性格からすると電池の消耗よりも誤って点灯させてしまい自分の位置を知らせてしまわない事の方が重要なのかと思われます。
ピッチの狭いネジ切り、Oリングは二重になっています。
電池を入れ替える度には何回もテールキャップを回さないと行けませんがランタイムも長く、
プラス端子の周辺は樹脂が充填されているように見えます。「電池さえあれば必ず機能します。故障はしません」という事を真剣に考えているようです。
調べて見るとRECON-M #22-80017というミリタリモデルがあり機能は同じで二重Oリングやシーリングされた回路がアドバンテージのようなのですが送られてきた#22-80016はその特徴を引き継いでいるように思えます。まぁ、よくわかりません(笑)
最大の特徴でもあるフロントです。白色LEDが一つだけあり回転するカラーフィルターを回す事で赤緑青白と使い分けます。
赤、緑、青、白は面白みがないので割愛します。個人的には赤が点灯している状態が異常なまでにカッコ良く感じます(笑)
FL01 Standardの表示によれば3ルーメン、ランタイムは28時間、57カンデラ、ビーム距離は15メートルとなります。
クリプトン球を使ったMAG Solitareが2ルーメン、97カンデラ、20メートルと表記していることからおおよその暗さが分かるかと思います。
白、赤、緑、青となります。白色の明るさは「ThruNite Ti」のLowぐらいです。ただでさえ明るくない3ルーメンの白色LEDに濃い色のカラーフィルターを通すのでもの凄く暗くなります。モニタの設定によっては赤、青は殆ど真っ暗かと思います。
緑が明るいので赤成分が多くなる様にスリットを非対称に開いてみました。
回転フィルターは各色毎に確りとラッチされます。しかもとても固いです。片手で回そうとする場合確りと中指薬指で本体を固定しない小指に触れたスイッチを回してしまいます。
防水性もありますが、おそらく片手でガチャガチャと色を変えるような使い方を否定する表れなのかと思います。
配光写真よりも露出を多くしています。暗闇でみるとこんな感じに見えます。。って、ちょっと贔屓目でサービスし過ぎたかも(笑)
とにかく普通の懐中電灯のイメージで使うと「とてつもなく暗い」のであります。周辺光等は殆ど出ず、完全なスポットです。照射面はムラも少なくとても綺麗です。闇に順応した夜目の状態でようやく「灯」としての役割を果たすという本当に特殊なライトなので避難袋にいれておくようなものではない事は確かです。
パラシュートコードをそのまま通せてしまうテールのランヤードホール。間違っても金属製の2重丸管などを付けて「カシカシ」と音を立ててしまうような事はさせないようです。といいますかGERBERの意匠なのかもしれませんが。。
このライトで一番混み合っているアングルかつ、このライトの性格を物語る写真です。回転フィルターの赤の位置に目印となる平らな面。ボディ側には「ここにLEDがありますよ」という凹みがあります。
何も見えない暗闇のなかで二つの目印を合わせることで一番目立たない「赤」で点灯します。緑が必要なら左へ1ノッチ、青なら左へ2ノッチ。RGB並びになっています。白色なら左へ3ノッチか右に1ノッチです。こうすることで不適切なモードで点灯してしまう事を防ぐ事ができます。よく考えられています。
ただ、森のなかまは幸運なことにそのようなシビアな世界では生きていません。必要なら手のひらで覆って色を確認する事もできますし、3ルーメンの光が漏れてしまっても身を隠すべき敵はアパートにはいないのであります。といいますか、そんなアパートには戻りたくないですよね(笑)
全く周辺光がでない暗いスポット光が必要な日常生活は殆どないかと思います。でも暗闇に紛れて事を事を済ませてしまいたい時にはこういったライトがないと出来ない事もあるのであります。書いて見るととても危ない人のようですが(笑)
繰り返しになりますが、故障しているのではないかと思うぐらい「暗い」ライトです。慣れなければ苦痛すら感じる暗さです。ですので「愛する家族の為に。。」なとど万人にお勧めするようなライトではありません。仕事や極度の偏愛(笑)などハッキリした目的がないと「とても残念」なライトを手にする事になります。
ただ、その目的が一致するようであれば代替えしようのないとても優れたツールになってくれる事だとおもいます。しかもウレシイ事に確りつくられているので、そうそう壊れる事はないでしょう。
ゆめゆめ、このライト片手に人様の額に「肉」と書こう等と思ってはいけませんよ。あくまでも偵察部隊であって実行部隊ではないのです(笑)
それでは!
ところで先日、ある人にマルチカラーLEDのライトを教えてもらい
「そういえばガーバーにも似たようなのあったよね」
なんて話題が出たばかりでしたw
ちなみに
http://www.youtube.com/watch?v=F8rppbUhc2c
ヘッドを回して色を変えるところなんか似てますね。
見ました♪リフのセンター下でLEDが4つクルクルしいるので具が4つならんだテーブルが寄ってるのかとおもったら。。なるほどです。納得しました。後付けのレンズも面白そうですね。
ライト歴はそれほど長くないのですが1本4色といったらレコンなのかなぁと思っていました。誰もが考えつく舞台演出ライトみたいなフィルター式はすぐに壊れてしまうおもちゃみたいのはあっても、この大きさ、この完成度にまで昇華して出してくれたのがウレシイです。
今更この暗さを出すメーカーさんも無いと思いますので、この用途ではまさに「ジエンド」な一品かなぁと思います。
フィルターで作った青や緑は「氷でうすまったカルピス」みたいでなかなか美味しいですよん(笑)