The Rest Room of ISO Management
ISO休戦
講演“マツダのブランド価値経営―イノベーションの現場から”を聴いて
先週、神戸商工会議所主催の“マツダのブランド価値経営”という講演会があった。講演会場はポート・アイランドの神商ホールで、講演者は何と代表取締役会長の金井誠太氏であった。私のファースト・カーは80年代に爆発的に売れたファミリアで、当時は小型車にしてはスタイリッシュな超人気車種だった。実車しても乗り心地が良く、その後もカペラ、プレマシーとマツダ車ばかり乗って不満はない。そんな私は、最近のマツダの経営革新とその結果の躍進について聞けるものと思って、思わず出先でスマホから聴講を申し込んだ。
マツダの経営革新の第一歩は良い製品なら売れるハズという姿勢でプッシュ型販売ではなくて、ブランドを大事にする需要プル型販売を体質化した企業文化の変更からだった。そしてその後、企業コンセプトを明確にして それを愚直に徹底的に忠実に実行して行った。そのことにより外部環境の激変にも動揺せず、戦略を練って自らの決めた道に企業資源を分散させず集中して、コンセプトを製品に実現させて行った。正にPDCAのPDを重視することにより、効率的・効果的に巨大な競合他社の中で生き抜く姿勢であった。問題を起こした三菱自動車の研究開発費が、スズキより下位であると指摘されているが、マツダも贅沢に開発費を使っているようではない。しかし、こうした姿勢により経営は現在見事に成功しているし、その企業文化が持続する限り継続的な改善と成功が期待できるものと確信した。またブランドは重視するが、“手頃な価格” へのこだわりを捨てていないのがありがたい。 . . . 本文を読む
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