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先週号の週刊誌アエラを読んで―特集“憲法の「危機」”?

週刊誌アエラの先週号は、“大特集・憲法の「危機」”を組んでいた。今更の感があるが、“あなたは日本国憲法が好きですか”や“いま「改憲」を語るリスクと語らないリスク”の文字が躍っていて思わず気になって買った。不十分な思考の整理の手掛かりになるのではないかと思ったのだ。 特集の対談で、姜尚中氏は“戦後の憲法体制”つまり“戦後レジーム”は、“憲法”、“日米安保条約”そして“沖縄”の三位一体により成り立っていると指摘する。“沖縄”は、絶対的平和を規定する“憲法”と現実的国防を規定する“日米安保条約”の両者の矛盾を体現している存在である。それを議論の対象とせず“かすんだ存在”として意識外にすることで、面倒を避けるという思考の怠慢を 戦後ずーっと繰り返して来たのだ。こうした“本土平和主義”と呼ぶべき“心地よいユートピア”は、昨今先鋭化した左右内外の現実勢力によって、崩壊の淵に追いやられている。 この特集では、その現実を繰り返し確認する議論に終始している。そこには、日本の核兵器保有・使用の是非と言う極め付きの議論も当然含まれる。その問題に言及しているドナルド・トランプ氏の登場も議論の先鋭化に寄与している。 “われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。”は、御題目にして思うだけではだめなのだ。今や、平和を絵空事でなくどうやって体現するか徹底的に考え、身を持って示す覚悟が必要なのだ。 . . . 本文を読む
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