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渡辺淳一著・文庫本“仁術先生”を読んで

先週はISO9001審査員資格の移行準備のため東京のISO審査員教育機関に研修会出席のため赴いた。その道中、新幹線の中その他で渡辺淳一著の文庫本“仁術先生”を読んだので、とりあえず その感想を寄稿したい。 これは医師しか知らない裏側のメディカル・ユーモア小説だが、私は、渡辺淳一氏の本を結構読んできたつもりだが、同氏小説のカテゴリーには無かったのではないかと思われる。本のカバーにそういった意味のことが書いてあり、旅で気楽に読みたかったので買った次第だ。 この文庫本の構成は、“仁術先生”の第1話~第4話と“腰抜けの二人”の短編5小説と、エッセー“「医は仁術」といっても”から成っている。渡辺氏の小説家としてデビュー直後の各種の雑誌、新聞に掲載された作品で、これまで単行本にもなっておらず、初めて再び世に出したものという。ユーモア小説とはいっても、登場人物はいずれも真剣に生きている。その結果がはからずも他人から見るとフフフとなってしまう人生の一局面を切り出しているのだ。 . . . 本文を読む
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