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本郷和人(著)“乱と変の日本史”を読んで

先週は久しぶりに読書を終えた。本郷和人(著)“乱と変の日本史”である。この本は日本史における武士の役割を総括したもの。 武士の時代700年間を俯瞰すると、まず、天皇の下のひとつの権門と位置付けられていた武士が自立し、東国に政権を打ち立てた。東国政権は京都の朝廷をも飲み込むが、関東や東北を切り離して小さめの国家を作る。その後、政権争いに端を発した10年に及ぶ応仁の乱のあと、戦国時代になった。全国的な騒乱後統一されるが、その過程で宗教勢力は排除され、武士はサラリーマン化していく。そして、武家政権幕府の倒壊後、ラスト・サムライの手によって、武士の時代を終わらせた。 “権門体制論”と“東国国家論”や“将軍権力の主従制的支配権(軍事)と統治権的支配権(政治)の二元論”も紹介されていて面白い。その他、歴史学の機微が様々に紹介されており、頭のいい人の話は面白い、がこの本を読んでの感想だ。 . . . 本文を読む
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