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京都文化博物館・特別展の“池大雅−文人たちの交流−”等を楽しんで

先週末の午後は京都での審査員研修会だった。今回は京都文化博物館で開催されている池大雅展を鑑賞することにした。以前、西京の西芳寺近くに池大雅美術館があるというので、観覧しようと現地に赴いたが既に閉館していて、そのリベンジという気持ちで京都文博に向かった。その文博の一部として旧日銀支店のレンガ造りの建物があるが、その北側のビル4階が“池大雅−文人たちの交流−”の会場だ。 池大雅は江戸中期の著名な文化人にその才能を認められ、良妻を得、多くの文人と自由に交わり、旅をし、経済的困窮を経験することもなく、生涯を終えた。世にも稀なほど仕合せな人生だったのではなかろうか。それは、その絵の伸びやかさ、絵に描かれた人々の楽し気な様子や屈託のなさを見れば分かる。そんな人生で、その思想や、後世への影響という点が気になった。ところがその交友関係がいずれ、明治維新につながっているとはつゆ知らず、不明を恥じるばかり。自由な文化の醸成は国の奥行きの深さを示すのであろうか。そう考えると、現代は国全体の政治的・経済的エネルギーが改革に向かっているとは、到底思えないのが大変残念だ。 . . . 本文を読む
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