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SEO対策の研修会に参加して―“ホームページの集客と徹底的活用法!”について

先週は、京都商工会議所主催のSEO対策の研修会に参加した。
実は、私は2年ほど前からある団体に所属しているが、今年の初め頃、その代表者が“誰かホームページ制作に強い人は居ないかなぁ。”とつぶやくように言われたので、思わず“ホームページの試作はしたことがありますヨ”と 数年前の経験を何の気なしに話したところ、“ならば、君に頼みたい。”と、その団体のホームページの維持担当を任されることとなった。というのは、これまでのその担当者が、本業で転勤に近い仕事の変化があり、とてもこれまでのように面倒を見ることができなくなったという事情があったのだった。そして、その直後 前任者と代表者と3者で簡単な引継ぎがなされた。とは言え、代表者の方には申し訳ないが、私は未だ本格的に全面的に担当としての任務を果たせないでおり、十分に対応はできている状態ではなく、その方面の学習途上にある。なので小さなメンテは事実上代表者がされている。
一方、私は 学習を重ねる途上で、現在のホームページの改造を検討することにしている。多分 その改造に伴い、この団体の運営スタイルの変更も必要になる局面が出てくるのではないか、と密かに思っている。

実は、この団体 最近“活性化している”とは言えない状態にあり、設立以来丸5年になるそうだが、ある種 曲がり角にあると見ている。例えば、この団体の趣旨そのものと言える環境論の基礎を半年間網羅的に論じる講習会を主催している。ここでは、“あなたの環境意識には、確かな裏付けがありますか?”との呼びかけでPRしているつもりだが、今年は応募者が少なく このままでは存続が危うい状態にある。そのため、この夏はチラシやビラの配付で多少動き回った。
受講無料だが、真面目な内容で密度は濃いので、結構 専門的な知識は身に付くと思うのだが、人々に知られていないのは残念な状態だ。いや、“環境”そのものが一般には飽きられて来ている世の中の気分もあるのだろうか。さらには、講習では基礎論から上級の専門シリーズもないので発展性が乏しいという教育コース構成に問題があるのかも知れない。

とにかく、“我等がホームページ”へのアクセスを増やすための いわゆるSEO対策(Search Engine Optimization)の“お勉強”が、必要となった訳である。本来は、何か良書を見つけて“お勉強”するべきだがIT技術となると 最新情報が不可欠であり、やはり専門家の生の声を聞いておく必要はあると感じてのセミナー参加だった。

講師の坂田岳史氏は、“ホームページ活用の7ヵ条”と言うのを提唱しているようだが、この会は その内の“強みをPRするページ作り、写真、文章、キャッチコピーなどの訴求方法”と“集客作戦(SEO対策、リスティング公告、アフリエイト・衛生サイト活用など)”についての解説であった。
“SEO対策”とは、まず検索エンジン(GoogleやYahoo等)で、自社のホームページが上位に掲載されるための方法論である。それを“最適化Optimization”と言うのは少々変だと思うのだが、とにかく そのために どうするか、研修での説明の順序通りで言うと次の通りだった。

①文章の構造化をしっかりすること
②キィワードは1ページあたり1つ(最大でも3つ)に絞り込む
③ディスクリプション*には、ホームページを端的に説明する文章と、キィワードを盛込む
④検索エンジンが結果として表示できるページ数を30ページ程度に増やす

*ディスクリプション:検索結果のホームページ・タイトルの下に出る数行の文章

といった、ところのようだ。だが、①は良く理解できない。htmlを書くと言うことは、自ずとホームページの構成をバランス良くしないとできないからだ。講師も言っていたが、つまり構造化とは“タイトルタグ”→“H1タグ”→“H2タグ”→“H3タグ”として目次から章立てを上手くやらなければならない、ということ。まぁ、文章構成の当たり前のことを 当たり前にヤレ!と言うことなのだろう。
②は、キィワードであるからには、出現頻度はできるだけ多くする。これを自然にやる。
③も当然のことだが、検索エンジンに現れる文章の字数をカウントして、それに応じた文章を書くべし、ということだろう。ならば、何字以内が適切と教えて欲しかった。
④の要求事項は、ホームページを30ページ程度にせよ、とのことだがこれは非常に困難な印象。世間に伝えたいことを増やさなければならない。そのためには、組織の活動度を上げねばならない。

さらに、講師は消費者行動のプロセスとしてのAIDMA*の概念を先ず説明し、次にホームページ・アクセスからコンバージョン(注文や問合せ)にまで至るプロセスを完遂するための注意事項を説明してくれた。これはつまり、訪問Access→認知Acknowlege→興味Desire→購入Action→購買Conversion→共有Shareというプロセスだと言う。だが、多くの場合 消費者に次のプロセスに移行させることができず障害が存在する、と言うのだ。

*AIDMA:注目Attention→興味Interest→欲求Desire→記憶Memory→行動Action

このAADACSのプロセスにおいて、逐次進行させる上において障害を取り除く作業を行うことが大切な訳である。
訪問→認知の障害は、SEO対策で取り除く。これは、例えばGoogle Analyticsでアクセス数や訪問者数として把握することが可能である。
認知→興味における障害は、ホームページを見た消費者が さらに興味をいだくことなく去ってしまう見てくれFirst Viewである。つまり看板としてのホームページのデザイン性が重要であり、パッと見での訴求力が問われる。つまり、商品写真や その説明が適切でなければならない。これもGoogle Analyticsで“直帰率”として把握できるという。これが、80%を超えるようではダメと判断するべきとのこと。
興味→購入では、どれだけ興味を持ってくれているかを見る。興味は、ホームページでの閲覧時間や閲覧ページ数で計測することが可能だと言う。一方では、“ターゲット・ページへの導線を確保する”ことであり、“売りたい商品やサービスの個別ページへの導入を容易にする”ことも重要とのこと。しかし、“興味を持って回遊するが買わない”のが最大の問題で、“競合との独自性、価格、分り易いページ 等”に注意するべきであるという。
購入→購買では、“カートへボタンを押したが買うのをやめた”ことが問題となる。これは、“決済方法や入力項目が多すぎて面倒”であることが障害になっている、という。例えば、会員制にしてID、パスワードでホームページに一度入り込んでしまえば、本人確認は終わっているようにするべきであろう。

あとは、ホームページの良い具体例の説明であった。ここでは、それぞれ何が訴求点かを明確にして、簡明にひょうじすること、その訴求点の根拠となる具体的証拠の提示や説明を上手くやること、或いは、商品の作り手がどれほどの専門性を持っているかを開示する、いかにレベルの高いムードの中でのサービス提供であるのかを分からせる表現、等々の解説であった。ここで、今回の研修は終わり、個別の質疑応答となった。

私の所属する団体の幹部のある方は、この団体のアルファベットの頭文字を検索エンジンに入力すると“トップに出て来る”と言って冗談めかしておいでだったが、だが、この団体のアルファベットの頭文字を世間の誰もが知る由もない。それは、SEO対策とは言わないのは当然のことなのだ。
だが、研修を終わって気付いたことは、今更ながらこの団体のホームページの意味はどこにあるのだろうと、いうことだ。何を目的としているのか、それが曖昧なところが最大の問題ではないか、と考えるようになった。唯一、環境論の講習会の生徒募集だけにために機能しているとすれば、非常に残念な状態である。それが明確にできないのであれば、団体の存立に直接かかわる問題でもある。早急に何とかしなければならない。また、それが明確になれば、ホームページを端的に説明するディスクリプションも明快なものとすることができるはずだ。

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