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びわ湖環境ビジネスメッセ・トップセミナー

また1ヶ月近く前の話で 大変 恐縮ですが 10月25日から27日に“びわ湖環境ビジネスメッセ”が 開催されました。
昨年も展示会視察に 訪れたのですが、今回は セミナー受講中心で 参加しました。
ここで 口開けのトップセミナーで 滋賀県立琵琶湖環境・科学研究センター・センター長 内藤正明氏と ㈱堀場製作所・最高顧問 堀場雅夫氏の 講演がありました。

内藤氏は 前知事の選挙のための滋賀県の環境政策を検討し提言したということで、今の新知事に必要以上に 遠慮されていた印象でした。内藤氏は ですが、どうやらこのセミナーの前に 新知事との会合があり、内藤氏の 提言は 是認され、現職の継続も承認されたたようで、ずいぶん お元気になられた様子でした。

内藤先生(京大名誉教授)のセミナーの内容自体は 今まで伺ってきたものと あまり変わりありませんでした。ですが 心なしか 言い方が穏やかな感じでした。
人口の増加と 一人当たりのエネルギー消費量、情報量、交通の速度 が 地球上始まって以来の激増の時代となり、これが 環境に与える影響が 非常に大きいというものです。そして、地球温暖化の指標としては いろいろ考えられるがCO2が 適当であろう、ということでした。これが 2000年までは 地球上の気候変動の誤差の範囲内のような変化だったのですが、この“誤差の範囲内”を 大きく突き抜けて 地球温暖化へ 突き進んで行くだろうという予測。そして “破局”が 2050年まで 早ければ 2030年頃にやって来ると言うものです。
そして 対策が検討されて来ているが、例えば 自動車は なるほど燃費が 向上はしているが、残念ながら 排気量の大きな車が増加しているため、全体としてはCO2は増加してしまっている。つまり“技術は良くなってはいるが・・・”となっている。いわゆるリサイクル活動も 小手先の活動になっていて殆ど効果がない。従って 抜本的解決のために “既存の社会に どのような環境改善技術を埋め込むか” が問題である、という主張でした。(ここで 先生の “又聞きの又聞き だと思うが”と おっしゃって松下幸之助氏の言葉“数パーセントの改善は難しいが、半減する、という方が やり易い。”を紹介されていました。)
具体的にどうするか。“持続可能な「社会像」” は どうあるものか。“自然共生型社会”でしかないだろう。“自然エネルギーの活用”、“パッシブソーラーなどの適性技術の活用”、“各エネルギー消費主体者の心がけ”、“交通エネルギーなどの低減のための土地利用変革”、“ハイブリッドカーなどの先端技術の開発と活用”、“電力源の改善” などの総合的改善が 必要であるとの提言でした。
引き続き、具体的改善事例の詳細の紹介が 予定されていたようですが、残念ながら時間切れというところでした。

堀場氏のセミナーは こう言えば 失礼かも知れませんが、聞くに値はするものとの印象ですが、環境とどう関係あるのかと思う内容でした。
講演は ライフ・スタイルについてでした。
これからの21世紀はどういう時代かというと、20世紀の延長上には無い、とは言えるが 諸説紛々が現状である。そして近代西洋文明の限界が見えてきている。つまり 市場(資本主義)経済と科学技術の進歩の限界ということです。
そして 金持ちになっても意味がない時代になってしまった。こういう時代は “仕事は 面白、おかしく” しなければ意味がない。そして“面白、おかしく” あれば、疲労せず、苦労も感じず、時間の経過も忘れてしまう。つまらない時の時間は 耐え難いもので、上から命令されない仕事は 生産性が2~3倍になると言われている。
従って 単純な発想で“労働時間を短縮するのは間違い”である、と言い切られました。
また、人間は 本来強い生物だ、と思っているとのことでした。人間は、他の動物に比べて 頭が良かったから というだけで 生き残った訳ではない。人間は 本来 強い生物だったのだ、ということです。人間が パニックになる場合は二つしかない。“死にたくないのに殺される”場合と、“食べ物が 無くなる”場合だ。だが、その食の摂取の可能範囲が 他の生物に比べて1000~5000kcal/日と異常に広い。他の生物は 食べさせないことは 固より 食を与え過ぎても死んでしまうものだが、人間は 食べ過ぎても死なない。気温や 気圧の変化に対しても 他の生物より 強い。
ライフスタイルを考えることは 自ずと“環境”を考慮せざるを得ないこととなる。そして、こういう強い人間が 今ある条件で 精一杯 “面白、おかしく” 仕事をして頑張る、そうすれば未来が 良くなると信じるべきである、といったような 内容だったように思います。

メモと記憶を頼りに 堀場氏の講演を トレースしたつもりですが、各キィ・ワードの接続がぎこちない感じになってしまいました。同氏の 講演があまりにも上手すぎたせいかも知れません。

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