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生保不祥事

損保に続いて 生保不払い問題が 先週末 一斉に報じられました。
私としては 何となく今更の感が ありました。今から 30~40年も前からこのような庶民感覚はありました。
私の亡くなった母などは、約30年前に “特にXX社は いざお金を請求すると 書類がないからダメ だとか何かゴチャゴチャ言うて支払いを渋るから 入らない方が良い。”と 言っていた記憶があります。そして“△△社はまだマシで あまりゴチャゴチャ言わずに あっさり払い戻してくれる。” と言っていました。
今回の不払い件数のデータを 見ると庶民感覚の正確さを示す結果かなぁと思っています。経営者は こういう庶民の感覚というか嗅覚を 恐れるべきです。
ですが、発表された自己申告データが正確かどうかの問題もありますので、五十歩百歩の印象です。

これら 大手生保の中には 日本経営品質賞*を 受賞している会社もあります。まだ ましの方の会社でしょうか。
不祥事内容の精査が 必要かも知れませんが、不祥事は不祥事です。この受賞は 返上するのか、はたまた剥奪されるのか、それとも 知らんプリするのか、どうするのでしょうネ。
それに、この賞の 審査基準は 見直されるのでしょうか。知らんプリ なら そのままでしょうね。
そのままなら“日本”ブランドが また劣化して行くような気がします。

*日本経営品質賞は米国のマルコム・ボルドリッジ賞(MB賞)を真似て創設されたもので、ISOマネジメントなどの欧米風で日本企業が押しまくられ、不景気で自信喪失の90年代に、日本の優秀企業を顕彰し、反転攻勢のきっかけにしようとした動きが背景にあったと理解しています。

こういう不祥事が おおやけにされず、まかり通っているのは日本社会の特性でしょうか。
個々の消費者が 弱すぎるのが問題なのでしょうか。いずれにせよ 社会のチェック機構が確立できていないのでしょうね。時の政府が いつも業界寄りであるのも問題です。このあたり、アジア的後進性というのでしょうか。
そう考えると 最近急に 金融庁が 正義の味方になったのは、どうしてでしょうネ。

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