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これまで受講した“ひょうご講座「社会・地域」コース”の紹介

総選挙の結果はどうなるのか。日本の民主主義が今回ほど問われていることはあるまい。選挙を仕掛けた側も、国民の受け手の側も問われている。
①旧安倍派の残党が一掃されるか。かなりの部分が復活するのかが先ずの見どころである。八王子、板橋、明石・洲本、和歌山南部、福井嶺南部がどうなるかだろう。彼らが復活すれば、“石破下ろし”が始まる。自民党内は大混乱するだろうし、全滅すれば余韻は奈良の“タリバン”も勢力を誇示できなくなり、党内は鎮まることとなるだろう。
②旧安倍派の残党が一掃されることは、自民自体の勢力の退潮を示すことにつながる。それは違った意味での野党との政局となる。ということは与党の過半数割れも有り得ることを意味する。その場合、維新の会の与党入りの可能性が高くなる。
③だが、維新の会そのものも退潮傾向にあるため、影響力の躍進はあるまい。推した兵庫県知事の不祥事があり、迫りくる万博も精彩を欠いている。東日本での退潮は明確ではあるまいか。従い政権内に入っても発言力も弱く、自民としては好都合ではあるだろう。
④とはいえ、野党第一党の立民も政権奪還には程遠いだろう。石破氏の早期の解散により選挙協力が進まず、与野党ともに熱気のない選挙なのだ。
⑤ここで、焦点が②の維新の政権入りがどうなるかだろう。下手な政権入りをすれば、手垢のついた政党に成り下がるイメージとなり、退潮に拍車がかかるだろう。将来、岩盤の大阪も危うくなるだろう。
⑥結局のところ、自民激減、立民微増で落ち着くのだろう。自民は委縮し、野党は選挙協力できず政権奪還を望めず、熱気のない選挙となり、投票率も低下するのだろう。日本の政治は国民から見放されるのだ。政治が国民から見放されるのは、日本の元来た道。戦前も国民が腐敗政治を見放して、軍部独裁となり、結果根底的に破綻した。再びどのような経過で日本が破綻するのか、果たして踏みとどまることができるのか、分水嶺にきているのではあるまいか。

日本国内政治の破綻傾向にもかかわらず、日本周辺の国際情勢はキナ臭い!国内政治が混乱しているのに、“外交で平和を”などとは暢気そのものだ。これこそ平和ボケだろう。
北朝鮮の道路爆破は、政権の維持に困難を抱え込みつつあることの裏返しだと言う推測がある。キムジョンウンは身辺警護を強化したという噂もある。一方で北朝鮮はウクライナに出兵していいて多額の報奨金をロシアから得ているという。これらは全て体制強化の道を示しており、それは国内不安要素が増加しているからだという。

一方、中国は、台湾周囲での大規模軍事演習を実施した。台湾独立を許さず、あわよくば侵攻しようとの威嚇だ。
日本はこれに対し、“台湾有事は日本の有事”だとの認識で突き進んでいる。しかし、その動きには実は、国際法に照らした裏付けが無いのだ。日中間には日中共同声明と日中平和友好条約があり、これで日本は北京政権を中国における唯一の合法政権であると認めているのだ。それにもかかわらずこの唯一の合法政権が国内問題だと主張する台湾問題を、一方的に無視し、台湾を支援することは、国際法上認められず、条約を尊重しなければならいという憲法の規定に違反するのだ。この問題を放置したまま、日本は台湾援助へ傾いているが、それで果たして問題はないのか、日本では誰も懸念しないのは何故だろう。何だか、旧安倍派自民の“法の支配”を都合よく捻じ曲げるなはだしい傾向ではないだろうか。

このように、緊張する国際情勢にも拘わらず、日本国内はノー天気の極みなのだ。政治家は信念もなく個人の利益追求ばかり。裏金作りに狂奔し、信念もなく、その時の都合であっちへフラフラと立憲で立候補し、今度はこっちへフラフラと維新で立候補するという連中も結構いる。政治的信念はどこにあるのかと疑うばかりなのだ。
このままでは政治に呆れかえった国民が勝手にセェと投票行動を起こさなくなることも十分考えられるのだ。今回は、その傾向がはなはだしくなるのではないか。

最近のTV報道もいい加減だが、スポーツ報道も米国のメジャーリーグで話題を活況化させている。日本のクライマックス・シリーズがいい加減になっている。
御蔭で阪神がいつの間にか消えてしまった。恐らくどうやら球団側の“優勝させない陰謀”であろうか。昔から“優勝したらその後選手の報酬を上げんとあかんから”それをしないために10年に1度の優勝で計算しているという噂がある。スポーツで実力以外での評価要素があるのは全く不愉快である!



前回は秋季の兵庫県の(公財)ひょうご震災記念21世紀研究機構 研究戦略センター主催の“ひょうご講座”の受講状態を報告したが、今回はこの内の“社会・地域”のコースの受講内容を紹介したい。

第1回 〔9月11日(水)〕
地域経済の可能性を探るーベンチャー精神の軌跡ー
講師:加藤 正文 ・神戸新聞経済部長・特別編集委員・論説委員
予想通り漫談だった。普通はパワポで整理した原稿を提示しつつ講を進めるが、新聞記者だったためかパワポを使わず。“時代は今歴史的転換点であり、サステナブルな社会を創り上げる”うえで、足元の兵庫・神戸の可能性を見つめ直すとして、過去の兵庫・神戸出身の偉人の紹介だった。
真っ先に挙がったのが、2021年に日本経済団体連合会の会長となった住化の十倉雅和氏。東大経済出身で宇沢弘文経済学の目で資本の社会性を強調。
次に黒木亮・著“鉄のあけぼの”にでてくる“鉄のパイオニア”の西山弥太郎の紹介。(“鉄のあけぼの”は全く知らなかった。日銀一万田総裁による“千葉にペンペン草”の話や東の東宝、西の川板の2大労働争議の話は聞いていたが、その紹介は無し。)
近年では、宮内義彦、牛尾治郎、南部靖之、三木谷浩史。その前には流通革命の旗手・ダイエー創業者・中内功が居た。城山三郎・著“零からの栄光”に出てくる川西航空機の話もあった。残念なのはここで講師がゼロ戦と紫電改を混同して説明していた。(ゼロ戦は三菱なので結構いい加減な漫談!)もうこれ以上の紹介が嫌になった。とにかく聞きかじったイドバタ噂話の集大成。それも恐らく飲んで食べて得た話であり、過去の仕事の延長線上。これで報酬を得るほどウマい話はなく結構なことだ。

第2回 〔9月18日(水)〕
生成AIを活用した国際化の推進
講師:金丸 敏幸・京都大学国際高等教育院 准教授
意外にも生成AIによって言葉の壁が低くなり、それが日本の国際化に果たす役割は大きいということであった。特に、英語教育で人を介さずできるAIの活用は有効である。また英語教育の英語教師の実力養成にも有効であることが分かっている、という内容であった。AIの使い方の問題である。

第3回 〔9月26日(水)〕
オーバーツーリズムの今後を考える
講師:阿部 大輔・龍谷大学政策学部 教授
講師は都市計画が専門。オーバー・ツーリズムについて、海外の事例などの比較から、現代日本のインバウンドの課題、目指すべき方向性の議論。オーバーツーリズムは次の問題を引き起こす。①宿泊施設の急増②地価の急騰③コミュニティの変質(地域のインフラを観光客が過剰に費消)これらの対策に宿泊・観光税の設定がある。観光に頼る比率を下げるために、広域連携で混雑集中の緩和も一つの手段となりうる等々の話が有った。

第4回 〔10月2日(水)〕
日本を正しく知ろうー大災害に耐える新しい日本の姿が見えてくる
講師:高嶋 哲夫・小説家
御自分の著作紹介に関する漫談。私自身はどれも全く読んでいないので、良くは理解できず。慶応工学部卒後、原研へ。無鉄砲にもカリフォルニア大UCLAへ留学したが英語が障害になって理解できず。帰国後、学習塾経営。小説なら書けるとの思いで作家になった、という。
新しい発想が生まれていない。例えばソフト・バンクGは新たな発想でモノ作りしている会社ではなく、そうした会社へ投資している会社だ。今の日本は発想力のない人間を育成しているだけなのだ。教育の自由度が無く、多様性を認める教育になっていない問題がある、というのが結論だったように思う。

一寸、首をかしげたくなる内容も中にはあって、小々不満の残る講演があった。

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