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筒井清忠編“昭和史講義―最新研究で見る戦争への道”を読んで

これからの日米両政府の将来の動向が非常に気懸りである。このように“行く末”を気にするならば、“来し方”を見る必要がある。“来し方”と言えば、私には日本の近代史特に戦間期の歴史のイメージがもう一つ霞んでいる。そこで、筒井清忠編“昭和史講義―最新研究で見る戦争への道”を読んでみた。 日露戦争が終わって明治期を過ぎて以降は、世界の中にある程度の地歩を築けてしまったので、単純な富国強兵論だけでは、日本の国家戦略は曖昧になってしまったのではないか。その曖昧さを意識したのかしなかったのか分からないが、的確な方向性を見極めきれずに、単純な植民地主義や膨張主義を国家戦略としてしまい、誤ったように思う。 同じようなことは現代の日本にも言えるのではないだろうか。現代日本に明確な国家戦略があるのだろうか。人口減少のこの日本で、IT革命やエネルギー革命と言う技術革新の中で経済を、産業をどういう方向へ導けば良いのか、明確な方向性があるのだろうか。あるとすればそれをどれだけの日本人が理解しているのだろうか。 . . . 本文を読む
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