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波多野澄雄ら・著“決定版 日中戦争”(新潮新書)の読後の私なりの総括

前回は故半藤一利・著“夏のノモンハン”を紹介し、かなり当時の陸軍軍人の身勝手さが分かる内容だったように思われる。旧帝国陸軍・軍人、実は“お勉強”はせず、独りよがりで天下御免の傲慢居士だった! そのノモンハン事件以降、いよいよ本格的に日本は日中戦争に突入していく。そこでそのノモンハン事件が日中戦争全体にどのような影響を与えたのか知りたくなり、またそのアウトラインが知りたいと思い選んだのが“決定版 日中戦争・新潮新書”だった。終わりの部分に、略年表が付いていて便利だと思ったのだ。この本は、波多野澄雄、戸部良一、松元崇、庄司潤一郎、川島真の各氏の共著だが、松元崇氏以外は全て日中歴史共同研究のプロジェクト・メンバーで、最新の客観的歴史観が語られていると期待した。恐らく、だからこそ出版社は“決定版”と謳ったのであろう。 ここでは、この本で知り得た日中戦争概要を私なりに色付けもして紹介してみたい。 . . . 本文を読む
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