健康塾通信

皆様がより健康であるための情報やご家庭でお手軽にできる健康法をお伝えいたします。

秋の講演会から

2007年11月20日 11時35分52秒 | Weblog
朝晩の冷え込みの厳しさに師走の準備に取り掛からねばと思わずにはいられませんが、ちまたではイルミネーション飾りがスタートしたり、年賀状も販売し始めました。

さて本日は報告です。
秋の講演会ラッシュも終りこの2ヶ月くらいの講演会を振り返りますと、この秋は何と言っても「リンパドレナージ」の講演が主流でした。

対象は一般から、リンパ浮腫の患者様に至るまで、まずは基本的なリンパの流れを学んでいただき、実際にドレナージの実技や運動法などを行いました。

特に小学校PTA主宰の『リンパドレナージ講演会』では、学んだお母様たちが、ご家庭に帰ってお子様などにドレナージをしてあげることで、親子のスキンシップにお役立ていただければ幸いかと思います。

その他「東洋医学の知恵:お灸健康法」や「家庭で出来る健康法」など、東洋医学のルーツをさぐりながら、長い歴史の中から経験を積んで伝承されてきたツボ療法やお灸など、まずはご家庭にあるものを使って『未病を癒す』心がけの大切さをお話しました。

お灸は火を使いますので、危険も伴いますが十分取り扱いや始末に気をつけていただくことで、だれでも簡単に行うことが可能です。

今は直接もぐさを使うお灸より、市販されている1センチほどの円形台紙の上にもぐさを紙で巻かれたお灸(せんねん灸)がありますので、膝の裏側でも皮膚にはりつけて行うことが出来すぐれものです。

今回は、お線香やドライヤーなどを使って出来る方法もご紹介しました。
たとえば、眼のふちが少し重たく腫れぼったい感じがして良く見るとかすかに赤みを帯びているときなど、ほっておくと大きな「ものもらい」になってしまいます。その出始めの時にお線香を使って「合谷」に温熱刺激を加えます。

合谷は親指と人差し指の骨のぶつかったところのくぼみを人差し指の方に向かって押します。最も圧痛のあるところにボールペンなどで×印などをつけておきます。
そこにお線香に火をつけたものを近づけていきます。あたたかさを感じるところまで近づけて、しばらくMAXになるまで維持します。「熱い!」と感じたら
少し離して、再び近づけます。この「熱い!」を10回ほど繰り返します。

家庭用のお線香はかなり細いので、熱さが弱い場合は2本くらいいっしょにして行ってみてください。初期であればあるほど、ものもらいには効果的です。

また感冒の多い時期です、首筋がゾクゾクしはじめたら背中の首の骨の下辺りをドライヤーなどであたためてみてください。

首を前に倒したとき大きな出っ張った骨にさわれます。これが、第7頸椎といって首の一番下の骨です。そこから1・2と下って胸椎の2番3番の間で左右
に1.5センチほど離れたところが「風門」と言うツボです。
肩こりや、咳、風邪の予防に使われます。

ドライヤーでは広範囲に温熱刺激が加わりますが、その周辺を先ほどの線香灸のように「熱い!」をなんどか繰り返しながらあたためてください。

そのほかにも、ドライヤーを使って足の冷えなどを取るのにも活用してください。ちなみに冷えやむくみを取るツボは、三陰交(女三里)両足のうちくるぶしの骨の上のふちから指四本分膝の方に上がったところにあるツボです。
そのあたりで最も圧痛のあるところを探して、指圧したりドライヤーであたためてください。

このような温熱刺激のほかにも、まずはおうちに眠っている健康グッズなどを重宝に使ってお試し下さい。

「病を得て、薬を求めるのは、渇して井戸を掘るに似たり、
聖人は已病を治さず未病を治す」

このことばは養生によって病気を未然に防ぐという中国4千年の歴史で健康管理予防医学の必要性を説いてます。
健康保持は、日々の養生が大事ということを再認識して、ご自分の健康管理法を見つけるきっかけになってくださればと思います。