健康塾通信

皆様がより健康であるための情報やご家庭でお手軽にできる健康法をお伝えいたします。

冬のハーブ・ゆず

2010年01月08日 19時44分14秒 | Weblog
新春から暖かい太陽に恵まれ穏やかな日が続いていますが、朝晩は寒の内ならではの冷え込みようです。

こんな日々は温かい飲み物やお風呂で冷えた身体を芯からあたためたくなるものです。
そして身近にハーブがあると薬効も手伝い、更に冷えを和らげてくれます。

そこで、今回は冬のハーブについてお伝えします。

冬至のゆず風呂はよく知られていますが冬至(とうじ)はお湯につかって病を治すといわれている湯治(とうじ)にかけられていて、
柚木(ゆず)も融通(ゆうずう)がききますようにという願いが込められているそうです。

知人から韓国土産でゆず茶をいただきましたが、何と柚子を蜂蜜漬けにしてあるものでした。
一回分がパックになっていて、カップに入れお湯を注げば、ゆず茶としてまた、ママレードのようにパンにぬったりと重宝してます。

ミカン科のゆずは 別名:橙子(トウシ)、柚実(ユジツ)、柚子(ユズ・ユノス)、柚(ユ・ユズ)、本柚(ホンユ)と呼ばれています。

原産は中国揚子江上流と言われていますが日本へは、奈良時代前後に渡来したということで、今は韓国と並んで我が国は主な生産国になっています。
徳島県のゆずは有名ですね。

※その精油成分は

リモネンを主体としてガンマ-テルピネン・ミルセン・チモール等を含みます。 

※作用
血行促進、毛細血管強化、発汗、健胃、血圧降下、血中コレステロール低下、抗アレルギー、抗菌、消炎など


※適用
風邪、疲労、神経痛、リウマチ、冷え、ひび、しもやけ、腰痛、打ち身、捻挫、食欲不振、高血圧などです。

ゆずの含有成分とその作用には、
○クエン酸、酒石酸、リンゴ酸などがあり
胃酸分泌作用
抗菌作用
疲労回復

○ビタミンC
抗酸化作用
免疫力の強化
コラーゲン生成に関与します。

○ビタミンE
抗酸化作用
血行促進

○フラボノイド(ナリンギン、ヘスペリジン)
抗酸化作用
血中コレステロールの低下抗ウィルス作用
血圧低下

○ペクチン
血糖上昇予防
コレステロールの排泄促進血圧低下

このように、ゆずは香りもよし、健康にも幅広く効果を期待できるすぐれたハーブです。

皮までまるごと有効に使ってみてください。

『杉田玄白翁養生七不可』

2010年01月03日 00時16分14秒 | Weblog
お正月にみる富士山はまた格別です。肉眼ではもっと雄大な姿でしたが、写真は中央線の車窓から山間に頭を出している富士を遠くに望んだショットです。

本日は第三弾!
皆さんご存知の杉田玄白氏の教えです。

杉田玄白氏(1733~1817)というと、「解体新書」
を著したことで有名ですが、晩年に養生七不可を次のように示しました。

1、昨日の非は恨悔すべからず
(終わったことはいつまでもくよくよ考えない)

2、明日の是は慮念すべからず
(取り越し苦労をしない)

3、飲と食とは度をこすべからず
(飲み過ぎ、食べ過ぎは避ける)


4、正物に非ればいやしくも食すべからず
(不自然な物は食べない)


5、事なき時は薬を服すべからず
(緊急時以外は薬を飲まない)


6、壮実を頼んで房を過ごすべからず
(性生活もほどほどに)


7、動作を勤めて安を好むべからず
(横になってばかりいないで適度な運動を)

以上

さてお正月休みも終わろうとしていますが、ゆっくり休めましたか?
明日から、忙しい生活に戻る方も今回お伝えいたしました食養生を片隅に、どうぞ健康な一年でありますように…

ところで我が家の猫のジジも若干メタボ気味です。
ホワイトタイガーのような風貌でまさに年男、そしてイケメンです。
すみません親ばかでした。

『養生訓』より

2010年01月02日 04時30分06秒 | Weblog
2010年の穏やかなお正月、皆様はどちらで初日の出を見ましたか?

さて年始から食養生についてお伝えしています。

今日は江戸時代のロングセラーと言われている健康書を著した貝原益軒(1630~1714)氏の『養生訓』の抜粋をご紹介いたします。

●養生の極意は身体によくないものを遠ざけること、この当たり前ができない。

●普段から養生は目に見えないが健康貯金のようなものだ。心掛け次第で天寿を全うできる。

●節度のある飲食が養生の基本である。

●食べ物は淡白なものを中心にたべると良い。

●食事は物足りないくらいが良い。

●空腹の時に果物や菓子を沢山食べてはいけない。

●ご飯をしっかり食べて肉は控えなさい。

●ご飯本来の味をよく味わい、何より感謝して頂きなさい。

●食べ過ぎて調子の悪い時は、食事を抜くと良い。

●大食い、大酒飲みは必ず短命に終わる。

●四季を問わず、幼児から老人まで温かいものを食べなさい。

●怒ったあと直ぐに食事をしてはいけない。

また、儒学者であり医師でもあった益軒は、養生法を学び実践すれば健康長寿が与えられる。これが自然の摂理であるとも言ってます。

お気付きかと思いますが、この養生訓のなかには『食べ過ぎ』などのように過食を禁ずるキーワードが登場してます。

現在は美食・飽食のために節度を失った結果が、メタボリック症候群などを引き起こしているのですもの…まさに時代が生んだ贅沢病ですね。

慶春

2010年01月01日 06時20分10秒 | Weblog
寅年を迎え、心身共にしなやかに力強い歩みをしていこうと決意しています。

強靱な身体育てには先ずは食育!

そこで、年始めは我が国の食に関する名言や教えを説いた人物とその内容をシリーズでお伝えしたいと思います。

「食は命なり、食は運命なり」と言ったのは江戸時代中期の易者『水野南北』氏1760~1834

●少食の人は、人相が悪くても福相になって、長生きする。晩年は恵まれる。

●少食の人には難病、苦病がなく長患いもない。

●粗食の人は、人相が貧相であっても財を成し、長寿で晩年は楽になる。

●食べ過ぎ傾向の人は、親からもらった運勢がいくらよくても周りにゴタゴタが起こりやすく、心労が絶えない。晩年は惨めな生活を送る。

●美食の人は財産を使い果たし、成功も出世もしない。

●大食、飽食の人は人相は良くても運勢は一定しない。財産があっても無くなる。

●酒肉が多く、太っている人は、一生涯出世は望めない。

このように食欲という人間の強い欲望を欲しいままに手に入れることは、天・地・人を軽視しているということで、健康も人生もうまくいかないということを言ってます。


それでは先人の教えを参考に日々の食に対する姿勢を見直すところから、はじめてみましょう!

今年はさらなる健康を手に入れ、運勢も上昇する一年になることを信じて!

本年もどうぞよろしくお願いします。


2010年元旦
健康塾 主宰 古賀 公子