日本列島は夏本番を迎えました。
関東甲信も遅い梅雨明けから連日の高温に、熱中症の危険率がアップしています。
夏バテの防止や暑い時には「辛いもの」とよく言われています。
辛い物を食べると汗をかいて、体の表面温度が下がります。
東洋医学では「辛味」は冷えからくる不調(血行不良)と
湿気からくる不調(むくみや胃腸の不具合)を改善する効果があると言われています。
冷房などで冷えた場合、薬味や香辛料をあわせて摂るようにしたり
山椒や胡椒はおなかを温めてくれます。
山椒はゆずと並んで日本料理の二大香辛料と言われ料理の味を引き立たせてくれますが
古来より生薬としても使われました。
鰻のかば焼きに山椒は欠かせませんが、脂っこい鰻の消化を助ける他
抗菌作用があり、鎮痛や解毒、寄生虫駆除の効果もあります。
消化能力が落ちているときは、「辛味」として
夏野菜などにカレー粉を使った料理や、わさび、からし、生姜などもいいようです。
むくみや重だるさの症状には利尿作用のあるウリ科の野菜や枝豆などの豆類に辛味を合わせます。
そこで、夏の定番、カラーピーマンや豆類、ズッキーニ等のウリ科のお野菜をたくさん使った
夏野菜カレーはいかかでしょうか?
ピーマンは唐辛子を改良して作られたナス科ですが、
品種と種類が豊富で緑色の定番のものを完熟させると
赤やオレンジのカラーピーマンといわれます。
パプリカは肉厚で大きい品種ですが、生食が良いそうです。
ピーマンの栄養効果は
抗酸化作用が強い・・・ビタミンC・E・カロテン
香り成分のピラジン・・・血液中の血小板の凝固を抑える
肌や骨と血中コレステロール値を下げる・・・ビタミンCが豊富
とくに赤ピーマンはβカロテンの量が緑ピーマンの倍以上あり、造血作用のある葉酸も多く含まれています。
それでは、『涼』を呼ぶ工夫を取り入れて、暑さに負けず過ごしてまいりましょう!