健康塾通信

皆様がより健康であるための情報やご家庭でお手軽にできる健康法をお伝えいたします。

1年の疲れをゆず湯で

2008年12月31日 21時58分10秒 | Weblog
今日は大晦日、皆様は今年最後の日をどのようにお過ごしでしょうか?

カウントダウンに街へと繰り出している方、年越しを故里や旅先で過ごそうとしている方、そして暖かいお部屋でテレビの前に「紅白?」陣取っている方・・・

それぞれ、この一年いろいろな出会いや別れ、感動、そして気付き、発見の数々であなただけの貴重な自分史を刻んだ1年だったのではと思います。

私は1年という節の過ぎ去っていくのが年々早く感じるこのごろです。

そしてこの1年を一文字で表すと『翔』であったと思います。

私がこの文字を選んだ理由は
公私共に駆け巡ったこと、
子供の巣立ち、
そして、悲しくも友人、知人たちとの別れなどからです。

さあ、いろいろあった一年でしたが、何より健康に過ごせたことに感謝して来年も心新たに飛躍の年にしていきたいと思っています。

さて、1年中でもっとも昼が短く夜がいちばん長くなる冬至は過ぎましたが、この12月は例年より雨降りが多かったり暖かい日もあったように記憶しています。

冬至というと「ゆず湯」なんていわれていますが、皆さんはゆずを浮かべたお風呂にお入りになりましたか?
ちょっと想像しただけでもあったか~い気持ちになってきますね。

冬至にゆず湯のお風呂に入ることで、『1年中風邪をひかない』という言い伝えがあるのです。

きょうはそんな『ゆず』の効果をお伝えいたします。

①血行促進効果が高いのでからだの芯から温めてくれ冷え性に効果があります。

②保湿成分があるので、ひび・あかぎれを治してくれます。

③風邪の予防になると伝承されてきました。

④新陳代謝が活発になるため、疲労回復や神経痛、腰痛などの痛みをやわらげる効果もあります。

⑤果皮に含まれるクエン酸やビタミンCにより、美肌効果もあります。



*ゆず湯のつくりかた

・浮かべてよし
柚子の果実を5~6個輪切りにして、そのままお風呂に浮かべます。


・絞ってよし
皮膚が弱い人は輪切りにした柚子の果実を熱湯で20~30分蒸らし、その後、布袋に入れて絞り汁をお風呂に入れ、絞りかすの入った布袋はお湯に浮かべます。

:みかんの皮を乾燥させたものをお風呂に入れるのも同じ効果があるとのことです。


さあ今年も残すところ2時間あまりとなりました。
外の冷え込みはかなり厳しくなっていることでしょう。

また日を追うごとに寒さや冷えも厳しくなっていきますので、硬くなった筋肉を和らげ一日の疲れをそして一年の疲れを「ゆず湯」でとって新年をお迎え下さい。

来年もどうぞ健康塾通信をよろしくお願いいたします。

それではみなさまどうぞ良いお年を

健康塾 主催 古賀 公子




腰痛にツボ療法を

2008年12月19日 14時36分36秒 | Weblog
腰痛って疾患名ではなく症状だってご存知でしたか?
急性、慢性であっても日常生活に支障をきたすのは、経験者なら誰でもお解りのようにまずは歩行をはじめ日常動作がすんなりと行きません。

こんなつらい腰痛ですが、痛みの症状のピークが治まったら腰の周りの筋肉を柔らかくすること、そして筋力アップに心掛けてみましょう。

また慢性の腰痛を抱えている方は本日ご紹介するツボ療法をお試し下さい。


腰の腎兪(こしのじんゆ)
このツボは、腎臓に邪気の注ぐところの意味。
★左右の腸骨稜の上縁から指2本の高さで背骨の横親指1本強のあたりの左右にあります。

志室(ししつ)
志は、心をその方向に向ける、心が何かに向かって進んで行くの意味で、室は、部屋の意味があります。
★腎兪の真横でさらに親指1本強のあたりの左右にあります。


大腸兪(だいちょうゆ)
このツボは、大腸に邪気の注ぐところの意味があります。
★左右の腸骨稜の下親指1本強のあたりの左右にあります。
   

委中(いちゅう)
委は、ゆだねる、まかす、なりゆきにまかす、つく、したがう、曲の意味。中は、中央の意味があります。
★膝関節部(委)の中央(中)にあります。


承山(しょうざん)
承は、うける、つかさどるの意味。山は、こんもりとした丘陵、小高い山の意味があります。
このツボは、ふくらはぎのこんもりした部分で足、膝の疲れ、ふくらはぎのむくみ、こむら返り、便秘などによく使われます。
長時間腰掛けたままでいてふくらはぎや足がむくんだり、だるさの時に効果的なツボです。
★ふくらはぎの一番高いところ

これらのツボが確認できましたら次の刺激の原則を参考に活用してください。

*刺激の原則

①個人差を重視(反応点としてのツボを活用する。先ほどのツボの位置を参考にご自身にとってもっとも反応があるポイントを探します。) 

②刺激の質(当人にとって温熱刺激、指圧マッサージ刺激で一番心地よい刺激を選択する。)

③刺激量(心地よい強さと時間)を総合的にとらえて
●できるだけ少ない部位に少ないツボ刺激
●できるだけ弱い刺激
●できるだけ少ない時間

あくまでも自己の治癒能力の回復を補助することが最善であると心得てください。
    

腰痛を起こしている時は腰がしっかり伸びず、重心が前方に移動するため殿部の筋の負担が大きくなります。
さらに殿筋にかかる負担で、それらの関連痛が腰痛を修飾し、痛みが増強します。
そのため、特に殿部に放散する痛みを持つ腰痛の解消に、殿筋のトリガーポイント刺激が用いられます。

*トリガーポイントとは筋肉の中の硬くなった部分のことで、重力に抗して直立二足歩行で活動していれば必ずある程度の筋活動をしているので、どなたでもトリガーポイント形成の可能性はあるということですが、形成する誘因としては冷えやストレスがあげられます。

もう少し詳しく説明しますと
トリガーポイントが形成される場所
筋肉や腱、靭帯、関節包などといった軟部組織で大部分は、筋肉を包んでいる筋膜です。

トリガーポイントが形成される原因は
①筋肉の過度の収縮や伸張、外傷などによる微小な損傷からできます。

②繰り返し動作や同じ姿勢を維持するなど、筋肉の収縮がほんのわずかな力でも、特定の筋肉を長時間にわたり収縮させることで、エネルギーが不足し、筋肉が虚血(血液が足りない)という状態になりトリガーポイントが形成されます。

御自分で刺激するのが苦手な人は健康機器を利用するといいでしょう。
たとえば 低周波治療器や温灸器など
筋肉:脊柱起立筋を刺激する。
神経支配:坐骨神経

ということで本日は腰や脚にある腰痛に効くツボをご紹介いたしましたが、筋肉の
虚血がキーポイントだということも大事ですね。
やはり、血流が悪いことは総ての病に通じます。
今夜も暖かいお風呂でじっくり身体をあたためてお休み下さい。

魔女の一撃 !

2008年12月18日 21時19分53秒 | Weblog
魔女の一撃・・・
これは「急性腰痛症」いわゆる『ぎっくり腰』のことです。
突然襲われる激しい痛みで、歩くこともままならない状態になりますが、安静にしていて痛みが取れる場合も有ります。


*こんな時に注意!痛みの引き金 

①中腰で物を持ち上げようとしたとき

②急に腰をひねったりなどの日常の不用意な動作

③軽い外傷(打撲や捻挫など)、スポーツ傷害などによる。


*ぎっくり腰のような急に激しい痛みがきたときの対処法

①最初に患部を冷やすこと・・・冷やすことで炎症の亢進を抑えて疾患の拡大(腫れ・疼痛)を出来るだけ小さくするための処置です。

②急性期を過ぎた後・・・出来るだけゆっくりと温めて血流を良くすると筋の復帰も早くなります。

③弱った筋肉の支えとして、腹圧を上げる為のコルセットや腰痛バンドなどの着用も効果的です。

④下肢の痺れ・感覚鈍麻・歩行困難等が顕れるような場合は、椎間板ヘルニア等の恐れもある為に病院の診察が必要です。


*腰痛予防の運動法

ポイントは、腰の筋肉である腹筋と背筋を鍛えることが大切です。
特に長時間同じ姿勢で過ごす人は、運動や体操は予防策になります。

①体の前屈
背筋とふくらはぎの筋肉のストレッチになります。床にすわって脚を伸ばし息を吐きながらゆっくりとできる範囲で身体を前屈します。アキレス腱を伸ばし、膝は曲げないこと。(めやすは10~20キープ)

②背筋のストレッチ
仰向けに寝て 両手で両膝を抱え、できるだけ胸に引き付けます。次に同じ姿勢で膝の裏で両手を組んで背筋を意識しながら同じように脚を引き付けます。
(めやすは10~20キープ)

③腹筋運動
腰痛を良く起こす人は 仰向けに寝て膝を立て、上半身をゆっくり起こしてきて自分にとってキープできる角度でストップします。20回から50回を目安に数えるなど個々のペースで数を調整しながら行ってください。
腰痛のある人は頭を持ち上げるだけでも良いです。
現在腰痛のない方は、床に膝を抱えるようにすわり、ゆっくりと体を倒して腹圧のかかるところでキープします。同じく自分のペースを決めて数を数えてみます。

④背筋運動
うつ伏せから上半身を起こして胸を反らせます。両腕は左右に飛行機のように広げても背中で両手を握って行ってもよいです。
既に腰痛のある人は頭を持ち上げるだけにします。(めやすは10~20キープ)


よく晴れた日には、気になるところの大掃除・・なんて思わず無理をしてしまいがちかもしれませんが、くれぐれも無理な姿勢で腰を痛めないようにしてください。
 
「腰は要」ですからどうぞ大切に・・



















腰痛を起こす前に

2008年12月17日 19時33分32秒 | Weblog
年の瀬を迎え、普段よりせわしく感じるこのごろですが、つい無理をしてオーバーワークになってはいませんか?

冬の寒さも手伝って疲労プラス冷えが思わぬ腰痛などを招く元になりかねません。

そもそも人間は四つ足から進化して二本足歩行になったことで腰痛が宿命になったといわれています。
四足歩行では体重は四本の脚に分割されて背骨が梁となって頭を支えたり、脚の間に垂れ下がるような内臓を支えていたわけですが、二本足で立つことで、背骨は柱の役割になり抗重力筋となる背中や腰の筋肉や内臓も折り重なることで負担がかかりやすくなったというわけです。

なんと立った時に、上半身の体重の8割は椎間板にかかり、腰椎を伸ばすことで椎間関節にかかる割合が更に増加します。


*腰痛を起こす原因

筋肉由来・・・悪い姿勢や動作などによる筋肉への負担からくる筋肉疲労。

内臓由来・・・胃、腎臓、脾臓の炎症性の疾患、尿路結石、腹部大動脈瘤、子宮内膜症、腹部や腰部の腫瘍など。


血管由来・・・血行不順からくる腰痛。きつい下着や、肥満による血管の圧迫などによるもの。

神経性由来・・・ストレス、心身症、ヒステリー、うつ病など。

脊柱由来・・・骨や椎間板の変形などの異常。変形性脊椎症、腰椎分離症状、椎間板ヘルニアなど。


*こんな方は腰痛を起こしやすいので普段の生活を見直しましょう!

①長時間(一日2~3時間)車などを運転する人
②一日のうち座っている時間が長い人
③同じ姿勢での作業時間が長い人
④脚を組んで椅子に座る人
⑤床で横すわりをする人
⑥いつも同じ方に荷物を持つ人
⑦脚に合わない靴を無理してはいている人
⑧運動不足の人
⑨ハードな運動をしている人


まずは疲れを溜めないよう、入浴などで十分身体をあたため血流促進、そして運動や腰の負担をかけないような作業の工夫も大切です。
次回も腰痛シリーズをお伝えいたします。