冷たい雨のゴールデンウィークになりました。
今回の健康塾通信は、私が大学で学ぶことを決意した
思いをお伝えしたいと思います。
私はこれまでコメディカルとして、
専門分野の知識・技能を身につけて参りました。
さらに、婦人科癌の後遺症である
「リンパ浮腫」の患者様とのご縁が
新たなスキルアップとして、
医療のリンパドレナージを習得することになりました。
それからは、限られた命と向き合っている患者様との出会いや、
別れに心が痛むこともありました。
腕や脚のむくみから生活の質は低下し、
再発や転移への恐れから、情緒不安の患者様もいらっしゃいます。
治療師として精一杯寄り添いながら、適切な言葉が見つからず、
自分の対話に自信が持てないこともありました。
「からだ」の見える部分は確認することはできても、
その奥にある重篤な部分は、はかり知れません。
鍼灸を体表医学と表現することもあり、
症状が内臓体壁反射となって皮膚の表在に現れます。
リンパ浮腫も、表在リンパ管から漏れ出て
行き場を失ったリンパ液が、むくみの原因を作ります。
それらの症状を軽くすることは可能でも
「こころ」の隠れた部分を理解することはできません。
一人の患者様の『心身相関』を知るためには
バックボーンである文化や環境を知り、
「こころ」に潜在している深い部分から「からだ」に現れた
『病』の原因にたどり着くことができると思います。
よりクオリティの高いセラピストとして成長するために
更に必要なことを学ぼうと決意いたしました。
私の潜在意識の中に埋もれていた、学ぶことへの探求は、ビッグバン以前
120億年前に発生した極小の泡のように現れたものかもしれません。
これからもその泡を消すことなく育て、進化させて
皆様のお役にたちたいと願っています。
本日のフォト
信州小諸の旅から
かもさんたちのくつろぎです。