健康塾通信

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呼吸にかかわる筋肉 その3

2011年07月11日 07時19分19秒 | Weblog

関東も例年より早い梅雨明けです。肌を刺すような強い陽射しの季節がやってきました。

みなさん早い時期から節電対策・暑さ対策に、様々な工夫をこらしていたと思いますが
我が家もはじめてゴーヤを植えてみました。
初めに植えた沖縄ゴーヤは土が合わないのか葉っぱも元気なく成長が今一つです。

でもあとから植えた地元のゴーヤの苗が1日30センチ以上の目覚ましい成長ぶりです。
世間よりかなり遅れての植え付けだけに、当初は緑のカーテンまでいくのだろうかという不安はありましたが・・・
毎朝の水やりと成長の記録の写メが楽しみになりました。

家の周りの雑草取りや植物の手入れなど・・
朝の陽が射しはじめる前が勝負です。

特に朝の空気は澄んでいますし、鳥たちのさえずりも心地よく響き、
風もひんやりとしているからすがすがしいものです。

ちなみに5時から6時くらいまでですが・・・6時半過ぎると気温もおひさまも徐々に高くなりますから、
暑さに弱い私のレベルでは五感を研ぎ澄ます能力が次第に落ちていくのがわかります。


さて今日は、呼吸に係わる筋肉ではよく知られている「横隔膜」についてお伝えします。

前に述べました呼吸補助筋より深いところにあるのが横隔膜です。

昔からシャックリの原因は「横隔膜のけいれん」といわれてきましたが、
実は喉の奥を走っている「舌咽神経」の刺激で
横隔膜の収縮する運動と声門(声を出す器官)が閉じる運動が
いっしょになっておきることがわかってきています。

ですから、あのような音が出るのですね。ヒック!!

普通にしていて意識が別のことに集中すると自然に止まることが多いものですが、
何とか早く止めたいと誰かにふいに驚かせてもらったりなど、いろんな方法が知られています。

ただ中高年では中枢性疾患や消化器疾患など病的なものもありますから要注意です。

さあここで本筋にもどりますが、
横隔膜はドーム状をした筋肉の薄い膜で、肺とおなかを仕切っています。
息を吸うと横隔膜は下がってスペースが広がるので肺が大きく膨らみます。

このように横隔膜は息を吸うときに使う大切な筋肉です。

胸が膨らんでくるということは肋骨と肋骨の間にある肋間筋が肋骨を動かしてくれるので
胸郭が広がるということです。

*胸郭・・背骨の12個の胸椎と12個の肋骨と胸の前にある1個の胸骨から成る鳥かごのような形をしていて
中にある大切な心臓、肺、食道を保護しています。

そして息を吐くと横隔膜がゆるんで空気が肺から押し出されます。

通常の呼吸は呼吸中枢によって自発的におこなわれています。
成人は安静時1分間に15回くらいの回数で、
筋肉もかかわることはありません。

しかし、意識して深くゆったりした呼吸を行うことで横隔膜や肋間筋を鍛えることができます。

特に、吐く息を音を立てながら意識的に細く長く吐くことは、腹部の筋肉も使い、
吐ききることでたくさんの空気を取り入れることができ胸郭もより大きく広がります。

こうした呼吸運動が呼吸にかかわる深い部分の筋肉を鍛えることになります。

そして胸郭がより広がり持ち上がると、腹筋群も使われるので ポッコリおなかにも効果的です。


今週は熱い日々が続くようですが、口をすぼめてフーッという息とともに体の熱気も追い出しましょう!

でも呼吸が苦しいと感じるような暑さの時は、首筋(胸鎖乳突筋)を冷やしてみると
汗も暑さも納まってきます。

みなさんの工夫と発想で暑さ対策、そして楽な呼吸をしてみましょう!