健康塾通信

皆様がより健康であるための情報やご家庭でお手軽にできる健康法をお伝えいたします。

イルミネーションの癒し

2007年12月25日 22時23分18秒 | Weblog
今日はクリスマス・・
今年もあとわずかとなりました。
我が家のイルミネーションも今年は話題のLEDに替えてみました。
冷え込みの厳しい夜道にイルミネーションの明かりは家路に着く人たちの癒しになれば幸いとおもいますが・・
約1ヶ月ほど暗い夜道に貢献させていただきましたが明日には取り外し、お正月の準備にかかります。


さて以前、代替医療のことを取り上げましたが、歌舞伎、演劇、歌、演奏会、芸術鑑賞、映画、テレビドラマからドキュメンタリー
などなど・・元気を与えてくれる芸能や芸術の素材は身の回りにたくさん有ります。
この一年を振り返って、数々の芸能に触れ、感動や希望、喜びを与えていただきました。

以前「芸能浴」という興味深いタイトルの講座を受講したことがありましたが、その中には「和太鼓」「ダンスセラピー」「声楽・発声」などの芸能を学び実演することで心身ともに癒され元気になるという貴重な体験をいたしました。
まさに芸能セラピーかと思います。

今年の最後に出会ったのは「脚本朗読会」でした。
歌舞伎朗読会による「頼朝の死」そして、演劇集団子羊の会による「ロミオとジュリエット」の脚本朗読でした。

ポエムの朗読会は何度か足を運んでいますが
この度の『脚本の朗読』をお聞きするのは始めての体験でした。
特に「ロミオとジュリエット」ではそれぞれのキャストの感情こめた朗読から以前見た舞台や映画の場面が想起され、2時間あまりの舞台を食い入るように聞き入ってしまいました。
朗読は演劇などの基本とされ、歴史的にもこれらの舞台の原点ともいうべきものです。

前回「脳」の話題で、声を出して文章を読む『音読』は脳を活性化するとご紹介しました。
また近頃、子供たちへの読み聞かせが子供の想像力を養い、親子の心のスキンシップにもつながる大切なこととして積極的に取り組まれています。
そして、これは単に本を音読するというより、感情込めて読み上げることがより大切かと思います。

今夜はクリスマス、イルミネーションの明かりの下でサンタの物語を語られているご家庭もあることでしょう。
母のあたたかな発声に心を癒され眠りにつく子供さんの傍ら、母子相互作用で母親も一日の疲れを忘れ癒されることと思います。

多くの情報が眼から入ってくることの多い毎日、眼を閉じて朗読を聞き入るゆとりもほしいものです。
きっと、想像を超える世界が広がる可能性を秘めていることでしょう。


この一年お世話になりましたすべての皆様に心よりお礼申し上げます。

また来年も健康塾通信を発信してまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします。


それでは、皆様どうぞ良いお年をお迎え下さい。

脳を活性化!

2007年12月15日 17時47分03秒 | Weblog
今年も「脳」にまつわるさまざまな話題が出た年でした。脳は今だ未知の分野が残されていますがその発達は止まっても活性化することはできます。

東北大の川島教授はある老人施設で、音読と一桁の単純計算を継続して行った実験で
コミュニケーション能力の変化や杖なしの歩行、ベットからの起き上がり、排泄の自立などの複合的な効果が生まれたことを報告されています。

特に文字を音にするという作業(音読)は脳の全身運動、副作用のない劇薬とまでいわれています。

脳の発生からみると元は単なる管であったものが、場所によっては複雑に変化して大きさや各部位が作られました。
基本構造は大脳、間脳、脳幹、小脳にわかれていて、それぞれの領域が協調して働いています。
ほ乳類では、大脳皮質が大きく発達し、前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉に分かれています。
特に30から40%という大きな前頭葉をもつことは人間の特徴で、感情や創造や理性等にかかわっているとされています。
前頭葉を鍛えることでより人間らしさが育まれるのですね。

5年前くらいから各地で開催されていた 「人体の不思議展」に行った時、実際の「脳」を両手にのせて重さを体感できるコーナーがありました。
「えっ!こんなに軽いの?」と驚いた程ですが、成人男性では、1350~1500グラム、女性では1200~1250グラムで、これは体重の約2%にあたるそうです。
そして哺乳類の鯨が最も大きい脳を持っていますが脳の大きさは知能とは無関係ということです。
また脳に皺がたくさんあると頭が良い等と聞いたことがあるかもしれませんがそれも無関係です。おそらく頭を使うことで神経線維がふえるということと、混同しているのかもしれません。

次に脳幹ですが、中脳と橋と延髄の3つの部分に分けられていて、上で大脳と、背側で小脳と、尾側で脊髄とつながっています。

脳幹というと12脳神経ですが、「嗅いで見る動く車の三の外、顔耳のどに迷う副舌」 等のゴロで暗記したものです。

第I脳神経・・・・嗅神経     嗅覚

第II    ・・・・視神経     視覚
 
第III   ・・・・ 動眼神経   上下の眼球運動

第IV   ・・・・ 滑車神経   眼球運動(上斜筋)


第V   ・・・・ 三叉神経   顔面・鼻・口・歯の知覚、咀嚼運動

第VI  ・・・・ 外転神経    左右の眼球運動(外直筋)

第VII  ・・・・ 顔面神経    表情筋の運動、舌前2/3の味覚、涙腺や唾液腺の分泌

第VIII  ・・・・ 内耳神経    聴覚、平衡覚


第IX  ・・・・・ 舌咽神経    舌後1/3の知覚・味覚、唾液腺の分泌

第X   ・・・・ 迷走神経    のどの知覚・運動、頚胸腹部の臓器を支配

第XI  ・・・・・ 副神経     肩や首の筋肉の運動(僧帽筋、胸鎖乳突筋)

第XII脳神経 ・・舌下神経   舌の運動


この12脳神経は脳から直接出ている末梢神経です。
ⅠからⅣは中脳 ⅤからⅧは橋 ⅨからXIIは延髄に分けられています。

更に注目すべき点は12本のうち4本が視覚領域にかかわっていることです。ですから眼球の運動が脳を活性化するということはうなづけます。

そして、五感をみがくことや関節運動すること、咀嚼や発声などがさらに脳を活性化することにつながります。

最近、人の名前が出てこなかったり、「あの・その・そこの・・」など会話の中に自分だけしか解らない指示語が登場してませんか?
私も良くあるので・・要注意なのですが・・・これは脳の老化ですね。

脳は絶えず新しい情報を受け入れ変化を遂げています。
 
脳細胞は一日10万個ずつ死んでいくといわれてきましたが、年をとっても限られた領域ですが
新しい神経細胞がうまれていることもわかってきました。

冒頭の老人ホームの皆様の音読による効果が実証済みですから、あきらめずに「脳の可能性にチャレンジ」したいものです。

ホットな冬を

2007年12月06日 10時02分17秒 | Weblog
12月に入りまして日照時間も少なく本格的な冬の到来になってまいりました。
私は朝のウオーキングを順調に行っていますが、近頃朝露で濡れた木道は滑りやすく少し足元が緊張します。でもピリッと冷たい大気と、せせらぎにうっすら立ち込める靄の中は身の引き締まる想いです。そして帰り道に立ち寄る朝捕れ野菜の直販には新鮮なお野菜が並び、嬉しいごほうびとして買い求めてきます。
とてもいい習慣ができたことに感謝しています。
 
さて今週火曜日にかわさきfmにゲスト出演いたしました。
今日はその時の話題をご紹介いたします。手足の冷えている方や風邪ひきさんにお試しあれのおはなしです。

☆コンニャクであったかデトックス☆
標準のサイズのコンニャクをそのままか半分に切って小さじ2杯くらいのお塩を入れたお湯で10分茹でてタオルで包んだものを使います。使うポイントにより大きさや枚数を準備してください。熱くなっていますのでくれぐれもお気をつけてお使い下さい。熱さは1時間くらい持続しますので一つのポイントに2~30分を目安に、タオルなどを用いてご自分であつさ調整などをして湿布してください。

疲労回復や内臓疾患には肝腎要といわれるように肝臓(右胸の下)と腎臓(腰の骨から指3本くらい上の左右)を温めることで、新陳代謝を高め老廃物を排出するデトックス効果があります。コンニャクが肌から毒素を吸い出してくれるということです。

肩こり・腰痛・関節痛などにはその患部に、また風邪の場合はのど・腰・肩甲骨の間に湿布してみてください。
ひね生姜(約100g)のおろし汁を少し湯煎してコンニャクを包んだタオルにしみこませて患部に当てる方法も有ります。

注意事項
*使用後のコンニャクは食べてはいけません。毒素を吸い込んでいます。
*コンニャクは冷蔵庫で保存して小さくなるまでくり返し使用できますが病状によっては日持ちが違いますので、よく見極めてお使い下さい。
*食後すぐや、入浴直前直後は行いません。

最後に風邪に効くあったか飲み物、梅醤番茶をご紹介します。
熱・鼻づまり・咳の緩和に有効です。我が家は梅生姜番茶ともいって風邪のときの定番にしています。

☆風邪に効くあったか飲み物☆
①梅干の黒焼き一つ          
②生姜の絞り汁少々
③醤油好みで少々
④三年番茶 150cc
湯飲みに直接、梅干・生姜の絞り汁・醤油を入れ煮出した三年番茶を注ぎ、よく混ぜるだけです。

*梅干の黒焼き
生梅や梅干には含まれていないムメフラールという成分が焼き梅にはあり、熱・咳・のどの痛みなどあらゆる風邪の症状に効果があると言われています。また このムメフラールは、加熱することで梅干の糖の一部とクエン酸が科学反応を起こし、結合することで生まれてくる成分で、クエン酸などと相乗効果で血液をサラサラにしてくれます。これによって全身の細胞が活性化し、新陳代謝が良くなる為風邪に効くと言われているのです。

*三年番茶
3~5年生育したお茶の葉と茎を半年から1年寝かせてから焙じたもの。
体にも優しいお茶で、自然食料品のお店や通販で購入できます。
日常の飲用はもちろん、風邪の時には、よく煮出したものをポットに入れておいて、水分補給にしたり、さましたものに塩をいれてうがいをするのも良いです。

それでは身体をじゅうぶんあたためて水分を補給してホットな冬をお過ごし下さい。