姿勢③ goo.gl/G4kLEF
— 古賀公子 (@biosu) 2018年10月19日 - 21:32
日ごとに秋が深まって参りました。
少し残念なことは、今年は塩害によっていつものような紅葉の色が見られないことです。
でも、秋の楽しみは他にもたくさんありますので、この時期の楽しみを探したいですね。
ただ、無防備にしていると手足の冷えや、お肌の乾燥が始まります。
それぞれご自身の身体と向き合って、ウイークポイントを補っていくことも大切です。
それでは、姿勢の3回目は、ご自身の立ち姿勢をチェックしてみましょう!
まずは壁や固定された扉を背にして立ちます。身体が壁面に触れる位置まで近づいてみましょう。
腕は力を抜いて体の側面に自然にたらし、両足はかかとが壁につくように立ちます。
それから、ふくらはぎ、臀部、肩甲骨、後頭部も壁に着くように調整してみます。
正面から見た場合、肩の高さの違いや、腰の高さなど体のゆがみとして、気づきもあると思います。
真横から見た場合
どなたかご家族などに見てもらえるか、あるいは鏡など全身を写して確認できるといいと思います。
正常な姿勢といわれているのは、体の部位のポイントがあります。
専門用語なのでカッコ内に補足を加えますと
① 耳孔(耳の穴)②肩峰(肩の端)
③大転子(股関節の横で大腿骨の外側にあり、脚を上下左右に動かしたときに触れると丸く出てくるところ)
④脛骨外側顆(すねの内側の骨で下腿の外側にある腓骨とで関節を作っている下腿の側面の部位)
⑤第五中足骨後方あるいは、外踝(そとくるぶし)の前方
これらの5つポイントが縦一列に並びます。
チエックポイントは、立った時壁面と腰のすきまは手のひら1.5枚分が理想、
2枚分空いていると腰を入れすぎています。
女性は腰が入りデッチリになりやすく、骨盤が後ろに傾く後傾型が多いので、
腹筋にぐっと力を入れて骨盤を前に傾けるようにすると、壁との隙間が少なくなります。
もし、隙間が大きかったら理想の隙間に近づけてみましょう!
これらが正常なのですが、如何でしょうか?
ただ注意点ですが、膝をぴんと伸ばして立つのは
膝の形状から負担になる立ち方となるので、
膝は軽度屈曲状態でかるく緩める方が良さそうです。
セルフチェックでは、正確な体の部位はわかりずらい場合がありますので、
あくまで目安にして、大きな姿勢のずれやゆがみの発見につながればと思います。
長い間の生活習慣で、作られた姿勢から慢性的な痛みなどの発症原因につながることも
重要になりますので、先ずはチェックから始めてみましょう!
色褪せた落葉樹の葉がゆっくりと舞い落ちてきました。
そよぐ風、空を見上げると秋の雲です。
10月になると自分の誕生月でもあり、少しソワソワするような何気に意識して日々を過ごしています。
先日、地元のフォーラム(男女共同参画センター横浜)で30周年の記念に
時の人である「角野 栄子さん」の講演会が開催されました。
鮮やかなエメラルドグリーンのニットワンピースに同色のソックス、グリーンの縁取りの眼鏡というスタイルで
さっそうと登場されました。
83歳という年齢は全く感じられないはつらつとした表情と講演中も崩れない姿勢、
90分のお話の後お休みも取らず、100名を超えるサイン会にも応じてくださったと伺いました。
私も「キキとジジ」という特別編その2を購入、何と2番目にサインしていただきました。
大先輩が現役で健康的にご活躍されているお姿は、
間もなく65歳を迎える私にはおおきな励みとなりました。
さて、姿勢を制御している感覚情報で今回は残りの「前庭覚」「体性感覚」のことをお伝えいたします。
前庭覚(前庭感覚)は耳(平衡聴覚器)の奥、側頭骨内にあって体の傾きや頭の回転運動が刺激となって、
前庭と半規管の内部にある感覚上皮を刺激します。
神経の経路は複雑になりますので割愛しますが、
体の情報で反射的に筋運動が調整されることで体の平衡感覚が保たれます。
体性感覚は、ヒトが立位の場合は足底感覚が情報源となります。
つまり体が支持する面との相対的な空間的位置関係の情報、
たとえば水平なところに立ち姿勢を保つ場合は
足底からの体性感覚情報によって、水平に関する感覚の基準が作られます。
視覚・前庭覚・体性感覚の3つは個々人の健康状態・疾病や環境、活動によって感覚入力に個人差が生まれます。
しかし、これらの感覚システムからの情報は脳や脊髄などの中枢神経系が関わって、姿勢が調整されています。
ですから、感覚への刺激が姿勢を改善するためには重要になってきます。
芸術の秋、おおいに五感を刺激してみましょう!
次回は理想的な立位など体幹のことなどもお伝えしてまいります。