健康塾通信

皆様がより健康であるための情報やご家庭でお手軽にできる健康法をお伝えいたします。

下肢リンパ浮腫 セルフ 圧迫法

2020年06月08日 18時25分35秒 | Weblog

 

 

皆様こんにちは

本日は最高気温に達した地域もあり、蒸し暑い日になりました。

 

さて、今回は術後の下肢リンパ浮腫における

おうちで出来る圧迫法をご紹介します。

 

浮腫になってからは、弾性ストッキングを着用の方が多いと思いますが

今回は、前にご紹介しました装着が簡単な「エアボ筒状包帯」を基本にして、

特にむくみが強く、硬さなどがある部位に弾性包帯やスポンジなどをプラスして

巻いていく方法をご紹介します。

写真①

 

写真②

 

写真①②は今回使った包帯その他のサポート用のものです。

①エアボ筒状包帯・弾性包帯8センチ、10センチ、12センチ、白帯20センチ、五本指ソックス

②包帯を追加して部位的に圧迫を追加するときに使います。

もし、スポンジなどがありましたら、浮腫みの多い部位や硬くなった部位に

合うような大きさに切って使います。

今回は在庫があったもので、

左側の写真は筒状のティジーグリップという伸縮サポート包帯ですが

カットして丸いリングにして足くるぶし周りのむくみが多い場合に活用しました。

浮腫みの範囲によって包帯のカットの幅を調節します。

 

右側の三角形状のものは腹部パットとして、本来は下腹部の浮腫みに使いますが

今回は大腿部の内側の硬さや浮腫みの範囲が大きい場合に代用します。

スポンジが有れば、自分用にカットしてお使いください。

 

写真③

8センチバンテージ(圧迫包帯)を足首に2回固定巻きをします。

リング状にカットした包帯を内くるぶしの上に乗せ、

写真④

その上から包帯で圧迫します。

写真⑤

外くるぶしも同様に行います。

写真⑥

残った包帯でを内外のくるぶしを2から3回、1センチくらいずらして巻き(タケノコ状)、くるぶしから甲へそして、甲から足首より上に向かって

やはり1から2センチくらいずらしながら巻いていき、最後は包帯をマジックテープの付いたベルト(100均で購入)

で固定します。

後ほど拡大写真で再度追加説明いたします。

 

写真⑦

これは大腿部内側です。

この部分は健側の同じ部分と比較して、つまんだ感じではジェル状の感触がしたり

ややしこりのような硬さを感じたりする場合が多いようです。

そんなときは、20センチの白帯を使って広い部分を、サポート素材を使って、巻き込んでいきます。

 

この写真は写真③~⑥までのくるぶし周りの拡大写真です。

足首に固定巻き2回の後、リング状のサポートを巻き込んで

タケノコのように交互にクロスしながら、

足の甲からリンパの流れる方向(中枢)に向かって巻いていきます。(下(足指方向)から上(ふくらはぎの方に)にずらして巻いていきます。

 

 

バンテージは中枢に向かって巻いていくことが基本です。

足の甲に浮腫みが多い場合は指の方に広がることが有りますので

逆流を防ぐ意味で、指包帯の代用で5本指ソックスを着用します。

 

この圧迫法は特に浮腫みの範囲や硬さなどが部分的に出現している場合に

活用していただき、この圧迫下で運動をします。

運動時間は10分から15分、又は同時間の家事など室内で行います。

 

立った運動や立ち仕事では、エアボ筒状包帯がずり落ちやすくなりますので

エアボの上から7~8分丈くらいのスパッツを着用するなど工夫します。

 

それでは、セルフバンテージをより簡単に取り入れながら

圧迫後の運動などで包帯を外した時の、皮膚の状態を観察してみましょう。

浮腫みの範囲や状態には個人差がありますので

ご自身の状態によって、無理なく圧迫時間帯を調整して行ってみましょう。

 

これからの季節は圧迫包帯や弾性ストッキングの着用は、とても厳しいと思われます。

皮膚の手入れを十分に行ったうえで、上手に活用しされることをおすすめします。

 

ではまた次回


色々な歩き方の工夫②

2020年06月02日 20時41分59秒 | Weblog

今日は湿度も高く、午後からは紫外線も強くなってきました。

これから、強い日差しの降り注ぐ時間帯や、雨降りでは

外歩きが出来ない日もあるかと思います。

 

今回は、外歩きの速さや時間帯などの確認をしてみたいと思います。

 

先ず運動には「低強度」「中強度」「高強度」の分類が有ります。

歩き方でいうと、「低強度」は散歩

「高強度」は競歩にあたります。

「中強度」の歩きになると、速歩きで大股を意識すると

会話までは出来ても歌えない速さといわれています。

 

また中強度の運動は速歩きのほか、

階段を下りること、水中歩行などが含まれます。

 

そして、この中強度のウォーキングが、多くの病気予防効果が高く

健康長寿にも叶うという研究調査があります。

1日8000歩そのうち中強度のウォーキング(速歩き)20分が黄金律だそうです。

 

東京都健康長寿医療センター研究所によると、1日20分ほどの

中強度の運動を2か月続けると寿命をコントロールする

「長寿遺伝子」のスイッチが入ることが証明されたということです。

近頃は、コロナ禍の影響で体温測定をする機会が増えたと思います。

体温は24時間のリズムが有り、夕方16時から18時の体温が一番高くなります。

 

中強度の早歩きには夕方の時間帯が適しているといわれ、快眠にもつながるそうです。

 

また、起床後1時間以内は心筋梗塞や脳卒中などの

心臓血管系の異常が多く発生しているので、やめましょう。

就寝中に体の水分が発汗などで奪われるので血液がドロドロになり

運動による危険度が増すといわれます。

 

朝食をとり、起きてから1時間すぎてから

ゆっくりと散歩から始め、体が温まって来たころから速歩きにするように

最後はクールダウンして終わることが勧められます。

 

これからの時期のウォーキングは、天候に左右されますので

歩く場所や時間帯など配慮して、1日20分の中強度を目標に

(1日の合算で20分も可能)

先ずはご自身で無理のない工夫を見つけましょう。