健康塾通信

皆様がより健康であるための情報やご家庭でお手軽にできる健康法をお伝えいたします。

リンパ浮腫のスキンケア②爪

2021年08月30日 08時46分52秒 | Weblog

八月も終わりに近づきましたがまだ残暑が続いています。

今朝は、太陽が顔を出す前に新聞を取りに行こうと、携帯電話片手に少し遠回りしてみました。

折角なので、歩道にはみでるような雑草の中で咲いていた可憐な花の写真を撮りました。

朝露の残った草むらからは、虫たちの涼やかな声が聞こえてきました。

ムラサキツメクサ

 

さて本日は前回のスキンケアに続き「爪」のことをお伝えいたします。

 

爪は皮膚の仲間というのはご存知かと思いますが、

私たちの皮膚は表皮・真皮・皮下組織の三層からできています。

 

さらに一番表面が表皮ですが、ここはさらに五つの層にわかれ、

角質層(角層)」「透明層(手のひらと足の裏のみ)」「顆粒層」「有棘層」「基底層」

となります。

 

爪はこの角質層の部分が厚くなったものです。

 

特にリンパ浮腫では、浮腫の増強に伴って爪が巻き爪になりやすく

端の部分が食い込んで悪化するとその周りに炎症を起こす原因にもなります。

脚のセルフケアの時は爪のチェックを忘れずに、爪の先まで

保湿しながらマッサージすることが大切です。

さらに、爪を切る時のポイントは深爪にならないように、両端を切り込まないような「スクエアカット」がおすすめです。

 

「スクエアカット」とは爪を指の先と同じ高さにして横方向にまっすぐ切ってやすりで整える切り方です。

エメリーボードという爪やすり(紙製)は安全です。

100均でも、ネイル商品の所にあるので見つけてください。

キバナコスモス

 

 

それでは、

この暑さももう一息であることを期待しながら。。。。。今日もお元気で無事故で過ごしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 


リンパ浮腫のスキンケア①乾燥

2021年08月23日 20時38分21秒 | Weblog

きょうは処暑と呼ばれ、厳しい暑さの峠を越したという時期に入りましたが

最近の異常気象で大雨などの被害が後を絶たず、

また台風の発生も追い打ちをかけています。

どうか、各地の被害がこれ以上出ないように願うばかりです。

 

 

さて、今日は術後のリンパ浮腫の治療を振り返りながら

スキンケアのことをお伝えいたします。

以前は複合的理学療法とも言われ、それより遡り2000年に

ドイツのハンス・ハルトック先生とアネッテ先生より学んだ頃は

複合的物理疏泄療法と呼んでいました。

そして、現在は複合的治療と呼ばれ、内容は変わらず次の4項目を核としています。

 

*スキンケア

*リンパ誘導マッサージ(リンパドレナージ)

*圧迫療法

*圧迫下の運動療法

スキンケアは、治療を始める前の皮膚のチェックからはじまり、日常的には

皮膚を清潔にして保湿などを行うことです。

リンパ浮腫の皮膚は乾燥しやすいので感染症や炎症のもとになりやすいと言われます。

ケアには天然成分などの刺激の少ない保湿クリームがふさわしく、

潤いを与え、保てるように日々のケアが大切になります。

手のひらを密着して腕や足を包み込むように下から上へと、

体の末梢から中枢に向かって優しく塗りましょう。

同時に、リンパの流れを良くするセルフケアにつながります。

 

すでに浮腫が発症していると圧迫のための弾性スリーブ・ストッキングを

着用されていると思いますが、夏季は日焼けや虫刺されにも注意が必要です。

 

湿度が高く蒸し暑い日もあると思いますが、あせもなどにならないよう

シャワーで洗い流したり、かゆみが出て搔きむしると傷が出来て炎症を起こすもとになりますので、

早めの対応をされますように。

では、次回もスキンケア②をよろしくお願いします。

 

朝夕は涼しい風と共に虫の合唱も聞こえるようになったこの頃です。

どうぞ健やかにお過ごし下さいませ。