健康塾通信

皆様がより健康であるための情報やご家庭でお手軽にできる健康法をお伝えいたします。

花粉症に効くハーブ

2007年02月28日 13時04分46秒 | Weblog

ハーブは太古の昔から病気の予防や治療に、自然療法の中でも薬物療法として用いられてきました。はじめは経験や知識などから受け継がれてきたものが
現在では科学的な方法を用いて、その効果や作用が実証されてきました。

日本ではハーブティーが身近なものとされていますが、最近はエッセンシャルオイルなども手に入れやすく、家庭でもアロマテラピーなどといって入浴のときに精油を何滴か入れて、リラクゼーションや芳香を目的に使われています。

花粉症には血液の浄化作用や体質改善を促進するといわれるネトル(イラクサ)
のお茶を1ヶ月前くらいから飲むと理想的です。目のかゆみのある方は
アイブライトもとることで、肝臓の働きを活性化して体内毒素を出してくれます。ユーカリやラベンダーなどをアロマバスや芳香またマッサージに使うとさらに効果があります。

ではさらに風邪や花粉症に効く精油のリストをご紹介いたします。
ユーカリ
香り:清涼感のあるすっきりとした香り
作用:抗ウイルス、殺菌、消炎、鎮痛作用があり、風邪や花粉症の鼻水、咳、喉の痛みの緩和、筋肉痛、打撲の痛みをやわらげます。
ペパーミント
香り:清涼感あるメントールの香り
作用:精神疲労や気分をリフレッシュしたいときにおすすめ。鼻づまり、筋肉疲労、消化器系の不調に効果的です。
ラベンダー
香り:フローラルな甘い香り
作用:生活のあらゆる面で活用できる万能オイル。皮膚の炎症やかゆみに効果的です。
カモミール
香り:フローラルなやさしい香り
作用:優れた鎮静作用をもち、心身のストレスを緩和、リラックスやホルモン調整に効果的です。

精油のブレンド
ユーカリ・・2滴 レモン・・2滴 ティトリー・・1滴 
ペパーミント・・1滴 
このブレンドは妊産婦の方も安心です。
マスクにたらす場合は下のはじの方にブレンドしたものを2~3滴たらして下さい。

エッセンシャルオイルの安全な使い方
1.飲んではいけません。
2.原液を直接皮膚に塗布する使い方はせず、必ず希釈して使います。
3.柑橘系のエッセンシャルオイルには「光毒性」といって紫外線によって皮膚が赤くなる性質が有りますので、もし柑橘系のオイルを使った後の外出には気をつけましょう。
4.エッセンシャルオイルは天然ですがポプリオイルは合成なので異なるものです。よく似て見えますが、購入のときお気をつけ下さい。

ハーブは紀元前4000年ころエジプトに始まりその後、ヨーロッパに広がり始めました。
日本では1990年ころからアロマテラピーが浸透しはじめましたが、1998年
「規制緩和推進計画」の一環でハーブの輸入規制が緩和され、更に身近になりました。
ハーブは美容の領域にとどまらず、精神作用や身体に対しては、免疫力アップ、内分泌系の調整、抗酸化作用などと幅広い働きで益々活用の場が
広がっています。
まずは生活の中にご自分のお好きな香りを置いてみることからスタートしてみてはいかがでしょうか。



花粉症の話

2007年02月24日 13時10分00秒 | Weblog
この時期は鼻水、目のかゆみというと花粉症が思い起こされます。

花粉症の歴史は浅く昭和36年に、日本で初めてブタクサによる花粉症患者が発見され、その2年後にスギ花粉症患者が発見されました。
特に2月くらいの時期ですと風邪の症状に似ているので、間違えやすいのですが大きな違いは、かぜは感染症の一つですから発熱を伴いますが、花粉症はほとんど熱がでることはありません。

原因は花粉で、アレルギー性の病気になります。主な症状には鼻炎と結膜炎ですが、まれに喘息・咽頭炎・皮膚炎・外耳炎などになる場合もあります。
アレルギーとは人の体には、外から入ってきた外敵をやっつけるという免疫反応があります。
その外敵が細菌・ウイルスなどの場合はカラダにとって非常に有用な反応ですが、
日常の身近なものに対して過剰に反応する場合にはやっかいな「アレルギー」ということになります。
それが、花粉症・ダニアレルギー・食物アレルギーなどです。

どんな人がかかりやすいかは、
まずアレルギー体質の人・・・
ハウスダストのアレルギーのある子供の70~80%は花粉症もあるといわれる。

生活の不規則な人・・・
食生活の乱れ、インスタントやファーストフードなどの多食はアレルギーへの影響が大きいといわれます。また睡眠不足、生活時間が不規則な場合も、自律神経  が乱れ、免疫機能が正常にはたらかなくなりアレルギーを引き起こす原因になります。

都会で生活している人・・・
都会は交通量も多く、コンクリートの建物などに住んでいる人などがかかりやすく、特に大気汚染の激しい地域の方が花粉症を訴えるケースが多いといわれ   ています。


花粉症にきくツボ

承山(しょうざん)ふくらはぎの中央で筋肉の分かれ目のところ
上星(じょうせい)からだの中心をたてに通る線のうえで、髪の生え際(額の方)
         ~2センチ上にあるツボ
迎香(げいこう) 小鼻の横左右

これらのツボを指の腹を使って気持ちよく押してみます。

花粉症はその日の天候などによっても飛散がちがうので、毎日の情報をしっかりキャッチして予防策を講じることが大切です。
症状などは個人差もありますので、抵抗力を付ける為のバランスの良い生活
(食事・睡眠・運動)を心がけ、疲労回復、たんぱく質のとりすぎに注意、
アルコールを控えたり、喫煙は鼻や目の粘膜を刺激するのでやめましょう。


今、花粉症の方もまだそうでない方もいつ症状が現れるかわかりませんので
普段から花粉症に負けないからだづくりを心がけてまいりましょう!

今は食育の時代

2007年02月15日 12時53分39秒 | Weblog
「食育」という言葉お聞きになったこと有りますか?
生活習慣病の増加や誤った食生活の改善のために昨年7月に「食育基本法」が施行されました。
食育とはひとりひとりが生きていくうえで基礎となる食の知識と食事を選択する力を学び健全な食生活を実践できるようにするためのもの。
幼いころの食習慣は成長してからも大きな影響を与えることからも子供のころから適切な食習慣を身に付けることが大切。

近年の国民栄養調査によると
30~60代男性  3割が 肥満
20歳女性  4人に1人が やせ
こどもにおいては
肥満傾向児は 小1~中3 まで全年代で増加傾向にあり、
痩身傾向児は 小6が 3.6%  中3が 3.4%(H.16度学校保健統計調査)
さらにH.16人口動態統計によると低出生体重児が10%を超える現状だという。
その原因は多々あるでしょうが、20~30代女性のダイエット嗜好の影響も深刻です。妊娠期・授乳期の母親の食事は子供の成長に大きな影響を及ぼすのは必至だからです。

また朝食の摂取率中学校男女とも80%→ほとんど食べないが5%、これは深刻な
                  欠食率です。

食べる力を育てるということは子供の発育・発達過程でとても大切です。
子供たちは授乳期から離乳期への移行時期に咀嚼と嚥下の体験をしますが
ここでは離乳食への一工夫も必要かと思われます。

食べ物の好き嫌いや食事の楽しさを実感する幼児期においては、母親の嗜好や家庭の味などの影響を受けやすいので、食材のつかい方や調理法などは、母親の力の見せ所となりますね。

学童期では間食を含めた食事の適量とバランスを学ぶ時期ですので、給食などのメニューの把握や子供の成長に合わせたお食事も大切かと思います。

思春期は習得した知識を元に自分らしい食生活の実現をはかる時です。
より良い食習慣は毎日の積み重ねです。グルメ思考に走ったり、インスタントに
頼らず、責任もって食の管理をしてほしいと思います。

今、食育は学校や企業や自治体などで積極的なとりくみが行われていますが
生活習慣病を防ぐ為にも、各御家庭でももう一度食生活習慣の見直しをしてみましょう!


歯のはなし

2007年02月09日 16時26分21秒 | Weblog

食の養生を語る上で歯は大切な役割をしていますが、人間の子供の頃にある歯は合わせて20本あり乳歯と呼んでいますね。
乳歯は生後6~8ヶ月ごろより下顎の前歯から生えはじめて、3歳頃には全て生えそろう事が多いようです。
大体6歳頃から永久歯が生え始めますが、人間の永久歯は大きく切歯、犬歯、小臼歯、大臼歯の4種類に分ける事が出来ます。
現代人の歯は上下合わせて28本。親知らずを含めると32本あります。 切歯は上下計8本あり、犬歯は上下計4本、臼歯は計20本存在し、小臼歯と大臼歯(第1大臼歯、第2大臼歯、第3大臼歯)に分けられます。
大体13歳頃には前歯から第2大臼歯までの28本が生えそろっていますが、 第3大臼歯は生えてくるのが遅く、また、生えてこない事もあり「親知らず」とよばれています。

食養の教えの中に、歯の種類と数が食べ物の種類と割合を決めるという考え方があります。
歯の合計が32本とすると、臼歯は穀物をすりつぶす臼の形をしていて20本なので穀物は62.5%、切歯(門歯)は野菜などを包丁のように切る役目で8本なので野菜25%、犬歯は肉類を切り裂く役目で4本なので魚肉類12.5%となります。
この割合からして、穀物をしっかり取ることが自然にかなった食事法になると思います。 
さらには、よく噛むことが基本となります。
かむことで唾液がたくさん分泌され、発がん性をおさえるので、癌の予防になります。また、たくさんかむことで、満腹感があり、肥満防止につながります。
そのほか、かむことは歯茎を丈夫にし歯の病気を予防します。また味覚を発達させます。
今も食育といわれ、子供たちの健康の為に栄養や食事のバランスを考えていますが噛む噛む運動といわれるように、バランスの良い食事を良くかんでいただくことがあごの発達や脳を活性化することにつながります。
8020運動の言葉のように80歳まで20本の歯を保つよう歯の健康に気をつけ
健康な食生活を心掛けていきましょう!



古代米は凄い!

2007年02月02日 14時17分16秒 | Weblog
今週のFMかわさきで古代米のお話をしました。
普段はなかなか耳にしないかもしれませんが、古代米は玄米の色が紫黒色系色素(アントシアン系)をした黒米と玄米の色が赤褐色で赤色系色素(タンニン系)を含んだ赤米が代表とされます。
稲の原種といわれる野生稲の特徴を持っているので、生命力が強く荒れた土地で無農薬でも育つ強い稲です。
私は沖縄の黒米をいただいたことがありますが、 黒米は、おはぎの起源で古くから祝いの米として珍重されてきたと聞きました。
 白米に比ベ、たんぱく質・ビタミンB1・B2・ナイアシン・ビタミンE・鉄・カルシウム・マグネシウムなどが豊富に含まれ、黒米の糠(ぬか)に含まれるアントシアニンは、血管を保護して、動脈硬化を予防し、発ガンの抑制に関係する抗酸化作用が認められているそうです。

中国では明朝の時代、李時珍が書いた「本草綱目」という薬学書に「黒米は女性の生理・腎臓を補い、脾臓・肝臓に良く、目の血のめぐりを良くする。
更に、滋養強壮に優れ、造血作用があり、髪の毛の黒さを増す」と記されています。
古来、中国で黒米は宮廷献上米とされていて、揚貴妃も愛用していたと伝えられています。また、薬膳料理にも使われていることから薬米とも言われています。

一方、赤米は野生稲の大部分を占めるので赤米はコメのル一ツであり、赤飯の起源とされています。
日本には縄文時代に、ジャポニカ種の赤米が伝わり、邪馬台国や大和朝廷への献上米の多くも赤米だったそうです。また「枕草子」や井原西鶴の書物にも「赤米」は、数多く登場しています。
奈良時代、鎌倉時代と広く栽培され江戸の薩摩藩では田んぼの50%も赤米でしたが、明治にはいり赤米は雑草と考えられ国をあげて赤米駆除運動が始まります。
しかし、そんな弾圧に絶たれることなく昭和30年代まで全国で作られていたということです。
栄養的にも白米と比べ、たんぱく質や各種のビタミン・ミネラルが多く含まれています。
古代米は雑穀米といわれる中に入っていることが多いので、10種類以上の雑穀米を見つけたら袋の裏に書かれた種類を一度見て確かめてください。
手ごろに手に入りやすくなってきました雑穀を取り入れ、主食をもう一度見直すきっかけになりましたら幸いです。