健康塾通信

皆様がより健康であるための情報やご家庭でお手軽にできる健康法をお伝えいたします。

ツボの話

2004年08月12日 21時50分16秒 | Weblog
私たちの身体にはからだの内部の働きと密接に連絡を保っている点があります。それを、経穴(けいけつ)一般にはツボといわれています。
全身に354穴ともいわれますが、左右や特殊のツボを入れると1000
穴以上になります。

ツボは内面の異常が体表に現れた現象なので、現代医学の神経反射の考えでいうと、内臓体壁反射ということになります。

ですから臓腑の異常によって、硬結、こり、痛み、しびれなどが現れ敏感な圧痛を感じたり電気が通りやすくなります。

それらの点を、鍼や灸あるいは低周波または指圧などで刺激することでそれらと連絡する内部の臓腑の異常な状態を整えることが出来ます。

ツボの刺激は家庭療法でも十分役立ちますので、次に良く使われるツボのご紹介もしていきます。

お腹の四つの筋肉

2004年08月04日 09時25分01秒 | Weblog
筋肉は壁。体の中で年令と共に気になる所、それはどこですか?

腕のタプタプ・・振り袖筋?手羽?いろいろな言われ方されてますが、それは上腕三頭筋のことです。

女性はこの筋肉は結構気になる所。しかし、男女を問わず、気になるのはお腹のたるみ、下っ腹の出っ張り、これは外見のみならず、腰痛などを引き起こす元になるので要注意!

お腹にはおヘソの両側にある腹直筋、斜めに走る内腹斜筋、外腹斜筋、そして外から触れることができないインナーマッスル(深層筋)の腹横筋 と四つの筋肉があります。

これらを鍛えるためには『ねじりの運動』が有効です。
ゆっくりと吐く息にあわせ左右に腰をねじって、これ以上動かないところでしばらく静止する〈ねじりのポーズ〉 や、足を腰幅に開いて立ち腰をひねるとき力を抜いて下げた腕がデンデンだいこのように体を打ちます。〈スワイシオウ〉

これらのねじりの運動は、四つの腹筋を同時に動かして日頃運動不足になりがちな腹筋群の柔軟性を高め筋力アップにも繋がります。
筋肉は壁です。弱くなった壁は腰や膝のささえにも影響します。

さあ、 筋力アップで、健康的なボディに変身しましょう!

朝の太極拳

2004年08月03日 08時42分20秒 | Weblog
おはようございます。

今年も夏の太極拳が始まりました。全14回の日程ですが、朝のめまぐるしさのなか、五時起きをして、家族の朝食の準備、ペットの世話をして出掛けるのは大忙しです。
でもそこまでして、電車を乗り継いでも私にとっては価値があるのです。
さあ今年は、半分以上の出席を目標に楽しもうと思います。

ところで、太極拳は中国で発祥しましたが、これは導引の仲間です。
導引のことはすでにのべましたが、実は表と裏があります。
表導引とは太極拳や気功のように身体そのものを動かして行いますが、裏導引は皮膚や身体の部位を摩擦したり、叩いたりして
主に座位で行っていきます。

私が今行っているのは簡化太極拳24式です。
この動きは鶴と蛇の格闘から生まれたといわれています。
ゆったりと雲が流れるように動いていくのですが、足腰の鍛錬には最適です。
その方のレベルに合わせ、膝を軽く曲げて行う中腰運動です。

中高年にとって、肥満の悩みを抱える方は多いと思います。
この中腰運動は4つの腹筋群を鍛え、なおかつ下半身と上半身をつなぐ大腰筋の働きを強め、ゆっくりとした呼吸やねじりの動きが
脂肪を燃焼させます。

ゆったりとした音楽に合わせて一連の動きを終えると、身体の中から溢れる熱感とエネルギーを、感じることができます。

そんな身体を朝の広場を吹き抜ける風が、心地よく冷やしてくれるのも、また最高の気分です。

高いタワーに囲まれた異空間で朝の通勤のひとたちが遠くに行きかう姿を背景に、自分の世界に入り込める45分間です。

導引とは

2004年08月02日 18時19分39秒 | Weblog
健康塾で行っている健康法のひとつに導引があります。

導引(どういん)とは中国中央の平原を中心に起こった健康法のひとつです。
中国では東西南北を中心として、いろいろな医学が発達しました。それは、まさに人々がその土地の気候風土によって経験や工夫から生まれたものです。

たとえば、西の山岳地方では獣が出没することにより、人々の
食生活も肉食中心となります。すると内臓病が起こりそれを癒すために、山岳に生育している植物を煎じて飲んだところ、動物の脂を流したり胃腸の働きが良くなったことから、後に漢方薬の起こりになりました。

また南の地方は高温多湿で、果物の栽培が盛んであり、人々は果物や酸味の過食のため筋の麻痺などの病にかかりやすくなりました。そこで深い病の治療に鍼が用いられるようになり、東洋医学の鍼治療がおこりました。

このように中央の地方では平地で気温も適当であり、食べ物は周辺から集まりやすく、また産出もされることから、肥満や手足に力のなくなる病気になる。これを導引按蹻(どういんあんきょう)で、治療したということです。

ここでやっと導引が登場するわけですが、これは身体の節々を
伸ばしたり、曲げたり、皮膚を摩擦したり、叩いたり、押したり
する健康法であり、体術なのです。

導引の中には、頭の導引といって、頭皮を軽く叩いたり、
はちまきをしめるように指で押したり、しごいたりすることにより、髪の毛を活き活きとふさふさに・・という効果があるものもあります。

導引は地味な動きではありますが、ひとりでも場所をとらず
簡単に行うことの出来る活気的な健康法だと思います。

ちなみに歯槽膿漏予防には、五本の指を猫の手のように指の関節を曲げ、口の回りをトントンと2・30回叩くのを毎日お試し下さい。そして、唾液がたまってきましたらごくりと飲み込みます。

この口の導引は、その昔ひとつひとつの動きが終わるごとに100回口の周りを叩き、たまった唾液を神津といって大事に3回に分けて飲み込んだと聞きます。唾液はとても大切にされていたということです。

それは、今でも唾液の中にプチアリンという酵素が含まれ、
消化を助け美容にもよいといわれているゆえんです。

さあ、歯磨きあとの口たたき今日から始めてみましょう!!