徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

巣立ちの朝に

2013年04月02日 07時37分59秒 | 日記
 今朝はあいにくの雨。
 その中を、大学に入学する長男が東京へ向けて出発しました。
 校内の学生寮に入寮することになります。

 彼にとって輝ける未来への扉が開く記念すべき日。
 ぜひ、青春を謳歌して欲しいと思います。

 一方、親の私にとっては子育て一段落状態。
 家族が一人減った生活に慣れるのにしばらくかかりそうです。

 思い起こせば約30年前、私自身も青森県の大学学生寮に入寮したのでした。

 その時は父親が付いてきてくれました。
 ただ、当時の私は親の期待・干渉から逃れたい一心で遠く離れた大学を選んだので、部屋に入って落ち着くと「もういいよ」とつれなく父親を追い出してしまいました。
 父親の少し寂しそうな表情が記憶に残っています。
 
 私の父親は昭和3年生まれで、既に鬼籍に入っています。
 戦争を経験し、兄弟が多かったので進学もままならず、就いた仕事も夢見た職業では無かったかもしれません。
 その悔しさの反動が子どもへの期待に変わるのは、時代的に無理からぬ事でした。
 しかし、そのプレッシャーにつぶれてしまう子どもたち(引きこもりなど)が作り出されて社会問題になったことも確か。
 まあ、親子関係というものは、人間の性格だけではなく時代の影響もあり、どれが良いとか悪いとが言いにくいものではあります。

 そして今、私は父親側の立場になりました。
 自分の経験から、できるだけ期待や干渉はしてこなかったつもりですが、皆無とは言えません。

 地元の足利市出身の書家である相田みつを氏の言葉を巣立つ彼に送りたいと思います;


子供への一首

 どのような道を
 どのように歩くとも

 いのちいっぱいに
 生きればいいぞ


 う~ん、やはり相田みつをさんの字でないと雰囲気が今ひとつ出ませんね。
 ネットで見つけた画像を拝借;

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