徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)の副反応について ~続報~

2013年04月14日 22時40分53秒 | 小児科診療
 国会での質疑応答、被害者の会の記者会見と、話題になっています:

■ 福島みずほのどきどき日記「子宮頸がんワクチン接種で1926件の副反応」2013年04月01日(Mon)

 私の目から見ると、福島さんは「副反応」と「有害事象」を混同しています。
 また、ワクチンの製造方法と認可が迅速だったことに疑問を呈しています。
 導入に積極的だった女優の仁科明子さんや、今や国会議員の三原じゅん子さんのコメントを聞きたいところです。

 一方、公明党のHPには以下の記事が掲載されています:

子宮頸がんワクチン副反応報道(公明新聞:2013年4月13日付)
 WHOも接種呼び掛け 各国で有効性・安全性は実証済み 今野良・自治医大医療センター教授に聞く

 子宮頸がんワクチン(HPVワクチンと呼びましょう)の副反応とされている「失神」や「複合性局所疼痛症候群」はワクチン液そのものの毒性ではなく、予防接種という「痛み」を伴う処置が原因であることを明言しています。
 私もこの意見に同意します。

副反応報道に「子宮頸がんワクチンは従来通り安全」メディカルトリビューン2013年4月11日
子宮頸がん予防ワクチン(HPV ワクチン)副反応報道について(日本産婦人科医会)2013年4月9日

 これらの資料を読んで「副反応」と「有害事象」の違いを理解し、冷静に判断しましょう。
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