かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

福知山線事故からもう3年。

2008-04-25 23:19:15 | Weblog
 3年前の今頃というと、OPも変わったデスティニ-にウツツを抜かしつつ日々過ごしていたところ、突然の信じがたい映像に心身凍りつくような気持ちを味わった時でした。当時の日記を省みても、3日間連続でこの話題に終始し、更に数日おいて話題を繰り返しております。いかにその衝撃がすごかったか、ということを改めて実感させられる次第ですが、JR福知山線の脱線事故からもう3年になるのですね。
 私は、ハゲワシ守銭奴マスコミの売らんかな主義の犠牲にしか見えない遺族のコメントなどは基本的に好きではなく、当時の日記でも傲慢で礼儀知らずなマスコミへの憤りを書き散らかしている文章があったりもいたしますが、さすがに3年経つと事故直後の生々しさがそぎ落とされ、表面的な感情の発露から、より本質的な深さをもつ哀しみがにじみ出てきているようで、こちらも考えさせられることがあります。当時、早く早くとせきたてて家を送り出し、結果的にその事故車に乗せてしまったことを悔やみ続ける遺族の方の姿には、もし自分がそのような立場になったとしたら、一生自分を許せないかもしれない、とこちらも肺腑をえぐられるような鋭い痛みを覚えました。
 あれからどれだけ鉄道が安全になったのか、今ひとつはっきり実感させられるものがないのですが、少なくとも一つ変わった、と思うのは、JR東海道線のダイヤがほんの少し遅めに設定されるようになり、しかも往々にして遅れるようになったような気がする、という点です。もちろんめったに神戸線とかに乗るわけでもないのですが、それでも、たまの機会に大阪駅などに行くと、以前はあまりなかったんじゃないか、と感じるくらい、新快速や快速が遅れて到着したりするのが目に付きました。これも事故の教訓を活かし、ダイヤ死守より安全重視、ということなのでしょうか。もしそうなら、多少は鉄道会社の考え方も変化したのだな、と言うことになるのでしょうが。
 その代わり、電車を使った自殺が各地で相次いだようです。まさに迷惑この上ない。理不尽な死を強制されたヒトがいる一方で、ヒトの迷惑省みずにおのが命を投げ出すヒトもいるというのは、同じ鉄道を巡る事象の一つとはいえ、なんだかな、と思わずにはいられませんでした。


 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする