今日は春らしいよく晴れましたが、唯一やたらと西風の強いのが玉に瑕な一日でした。ここ最近まで、通常こういう日はなるべく外に出ないようにして、やむを得ず出るときはしっかりマスクしてから出かけるのが常だったのですが、スギ花粉は4月初めに終息し、ヒノキの方もほぼ終わりを迎えつつある様子だったので、今日は思い切ってマスクなしで近所のスーパーまで買い物に出かけました。なんとなくほんの少し目が痒い気がするのと、軽いくしゃみに鼻水、という程度の症状が出ましたが、これが花粉最盛期だったりしたら、マスクなしだとこんなごく軽症ですむはずはないので、やはり花粉は終わったのだな、と言うのを実感させられました。もっとも、次はイネ科雑草の花粉が始まりますから、マスクなしで出歩くことができるのは、ほんのしばらくの間だけ。入梅するころまでは、色々と気をつけないとなりません。
さて、長野での聖火リレー、色々あったみたいですがとりあえず大きな問題もなく終わって、関係者一同ほっと胸をなでおろされたことでしょう。その是非はともかく、事故も事件もなく無事終わったという点は、自由と民主主義の法治国家日本の姿を十分アピールすることができたのではないでしょうか。中国も、とりあえずの形だけかもしれませんが、チベット亡命政府側との話し合いに応じる姿勢を見せておりますし、この上は円満に物事が収まってくれればと願わずにはいられません。
ただ、報道等を見る限り、今の中国はおよそ110年前の日本と同じような状況に自縄自縛な状態に陥っているんじゃないか、というように見えます。当時の日本政府は、日露戦争に辛勝し、講和条約の締結に尽力していましたが、戦争の実態、特に陸戦ではこれ以上続けたら敗北必至、というぎりぎりの状態だったことを知らない国民から猛突き上げを喰らい、日比谷焼き討ちなどの暴動まで起きて、戒厳令がしかれる、という非常事態に陥りました。日本がいかにぎりぎりであったかをロシアに知られないよう、国民にも公けにできなかったがために、誤解した国民が爆発したわけですが、今の中国も、国民に対する態度と諸外国への態度が異なり、柔軟姿勢をとろうとすると国民から突き上げられ、といって強硬路線を貫こうとすると対外的に何かと摩擦が大きくなり、その摩擦の大きさがまた国民を更なる強硬路線へとヒートアップさせる、という悪循環にはまってしまっているようです。これもひとえに情報を統制しているがゆえのリスクなわけですが、その様子がかつての日本の状況とそっくりに見えるのです。ただ、日本の場合は交渉相手のロシアに弱みを見せられない、という縛りがありましたが、今の中国にはそういう対外的な縛りは特にありません。問題は、情報を公開すると体制が維持できなくなる、という恐怖が政府機関にはびこっているからなのではないでしょうか。それならそれで、穏便に軟着陸できるように気長に少しずつ情報を出していくような方策を考えないと、隠し続けるコストはどんどん高まっていくんじゃないか、と思います。
旧日本はこの暴動の後、ざっと40年で滅びのときを迎えました。中国が果たしてこの後どうなるか、歴史としては興味深いですし、社会的にはとんでもない大混乱が起こりかねない所をどう生き残りを図るかを考えねばならない事態が待っているかもしれません。いずれにしてもオリンピックからしばらく、中国情勢には注目する必要がありそうです。
さて、今日の一枚はようやく咲き始めたブルーベリーの花です。長さ1センチ、直径5ミリほどの可憐な花が、文字通り鈴生りになります。
さて、長野での聖火リレー、色々あったみたいですがとりあえず大きな問題もなく終わって、関係者一同ほっと胸をなでおろされたことでしょう。その是非はともかく、事故も事件もなく無事終わったという点は、自由と民主主義の法治国家日本の姿を十分アピールすることができたのではないでしょうか。中国も、とりあえずの形だけかもしれませんが、チベット亡命政府側との話し合いに応じる姿勢を見せておりますし、この上は円満に物事が収まってくれればと願わずにはいられません。
ただ、報道等を見る限り、今の中国はおよそ110年前の日本と同じような状況に自縄自縛な状態に陥っているんじゃないか、というように見えます。当時の日本政府は、日露戦争に辛勝し、講和条約の締結に尽力していましたが、戦争の実態、特に陸戦ではこれ以上続けたら敗北必至、というぎりぎりの状態だったことを知らない国民から猛突き上げを喰らい、日比谷焼き討ちなどの暴動まで起きて、戒厳令がしかれる、という非常事態に陥りました。日本がいかにぎりぎりであったかをロシアに知られないよう、国民にも公けにできなかったがために、誤解した国民が爆発したわけですが、今の中国も、国民に対する態度と諸外国への態度が異なり、柔軟姿勢をとろうとすると国民から突き上げられ、といって強硬路線を貫こうとすると対外的に何かと摩擦が大きくなり、その摩擦の大きさがまた国民を更なる強硬路線へとヒートアップさせる、という悪循環にはまってしまっているようです。これもひとえに情報を統制しているがゆえのリスクなわけですが、その様子がかつての日本の状況とそっくりに見えるのです。ただ、日本の場合は交渉相手のロシアに弱みを見せられない、という縛りがありましたが、今の中国にはそういう対外的な縛りは特にありません。問題は、情報を公開すると体制が維持できなくなる、という恐怖が政府機関にはびこっているからなのではないでしょうか。それならそれで、穏便に軟着陸できるように気長に少しずつ情報を出していくような方策を考えないと、隠し続けるコストはどんどん高まっていくんじゃないか、と思います。
旧日本はこの暴動の後、ざっと40年で滅びのときを迎えました。中国が果たしてこの後どうなるか、歴史としては興味深いですし、社会的にはとんでもない大混乱が起こりかねない所をどう生き残りを図るかを考えねばならない事態が待っているかもしれません。いずれにしてもオリンピックからしばらく、中国情勢には注目する必要がありそうです。
さて、今日の一枚はようやく咲き始めたブルーベリーの花です。長さ1センチ、直径5ミリほどの可憐な花が、文字通り鈴生りになります。