かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

水道水に含まれる危険な『DHMO』とは、と聞いて何か即判る人は少ないでしょうね

2013-05-19 22:00:12 | Weblog
 昨日から、なかなか降らないな、と思っておりましたら、昼ごろ、気がついたらしっかり降ってきていました。ちょっと買い物ついでの散歩にでも出ようか、と思っていた矢先だったので文字通り出足をくじかれてしまいました。結局、夕方には上がりましたので買い物にはそれから出かけましたが、雨の後のせいか妙に肌寒くて、もう一枚羽織って出てくるのだった、と少しばかり後悔しました。明日からはまた初夏らしい暑い日がやってきそうですが、天気予報を見ていますと、熱中症に注意、は判るとして、『光化学スモッグの発生にご注意』という文言には驚きました。どうやら大陸由来の汚染物質が我が列島上空まで流れこんでくるようです。かつては自分の所で生み出した汚染物質でスモッグを生み出していましたけれど、今や隣のはた迷惑な国から流れてくるようになってしまったとは、これはどうにも防ぎようがありません。せっかく花粉が落ち着いてきたというのに、全く困ったことです。

 さて、汚染物質とは関係ない話ですが、アメリカのラジオ番組が、4月1日に放送したジョークで、水道に「ジハイドロジェン・モノオキサイド(DHMO)」が多量に含まれていて危険だ、と警告する内容を放送した所、聴いていた人達からの問い合わせが水道局に殺到に、そのジョークを発したDJが無期限謹慎処分になったのだそうです。DHMO、と言われるとこりゃなんだろう? とちょっと考えてしまいましたが、和名『一酸化二水素』を観て、何だ、水のことか、とすぐに分かりました。酸素1つに水素2つ、ということですから、正に水そのものに間違いはなく、その危険性も、確かに水中毒などもありますから、多量に過ごせば死に至るほどの毒性もあるにはあります。これは水であることを伏せて、DHMOとしてその性質や利用方法を紹介し、この物質を方で規制すべきかどうかを問いかけ、殆どの人が規制すべし、と回答したという、ヒトがいかに騙されやすいかを試みた実験が由来らしいのですが、なるほど、確かに水ではなく、その化学記号に基づいて話をされると、我が国でも戸惑う人が多々出るかもしれません。例えばビタミンCのことを、アスコルビン酸と物質名でいうと、一体それはどんな化学物質かと首を傾げるヒトが結構いらっしゃることを、仕事柄よく目にします。このお話を、ラジオ番組の「火星人襲来」でパニックになったアメリカ人の科学オンチぶりがまるで進歩していない、と嘲笑うのは簡単ですが、多分我が国においても一般の方の化学への理解というのはそんなに変わらないのではないのでしょうか? 少なくとも、一酸化二水素・ジハイドロジェン・モノオキサイドと言われて即それが「水」と看破できるのは、限られた理系の方か、このジョークを知っているヒトだけでしょう。まあ敢えてそんな言い方をするのもどうかとは思いますが、理科離れと久しく言われる今日ですし、一度位全国規模の学力テストで中高大生に一酸化二水素・ジハイドロジェン・モノオキサイドとは何かを問うてみるのもいいんじゃないでしょうか?

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