かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

台風の影響、高速増殖炉への「道」が閉ざされたのが一番ひどい大被害だったのではないでしょうか?

2013-09-16 18:02:05 | Weblog
 台風、なかなかのものでした。昨夜の寝る頃はまだ雨が強いな、という程度のものだったのですが、多分未明の3時か4時頃からやたらと風が強くなってきて、その騒音で一度目が覚めました。その後は波のうねりにも似た重々しい轟音と、時折家を揺るがすほどな烈風の衝撃がしばらく続き、熟睡できませんでした。そんな中、そう言えばサボテンの温室、何の対策もとってなかった、と気がついたのですが完全に後の祭りで、ただひたすら無事を祈るよりありませんでした。その祈りが通じたのか、温室は別に飛ばされもひっくり返されもせず、無事な姿で立っておりましたが、台風の進路がより西に振っていれば果たしてどうだったか、と思うと、自分のうかつさに冷や汗でにじむのを禁じ得ませんでした。
 それにしても、京都・桂川の増水はちょっと信じ難いものがありましたね。嵐山の渡月橋とか、よくあれで流されずに済んだものです。48時間で300ミリも降ると、普段は歩いてでも渡れそうな川があんなになってしまうのですね。
 奈良県でも南部では総雨量が500ミリを超えたそうですし、うちの市でも200ミリ近くに達したようで、本当に良く降ったと思います。明日通勤の時に渡る吉野川の姿は、多分凄まじいものがありそうです。

 さて、こちらの状況はこんなもので、被害もおいおい出てくるでしょうが、深刻なものはとりあえずは無さそうです。しかしながら、福井県敦賀市では、高速増殖炉「もんじゅ」へと繋がる県道が土砂崩れで通行不能になり、陸の孤島と化しているというのは、少々見過ごせない一大事では無いでしょうか? もんじゅには職員など40名ほどが詰めているそうで、その管理には当面問題は無さそうではありますが、こんな時に万一何かあったら、それこそ対処のしようもないでしょう。色々な意味で、厳重な管理が必要となる高速増殖炉がこうも簡単に制御下を離れかねない事態に陥ろうとは、なんとも不安をあおり立てて止まない事態ですが、よくも今まで問題が顕在化せずにやって来れたものです。この上はもう少し何かあった時の事を想定した連絡路の確保策なりを考えておいて欲しいものです。それと同時に、さすがに「もんじゅ」はあれこれ問題あり過ぎて、このままでは本当にただの金食い虫のお荷物にしかならなさそうです。ここはいっそ潔く廃炉にして、より安全性が高く、運用容易で確実堅牢な高速増殖炉システムを一から開発するようにした方がいいんじゃないでしょうか? 現場の研究者か、担当の責任者か、それとも監督指導している官庁か、政治家か、どこの誰がこだわっているのかは存じませんが、これまでの経緯を観ていると、一度そのこだわりを捨て、仕切り直しをした方が結局は早道になるんじゃないかと言う気がしてなりません。

コメント
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