かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

ヤマトもついにガミラス本星突入!ですが、総統のご乱心ばかりが目立つ一戦でした。

2013-09-10 21:07:27 | Weblog
 昨日一昨日とオリンピック関連でブログを埋めてしまったので、今日は二日遅れでTV版の「宇宙戦艦ヤマト2199」を取り上げてみます。テレビの方も、ついに映画の第7章に突入しました。ついこの間大阪で観てきたばかりなのにもうTV放送とは少々もったいない気も致しますが、それくらいぎりぎりまで製作が逼迫していたのかと思えば、映画で感じられた数多の不備もまあ納得できると言えなくもないです。まあ今更言っても詮無い事ながら、それまでと同じくじっくり時間をかけて仕上げてから上映して欲しかった、とは思いますが。
 まあ何はともあれ、2199始まってからこっち、最大の関心事でもあった、ガミラス本星での決戦です。旧作ではデスラーの文字通り捨て身の焦土戦術にヤマトの徹底した虐殺攻撃で、ついに星一つが滅んでしまう結末に終わりました。子供心にもあの無茶ぶりと、やるだけやってから焦土を前に反省の弁を涙ながらに述べる古代進と森雪の姿には大いに疑問を覚えたものですが、さてリメイクではどう解釈し直してくれているか。
 まずは冒頭、辛くもデスラー砲の一閃をかわし、旧作同様懐であるガミラス本星に飛び込んだヤマトですが、一応、すんなり星に突っ込めた理由が今回は明らかになります。総統ご乱心、などと言われているようですが、何と、明らかに心が病んでいるとしか思えないデスラー総統が、旧作のようにヤマトの手を煩わす事無く自ら民族浄化を仕掛けようと致しました。静止軌道上に浮かぶ空間機動要塞都市第2バレラスの一部を切り離し、地上の首都に突入したヤマトもろとも大多数の国民を鏖殺しようとしたのですが、さて、この計画、かねてからやるつもりでいたのか、はたまたヤマトが体良く突っ込んできてくれたので、全部ヤマトのせいにしようと思いついてやったのか。恐らくは計画的だったのでしょうけれど、ヤマトの出現で予定を前倒しにした、という感じなのかな? と観ながら思いました。これに対しヤマトは波動砲で隕石のごとく落下してきた大質量の第633工区というのを消し飛ばしますが、それに対して総統は星すら粉砕するデスラー砲でヤマトごと首都と国民を葬る事を決意、その隙を突かれて森雪とお付きのノランによる破壊工作にしてやられてしまいますが、親衛隊の艦隊は全部宇宙に残っているんですから、反乱惑星を灰燼に帰した絨毯攻撃をやらせれば、ヤマト一隻などあえなくつぶせたでしょうに、自分の手で、というのにこだわったのが運の尽き、という事なのでしょうね。
 それはともかく、デスラー砲の暴走で爆発する第2バレラス、森雪はノランによりその寸前に宇宙空間に脱出させられますが、あれだけの規模の艦というか、要塞が爆発するのに、碌に身を守る術も無く、移動する手段も無い森雪がどうして無事に助かったのか。映画を観た時一番引っかかったのがそれでした。せめて脱出ポッドにでも乗せられて外に向け射出されでもしたのならともかく、単にエアロックから放り出されただけでは、どこまで離れられたのか。

 とまあ、疑問や突っ込みどころも色々あった第23話ですが、ガミラスを滅ぼすどころか見事救ってしまったヤマトの勇姿には感服しました。やっぱりああでなくてはねぇ。
 ところで実のところ一番驚いたのはスターシャがデスラーをファーストネームで親しげに呼びかけていた事。二番目は、あのヒス副総統が案外まともでデスラーをののしっていたこと。まあ旧作でも割と常識人ではありましたが、総統に罵声を浴びせるようなヒトではなかったですから、ちょっと驚きました。
 全ての罪をデスラー独りに着せて、ガミラスと地球の融和への道が敷かれたかもしれない、そんな一話でした。

 
 
コメント
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