今日は朝からよく晴れて気持ちのよい一日になるか、と思いましたら、午後から急速に視界がけぶり、視程約5キロといったところでしょうか、いつもは仰ぎ見る金剛山葛城山もうすーい墨絵のようになってその稜線が辛うじて見分けられるかも? と言ったレベルでしか見えなくなっていました。大陸からやってきた毒霧PM2.5の影響です。その威力たるや凄まじく、吸入を減らすために屋外での長時間の激しい運動や外出をできるだけ減らし、外出時はマスクを適切に着用し、換気や窓の開閉を必要最小限にする、というような対処法が公表されていますが、これらを見ると全く小学生の頃に流行った光化学スモッグそのものです。我が国はその後の努力と科学の発展で見事克服するに至りましたが、その努力もあくまで国内でスモッグが生まれるから出来たわけで、ここ数年のようにスモッグが大陸から流れてくるのでは、国内での対策は本当にこのような対処療法的な限られたものでしか無くなります。しかも、私としてもその勧告に従い本当なら一歩も外に出たくないところでしたが、仕事でどうしても出ないとならないところがあり、しょうがなく車で出かけるよりありませんでした。もちろん、絶対に窓は開けません。ところが、気温が高く日も差してとにかく車内が暑い! 服を脱いだりもしましたが、外気温が15℃近くまで上がっては、閉めきった車内は日が入るとたちまち夏じみた気候になってしまいます。あまりの暑さにめげて、よっぽど窓を開けようか、と再三思ったのですが、すぐそこの山さえ霞むほどの恐ろしい様子を見てはとても窓を開けて走る勇気が出ません。しょうがなしに、もうここは割りきって冷房を入れました。昨日、ひょっとしたら入れるかも?と言った翌日によもやクーラーを使おうとは思いませんでしたが、お陰でなんとか無事一日を過ごせたと思います。今夜から明日にかけて結構本格派の雨が来そうなので、それで取り敢えずはこの汚れた空気を洗い流してくれるものと期待しております。でも、空気の汚れは地面に落ちるわけで、結局中国による毒ガス攻撃は我が国の水や土に蓄積されて行きます。図体が大きいぶん周辺へ与える影響もまた格別になる以上、その分の責任が中国には有るはずで、しかも国連の常任理事国というお偉い国なのですから、ちょっとは本気で対策を講じてもらいたいものです。
