一夜明けて参議院選の結果を観ましたが、まさか憲法改正に積極的なグループで2/3を超えるとは、正直思っておりませんでした。とはいえ、この「改憲勢力」なる言葉は護憲グループの勝手なレッテル貼りなんではないか? という気も致します。自民党はじめ、いくつかの政治集団がこの「改憲勢力」に分類されていますが、それぞれ目指しているところが結構違うようですし、最大勢力が自民党だからといって、それに唯々諾々と付き従うようなメンツでもないように思います。むしろ、2/3以上の勢力が必要なのですから、たとえ少数であっても十分イニシアチブを取る機会があり、胆力と能力次第で自民党の鼻面を引き回して思い通りに絵を描くような真似だって、非常な困難はあってもけして不可能ではないでしょう。従って、いざ改憲! と発議しても、それがまとまって動き出すまでには色々と紆余曲折を経るに違いなく、むしろその紆余曲折を十分に成してこそ国民に信を問う事ができるわけで、ハナから「ダメ、ゼッタイ」と議論の議の字も取り合わず頑なに拒絶をしてばかりの改憲勢力にこそ、頑迷固陋で国民としても信を起き難いモノに見えるのではないでしょうか。
まあなにはともあれ、衆参両院で一方の陣営が2/3を押さえるという、憲政史上例のない事態が出現したのですから、これからの政治のダイナミックで面白い動きを期待したいものです。
まあなにはともあれ、衆参両院で一方の陣営が2/3を押さえるという、憲政史上例のない事態が出現したのですから、これからの政治のダイナミックで面白い動きを期待したいものです。