かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

2年前の狂騒が確かな成果を結び、心中やや複雑です。

2016-07-28 20:54:05 | Weblog
 今日は午後4時頃から猛烈な夕立が県中南部に降り注ぎました。五條市では、午後5時の雨量が46.5mmに達していましたからこれはまさに土砂降りと言うよりない降り方だったでしょう。我が家の近辺も記録されている雨量は7mmでしたが、ごく短時間に降ったらしく、一時はやっぱり結構大変だったようです。帰りがけに見た近所を流れる川が随分増水して、普段はくるぶしくらいの浅い水深の大したことのない流れが逆巻く濁流に変わり、轟々と音を立てて流れる様は中々に勇壮でした。その割には夕方以降あんまり気温が下がったような感じがしませんが、暑いわけでもないのでまあ良いかな、と思っています。

 さて、2014年に世界的なブームになった「アイスバケツチャレンジ」という、バケツの氷水をひたすら頭からかぶる、という催し、水をかぶったヒトは次の人を3人指名する、という一種のチェーンメール要素を持つ内容で、毀誉褒貶色々と取り沙汰されておりましたが、元々の目的は、筋萎縮性軸索硬化症(ALS)という難病の一つに対する理解を広め、これに対する治療法の開発などを目的とした寄付を募るために実施されたものでしたが、このほど、集めに集めた寄付金で実施された研究により、病気の原因となる新しい遺伝子が見つかったとのことでした。1700万人がフェ氷水をかぶるビデオを投稿、世界中で4億4000万人がそのビデオを再生し、アメリカではわずか2カ月で1億1500万ドル(約125億円)を集金、この寄付金を原資に6つの研究プロジェクトが進められ、そのうちの一つが、「NEK1」という発症関連遺伝子を特定することに成功しました。この成果により、今後遺伝子治療などのアプローチの開発が進むこととなり、「アイスバケツチャレンジ」は、見事所期の目標を達成して、難病患者に福音をもたらす運動となりました。

 個人的にはこの手の熱に浮かされた騒ぎは好きではないので、当時は見ていてもただ不快にしか感じなかったのですが、まあ嫌なら見なければ良い話ですし、不気味で気味が悪いけれども何ができるでも無し、ただ敬して遠ざけるのみでした。このように成果が上がったと聞いた今も、あの時の気味の悪さが解消されることはありませんが、まあ何もできなかった、何にもならなかった、と言うよりは明らかにマシな結果につながったのは良かったのではないか、と素直に思います。まあ、また同じような戯けた催しが広がっても、同じように不気味に思うだけでしょうが。

コメント
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